ストレスと甘いもの、まるで運命の出会い?— その心理と上手な付き合い方

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

poosan
今日は疲れたなぁ… そうだ、甘いものでも食べよう!
気づけば、手元にチョコ。

この流れ、意外とあるあるの認識ではないでしょうか。

仕事に追われ、ストレスを感じた瞬間、なぜかスイーツコーナーが私たちを呼んでくる。
気づけばチョコを開封。
ついつい、ポテトチップスまで手を伸ばしてしまう。
…この現象、一体どうして?

そんな「無意識の糖欲求」について、心理と対策について書いていきます。

ストレスがあると甘いものを食べたくなるワケ

脳は意外と単純。
疲れたら糖を求める
ストレスがかかると、脳はエネルギーをガンガン消費します。

そして脳の指令はシンプル。
「糖を補給せよ!すぐに!」と発する。

このとき活躍するのが、コルチゾール(ストレスホルモン)。
これが大量に分泌されると、血糖値の変動が激しくなり、「何か食べたい!特に甘いもの!」という強烈な信号が出るわけです。

チョコレートが止まらない

さらに、幸せホルモンのセロトニンが減ると、気分が落ち込みがちに。
そこで、チョコを食べれば、セロトニンが増えて気分が回復する…。

そう、チョコレートに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、セロトニンの原料となるためチョコレートを食べるとセロトニンが生成され、精神の安定につながるようです。

そうなると、甘いものを「気分を良くするお助けアイテム」として脳が認識してしまい、習慣化するのです。

いや、脳よ。
もう少し他の選択肢も考えようと言いたくなるものです。

甘いものと賢く付き合うために

血糖値を安定させる食習慣が大事。
甘いものに頼ると、血糖値が急上昇し、その後急降下。

その結果、「もっと食べたい!」という欲求が止まらなくなります。
これを防ぐためには、血糖値が穏やかに推移する食事を心がけるのがコツ。

  • 低GI食品を活用(玄米・オートミール・豆類)
  • ナッツや果物を間食に(適度な糖分+満足感)
  • 発酵食品をプラス(腸内環境が整えばストレス軽減効果あり)


つまり、「甘いものを減らす=我慢する」ではなく、「適切に選ぶ=賢く食べる」方が負担なく続けられるようにしていくと良いのです。

ストレスそのものを減らす方法

そもそも甘いものを求める原因はストレス。
だから、そのストレスを減らせば、甘いものへの欲求も自然と少なくなるのです。

  • 運動でストレスホルモンを撃退(ウォーキングやヨガは効果絶大)
  • リラックス習慣を取り入れる(アロマ・瞑想で気持ちを落ち着ける)
  • 趣味の時間を確保する(没頭することで甘いものを忘れる)
  • 色んな人とたわいない話で盛り上がる


まとめ:職場環境も影響する?

ここで少し視点を広げてみましょう。
もし「毎日ストレスで甘いものが手放せない…」となっているなら、その原因が職場環境にある可能性もあります。

  • プレッシャーの強い仕事
  • 過剰な労働時間
  • ギスギスした人間関係

――こうした状況はストレスを増大させがち。
結果的に「甘いもので気分を紛らわせる」と流されてしまいます。

そんなとき、産業カウンセリングを活用して働き方を見直すのも一つの手。
仕事とメンタルのバランスを整えることで、ストレスそのものを減らし、甘いものに頼らない環境を作ることができます。

最後に、「甘いものとの付き合い方=自分のストレスマネジメント」でもあります。
美味しく楽しく、でも賢く。
甘いものと付き合いながら、心地よい日々を目指していきましょう。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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