AIの進化とオンライン産業カウンセリングの役割

さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。
毎週金曜日のお約束。
今日は、福井 英一郎(ふくい えいいちろう、1905年 - 2000年)
日本の気候学者・自然地理学者。 東京教育大学名誉教授。
門下から多数の気候学者を輩出した「日本の気候学の父」のお話です。
目次
このままでいいのか思うあなたに届く声
「このままでいいのかな」
そんなふうに立ち止まる瞬間は、誰にでもあります。
あなただけでなく、
「このまま何年も同じことをしてるのかな」と思った
「ここでは、自分の声が響かない」と感じた
「楽しいはずなのに、なんか疲れてるな」と思った
仕事での達成感のあとに訪れる虚無
新しい役割を得たけれど、心がついてこない
そんな気持ちが沸き上がってくると心はどんより曇り空。
成長欲求が高まれば、私たちは“今いる場所”の空気に疑問が湧くもの。
その問いに、福岡の空と風を見つめ続けた一人の学者が、静かに答えてくれるように感じます。
気候学者・福井英一郎。
その人生は、変化を恐れず、自分の感性を信じて歩んだ軌跡でした。
誰もいない場所に立つ:気候学という未踏の地へ
1905年、福岡市に生まれた福井英一郎。
東京帝国大学で地理学を学びます。
当時、気候学はまだ独立した学問ではなく、地理や気象の一部として扱われていたそうです。
それでも気候学者・福井英一郎は、気候そのものに強く惹かれ、「日本気候論」を著して博士号を取得。
日本の気候を36の小区分に分け、地域ごとの特性を丁寧に記述してゆきます。
誰もいない場所に立つこと。
それは、成長欲求が高まって、
今あることに変化を持たせることにも通じる感覚ではないでしょうか。
「この道でいいのか」と迷ったとき、自分の感性が向かう先に、まだ名前のついていない“専門”や“役割”があるかもしれません。
気候学者・福井英一郎は、誰も歩いていない道を、自分の足で切り拓いていきます。
場を育てる:“気候談話会”という共創の空間
気候学者・福井英一郎は、大学の枠を超えて「気候談話会」という場を主宰。
学生や研究者が自由に語り合える場をつくり、門下から多くの気候学者を輩出しています。
その場は、知識の伝達ではなく、共創の空間。
場を育てるなら一人ではできない
将来を考えるとき、私たちはつい「自分ひとりで決めなければ」と思いがち。
ですが、気候学者・福井英一郎のように「場を育てる」ことは、次のステージへの大きな力になります。
つながりの中でこそ、自分の“将来”が見えてくることもあるのです。
私が「プチッチ起業家オフィス」を創ろうと考えたのも同じ。
ここにヒントがありました。
変化を読み解く:気候を知るということ
気候学の本質は「変化を読み解くこと」です。
気候学者・福井英一郎は、地域や季節によって移ろうものとして歳月をかけて研究し続けています。
「このままでいいのかな」と考え行動を起こすときも同じ。
変化を求めて決意した転職すらも、
人生の“気候変動”と言えるかもしれません。
今の職場の空気が変わったと感じたとき、
それは自分の感性が変化を捉えている証拠なのでは?
変化を恐れるよりも、
「今の自分に合った気候はどこか?」
と問い直すことが、次の一歩につながっていきます。
福岡の空と風:原点に立ち返るということ
気候学者・福井英一郎の研究の原点は、福岡の空と風でした。
身近な自然の観察から、世界へと視野を広げています。
遠くを見る前に、足元を見つめる。
その姿勢は、転職を考えるときにも大切な視点。
今の自分は、
どんな空気の中にいるのか。
何に心が動くのか。
どんな風が、自分らしく呼吸できるのか。
それを見つめ直すことが、変化を読み解くこと。
そして、挑戦をする際の選択肢に彩を添えてくれるのではないでしょうか。
おわりに──
“このままでいいの?”は、問い続ける力。
気候学者・福井英一郎の人生は、「問い続けること」の連続でした。
専門をつくり、場を育て、変化を読み、原点に立ち返る。
その姿勢は、「このままでいいのかな」と迷う私たちに
「迷っているなら、それは思考が動いている証拠。
その問いを、止めずに、深めて、行動しましょう。」
と語りかけているように思います。



