福岡の偉人:福岡市 緑の父・杉山龍丸の軌跡
産業カウンセリングにお越しで、心の悩みを抱えている方。
その理由に事故に関するものも多々。
話を伺っているからこそ、「もっと早くわかっていたら…。」
そんな風に思うと自分のことのように感じてしまいます。
今回も、田形所長弁護士のお話に関心大でした。
聞き手:私
語り手:伊勢法律事務所 所長弁護士・田形祐樹さん(以下、田形所長弁護士)
私:
田形先生、今回は交通事故の被害者側の保険について教えてください。
実は、産業カウンセリングでお話を伺った方の悩み。
事故で完全に被害者だった方がいて、自分が加入している保険会社に連絡したら「交渉はできません」と言われたそうでして。
何にもわからないのに、何から手を付けていいのか…。
相手や相手の保険会社と自分が連絡を取ったりして。
生活もあるし、身体は痛いし、とにかくしんどい…。
私はその話を伺って「え?どゆこと??」と思ってですね。
産業カウンセリングでは、先ずは心配や不安なことをお伺いしています。
そうすると、こういった事故対応などの初めての経験で心が重くなっている方もチラホラいらっしゃいまして。
そういった方にお伝えできるようにしておく準備も必要なもの。
なので、そういった時の対応や対策などあれば伺いたいなと。
田形所長弁護士:
はい、実はこれもよくあるご相談です。
たとえば、信号待ち中に追突されたDさん。
過失ゼロの完全な被害者だったのに、保険会社に連絡したら「うちでは交渉できません」と言われてしまったんです。
なぜ保険会社は動いてくれないのか
私:
それって、どうしてですか??
なんだか保険に入っている意味がないように感じてしまいますよね…。
田形所長弁護士:
そう感じる方も多いと思います。
ですが、実は自動車保険の仕組み上、これは“正しい対応”なんです。
あなたが加入している保険は、基本的に「加害者になったときに賠償金を支払うためのもの」。
つまり、過失ゼロ=加害者ではない、ということは、保険会社には支払義務がないんです。
私:
支払義務がないから、交渉の権限もない…ということですね。
田形所長弁護士:
その通りです。
これは保険業界のルールで、被害者側の保険会社が相手と交渉することはできません。
私:
どこからどう手を付けたら良いのか、経験が少なければ少ないほど困惑します。
おまけに働いているなら仕事の片手間でやらないといけない。
そのうえ、相手とのやり取りも自分だけでやるんですよ。
相手が良い人だったら、まだ良い。
けれどそうじゃなければ、感情も乗っかるので、精神的に負荷が大きくなりそう…。
被害者がとれる選択肢は?
私:
では、完全な被害者の場合、どうすればいいのでしょうか?
田形所長弁護士:
選択肢は2つです。
1つは、自分で相手の保険会社と交渉すること。
もう1つは、弁護士に依頼することです。
私:
自分で交渉するのは、かなりハードルが高そうですね…。
田形所長弁護士:
そうですね。
相手の保険会社はプロですし、交渉には専門的な知識が必要です。
だからこそ、泣き寝入りしないためにも、早めに弁護士に相談することをおすすめしています。
相談は無料。LINEから気軽に
私:
伊勢法律事務所では、全国対応・無料電話相談もされているんですよね。
田形所長弁護士:
はい。LINEからのメッセージ相談も受け付けています。
実際に、賠償金が40倍になったケースもありますので、まずは気軽にご相談いただければと思います。
私:
ありがとうございます。
読者の方にも、「保険会社が動いてくれない=終わり」ではないことを、ぜひ知ってほしいですよ。
編集後記
「保険会社に連絡すれば、きっと何とかしてくれる」
そう思っていたのに、返ってきたのは「交渉はできません」という言葉。
事故を起こしたくて運転している人なんていないのに、いざ被害者になると、こんなにも頼れないのかと戸惑ってしまいます。
…私だったら、何から手をつけていいのか分からず、きっと混乱してしまう。
誰かに代わってほしい、そう思ってしまうかもしれません。
対談を通じて感じたこと
今回の対談を通じて、こうした“過失ゼロなのに困ってしまう”事例が意外と多いことを知りました。
落ち着いた状態で、なぜ保険会社が動けないのか、その理由を聞き、被害者としてできることを知っておくこと。
それだけでも、少し気持ちが整理される気がします。
そして、田形先生の説明は、専門的な話でも、すっと入ってくるものでした。
事故の直後は、身体も心も揺れやすい時期。
そんなときに「自分で交渉してください」と言われたら、戸惑うのは当然です。
ですが、仕組みを知っていれば、次にどう動けばいいかが見えてくる。
「過失ゼロでも、弁護士に相談していい」
この一言が、誰かの安心につながればと願います。
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