Vol.10:カタツムリは恋をすると、殻をこすり合わせる

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:この世界、知らんことだらけ

カタツムリ
コミュニケーションの形は色々あるようです。
今回は、カタツムリのコミュニケーションについて。

カタツムリの恋

カタツムリの恋は、静かに始まる。
大きな声も、派手な動きもありません。

ただ、そっと近づいて、殻をこすり合わせる。
それはまるで、「ここにいるよ」と伝えるような、やさしい合図。

殻ごしのラブレター

カタツムリは、殻を通して相手と触れ合う。
殻の振動、温度、湿度──

言葉じゃない情報を、殻ごしに交換しているらしい。

人間界なら──

  • 目が合っただけで通じる気がする瞬間
  • 隣にいるだけで安心する関係


そんな“沈黙の中の共感”に当てはめて考えてみることができます。

恋矢という、ちょっと過激な愛のかたち

実はカタツムリ、恋をすると「恋矢(れんし)」という器官で相手を突く。
それは“交尾の成功率を高めるため”の行動らしいけど、なんとも激しい。

「好きだからこそ、ちゃんと届いてほしい」
そんな切実さの裏返し??

人間界なら──

  • ちょっと強めに言ってしまう本音
  • 伝え方が不器用でも、気持ちは本物


そんな“ぶつかりながらもつながりたい”ってところ??

触れ合うこと=わかり合おうとすること

殻をこすり合わせる。恋矢を放つ。
どちらも、カタツムリなりの
「わかりたい」「伝えたい」のかたち。

私たちもきっと、

  • 言葉にならない気持ちを、表情や間で伝えてる
  • 触れ合うことで、心の距離を測ってる
  • “わかり合う”って、静かで、繊細で、でもとても力強い。


そっと近づいて、殻をこすり合わせる。
言葉がなくてもコミュニケーションの形は色々あるもの。

どうしても会話を求めてしまいがちなのは人間。
シンプルに伝えること。
シンプルに受け止めること。

意外とできないのは人間だから???

次回はいつにしようかなぁ…

カタツムリは“雌雄同体”。でも、ちゃんと相手を選ぶ。
Vol.11「カタツムリは性別を持たない。でも、恋は一方通行じゃない」

“どちらでもある”からこそ、“誰とでもいいわけじゃない”という選び方。
多様性と選択の話を、のろのろと紡いでみます。
カタツムリ

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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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