「それ、ほんとに流行ってる?」って疑問を持つ自分でいたい

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

流行
最近ふと思ったんです。
流行って、“本当にスゴイから広まる”んじゃなくて、
“スゴイってことにすると広まる”ことの方が多いってこと。(笑)
今日はそんなお話を書いていきます。

最近、やたら“バズってる”モノ、多くない?
SNSを開けば、「これが最新トレンド!」
イベントを見れば、「話題沸騰!」

……それって、本当に“話題”なのかな?
それとも、“話題にしてるだけ”だったりして?

なんとなぁく、もやっとしたこの感覚、
ちょっとだけ分解してみたら、面白い気づきがありました。

その人気は単なる演出かも?

イベントに人がいっぱいいると「すごい」って思っちゃうけど、
実はその何人か、“さくら”だった…なんてことも。
(…という話を昔の芝居小屋の知恵として知ってから、もはや疑いの目)

流行が育つステップ(ざっくり図解)

Step1:誰かが「これ、ヤバい」と言う
 ↓
Step2:みんなが「ヤバいらしいよ」と言う
 ↓
Step3:自分も「ヤバい気がしてきた…」と思う
 ↓
Step4:それ、流行認定

そして気づいたら、
→ なんでヤバいか分からないけど「ヤバいらしい」という空気に巻かれてる。

じゃあ、どうするの?

ちょっとだけ立ち止まって、自分に聞いてみる。

これ、私が本当に“いい”と思った?
ただ“バズってるから”乗っただけじゃない?


そこから、行列ができたから並んでみて実際に体験してみたら、大したことないし・・・。
前振りだけが大きくて、ワクワクしたけど、なんだかそうでもないし・・・。

そういう確かめるって感覚は、実は今いちばん大事かもって思うんです。
…とはいえ、疑うのとは違いますよ。

自分が経験をして、心に響くかどうかに正直になるってことです。

実体験以上のものだったら、それはそれで“バズってるから”も正しいとわかる。
そして、自分の心に響かなくとも、不満を言う必要は全くないのです。

心に響く人もいるのですから。
現実をしっかりと受け止めることだって大事。

あなたはあなたで人は人。
違うことが当たり前。


わたしが育てたいのは、“共感の芽”

だから私は、大げさな演出より、未完成でも「ここ、なんか好き」って誰かがポツリと言うようなそんなあったかい始まりを大事にしたい。

それが流行にならなくても、ちゃんと誰かの心の中で残る気がするから。

まとめ

「流行」は“すごさ”じゃなく、“すごく見せること”から始まることもある。
だけど私は、演出じゃなくて、ふとこぼれた「いいね」に心を動かされたい。

大きな波にのるより、自分の声に「うん」って言える空気のほうが、
きっと、長く心に残ると思うのです。

メディアのやり方に毛が生えたようなことを見よう見まねで始めて、挙句の果てに個人攻撃をしていいわけがない。
誰にもそんな権限はないんですよ。

異論を唱える考えだってあるのは当然。
やってはいけないことは、多勢に無勢の勝負をつけた挙句、一方を打ちのめすことそのもの。

正義と信じてやってきたことは意図も容易く覆される。
その繰り返しは ”流行“ というものが生み出すんではないでしょうか。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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