「話さなかったこと」に宿るもの:沈黙の中にある感情と選択
ありがたさと違和感のあいだが笑える
空間づくりをしていると、「向き」というものが、意外と深い意味を持つことに気づく。
人の動き、視線、習慣——
すべてが、空間の向きに影響されています。
この部屋に入居する前、大家さんがトイレを“洋式化”してくれていました。
ありがたい。
とてもありがたい。
とはいえ、和式の上に洋式便座を載せただけの簡易仕様。
つまり、便座は洋式でも、空間はまだ和式の記憶を残しているわけです。
私は思いました。
和式だったら前を向いて、洋式だったら向きを変えて座るんだもの。
ちぐはぐな融合に面白さがある
人間というのは思い込みが強いと気が付かない。
また、”こうあるべき論”が強すぎると、誰も気にも留めないことに拘り続けてて疲れる。
”こうして欲しい論”が強すぎると、「~してくれない」という怒りしか沸き上がらない。
ペーパーフォルダの不在
入居してトイレットペーパーを設置しようとした際に気が付く。
和式だった時にあったであろう場所に穴が3つ。
そう、向きが変わったんだから外してくださっていたトイレットペーパーフォルダ。
気を利かせてくれていたのか、新しい向きには設置されていなかったこと。
でも、人間はあると思っているとないことに気が付かなかった自分に大笑い。
見ているのに見えていない事実を再認識。
昭和レトロなタイルと、木目調の決意
床には、昭和レトロな和式タイルが残っている。
それもまた、面影を残す昭和レトロ感満載の空間。
最近はDIYが流行っていることもあり、裏面粘着シートの木目調のクッションフロアを敷くことにしました。
懐かしさは温かみでもある。
そこから室内の雰囲気を整えつつ、自分の感覚で、空間を少しずつ“居心地が良いもの”にしていくことは、日々のやる気につながるから大事。
まとめ:人と共に育つシェアオフィスと空間
DIYや場づくりは、見た目だけじゃなく、動きと習慣の設計でもあります。
入居前に大家さんがしてくれたありがたい変更。
その配慮の中のちぐはぐなところに笑いが溢れて大笑いできる。
トイレの向きが変わったことで、更に空間をどう生かしていくのかを考える楽しさも得る。
また、ペーパーフォルダの不在に、見えているのに見えていない。
そう、「トイレットペーパーフォルダはついているものだ」と思い込むって、ないことを気づかせないことを実感。
人との付き合いも会話もそうだなと、改めて自分の固定観念の強さを自覚することで学びが深まりました。
とはいえ、DIYをして良いという大家さんの許可を貰っているからこそ、自由な発想で室内を自分好みにデザインできるからこその楽しさ。
クラファンのおかげで形が整いつつあるシェアオフィス。
8月21日プレオープン。
8月30日オープン。
テープカットはありません。
今が一番楽しくて、ココロが上天気。
今日も私は、空間と家と来る人の気持ちに想いを馳せ、未来と対話しています。




