ストレスフリーの人間関係を築くためのコツ:他人の期待に押しつぶされない方法
言葉を変えるだけで受け取り方の誤作動が少なくなる
相手との関係で受け止め方の誤作動は、気づいたあとが本番。
「これ間違ってるよ」と言われただけなのに、
「私は何をやってもダメなんだ」と受け取ってしまう。
一つのことで、人間性を否定してしまうのは受け止め方の誤作動が成せる業。
そんな受け止め方の誤作動は、誰の心にも起こり得るもの。
そんな時には、自分の受け止め方の誤作動を起こしていることに気が付くことが大事。
- 自意識過剰気味な自分になっていないか?
- 被害妄想的な自分がいないか?
- 承認欲求が強くなっていて他者依存していないか?
そんな気持ちに気づいたあとこそが本番。
気づいたからこそ、
次にどう受け止めるか、どう伝えるかを選び直すことができる。
とはいえ、受け止め方の誤作動は誰しも生まれる。
人間ですもの価値観が違うので当たり前。
だからこそ、そのときに役立つのが、“誤作動を防ぐ言葉の習慣”です。
言葉の選び方ひとつで、
心の暴走は静かに止まることがあるんですよ。
同じ言葉でも受け止め方や反応が違う
同じ内容でも、言い方ひとつで受け止め方は大きく変わります。
また、その人の価値観を通じた嫌悪感。
メンタル面の状況などが混ざり合います。
そのため、
「これ、間違ってるよ」
「ちょっと修正してもらえる?」
「これ分かりにくいなぁ」
という言葉の一つ一つの反応は千差万別で十人十色。
そういったこともアリ、どのような言葉かけが良いかと尋ねられても、受け止めた本人しかわかりません。
そして産業カウンセラーとして断言できること。
それは、「そう受け止めた」本人すらも、状況がさっぱりわかっていない。
そのことが圧倒的に多いからこそ、産業カウンセリングが必要なのですから。
冷たい!と受け止めた瞬間に心が凍る
冷たく言われたり、聞こえたと受け止めた瞬間、心は“否定された”と感じてしまう。
ですがそれは、言葉の温度に反応した誤作動かもしれません。
そして、誤作動は自分の言葉にも潜んでいます。
誰かに伝えるとき、知らず知らずのうちに、
相手の心を追い詰めてしまうこともある。
それを面倒くさいと避けて通れるなら、私も避けて通りたいですねぇ。
避けて通れないから、向き合う時間をしっかりとることが大事です。
セッションで良くある話
セッションも5千人を超えると日本人特有の似通った悩みというものが限定されがち。
9月に増えるのは
「部下に“これ違うよ”って言っただけなのに、すごく落ち込まれてしまった」
ということもあります。
4月や5月頃には、出てこないのも特徴。
「そんなつもりじゃなかったのに…」
その方は、ただ事実を伝えただけ。
そういった場合に、言葉の選び方に“詰めすぎ”があったのかもしれないことを伝えます。
「ここ、ちょっと見直してみようか」
「この部分、もう少し工夫できそうだね」
そんなふうに、言葉にゆとりを持たせるだけで、相手の心の誤作動は起きにくくなるのです。
ですが、これもおかしなもので、この内容だけを連発するのも良くない。
理由は、脳みそは怠け者だから。
何度も同じことを伝えた場合、
工夫することがわかっているなら先に言えばいいのに。
最初から教えてくれてたら二度手間しなくてよいじゃん
見直してみようかってさ、見直し箇所を事前に伝えてよ
と、言うのが人なんです。
あなたにもそんな経験がありませんか?
誤作動を防ぐ言葉の習慣とは
- 指摘するときは、“詰めすぎない言葉”を選ぶ
- 伝える前に、「この言い方、相手に逃げ場はあるかな?」と確認する
- 反応が強かったときは、「伝え方がきつすぎたかも」と振り返る
- 自分が傷ついたときは、「これは行動への指摘だったのかも」と分けて考える
言葉の習慣は、関係性の空気をつくります。
そして、誤作動を防ぐ言葉のヒントは相手が答えを導き出せるようにフォローバックがあるとよい。
そんなちょっとしたこと。
ですが、そんなことが受け止め方の誤作動を予防する “間合い” になるのかもしれません。
まとめ
誤作動は、言葉の温度や間合いによって起きたり、止まったりする。
だからこそ、日々の言葉の習慣が大切。
「伝え方に、詰めすぎはなかったかな?」
「この言葉に、相手のペースを尊重するゆとりはあるかな?」
そんな問いを、自分に向けてみることも大事。
もちろん、自分も同じように過大に受け止めてないかを振り返ってみる。
その余裕や振り返りを行いつつの一言。
お互いが生み出す心の誤作動を予防することにも。
お互いの関係を守る習慣になっていくのかもしれません。




