言葉の気圧、今日の空間は高めですか?低めですか?

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

備長たん

空気が重い:言葉のせいかも

空気が重いと感じるとき。
それは、言葉のせいでもあるかもしれません。

なんかこの場、息苦しいな…
話してるだけなのに、疲れる…
誰も怒ってないのに、ピリついてる…

そんな空間、経験ありませんか?

意外と多いものなんですよね。
無言の重力というのか、圧力っていうのでしょうか。

ぺしょっとなりそうなとき。
それ、もしかして「言葉の気圧」が高い状態かもしれません。

言葉の気圧って、どういうこと?

人の言葉には、圧があります。
それは音量じゃなくて、言葉の強度・密度・温度。

  • 指示・命令・断定が多い場 → 気圧が高くて、空気が張り詰める
  • 話し方が早口・遮りがち → 呼吸が浅くなる
  • 否定や比較が多い → 心が縮こまる


逆に、

  • 質問・共感・余白のある言葉 → 気圧が低くて、空気がゆるむ
  • 話すテンポがゆっくり → 呼吸が深くなる
  • 肯定や笑いが多い → 心が広がる


つまり、言葉の選び方が、空間の“圧”を決めているんです。

「へ〜」ポイント:実は身体にも影響してる

  • 気圧が高い場では、交感神経が優位になりやすい(緊張・集中・疲労)
  • 気圧が低い場では、副交感神経が働きやすい(リラックス・回復・安心)
  • 言葉の圧が高い職場では、離席回数が増えるという調査も(“逃げ場”を求める行動)


つまり、言葉の気圧は空間の空気感だけでないということ。
身体の反応にも思った以上に関係しているんです。

言葉の気圧を下げるには?

意外とできそうでできないのは以下のこと

  • 「どう思う?」と問いかけ
  • 「それもアリだね」と承認し、受け止める
  • 「うんうん」と相づちで気圧を分散
  • 「ちょっと笑える話」や「失敗談」で空気をゆるめる


これって、“関係性の編集”作業っていうのでしょうか。
リカバリー方法というのでしょうか。
色々な場づくりに通じる、言葉の温度調整です。

まとめ:あなたの言葉はどうですか?

言葉は、空気を動かす。
強すぎれば、空間が張り詰める。

とはいえ、やさしすぎれば、空間がゆるみすぎることもある。
ちょうどいい気圧の言葉は、人を呼吸させてくれること。

今日の空間、ちょっと気圧高めかも…と思ったら、
まずは自分の言葉から、少しだけ“気圧調整”してみませんか?

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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