「文字分析」のマーケティング

昨日、整骨院の院長から聞いた話に衝撃を受けました。
「ガスバーナーが爆発して、火事寸前だった。」
え?どゆこと???
オンライン通販サイトで買ったガスバーナー。
子どもたちには万が一のことを考えて離れてみるように言っていたそうで。
その際に、いきなりポンと爆発したとたんに、手が燃え上がって何が起こったかわからなかったとのこと。
突然の出来事に本人も子どもも大混乱。
お子さんは「お父さんが燃えている!」と叫びながら母親を呼びパニック状態に。
ガスボンベは直ぐには消えない
院長自身も手が燃え上がるのを見て、何が起こっているのか一瞬理解できなかったという。
ガスボンベを投げ、近くにあったつけ置きの洗い物をとっさにガスボンベにかけたそうだが、ガスが漏れていることで火は消えない。
奥さんは、「あなたは手を冷やして!」と、仕事で必要な院長の手を守るために奥さんが身代わり。
代わりにボンベを水場までもっていくことでようやく鎮火。
院長よりも奥さんの方がやけどがひどい状況で二人とも負傷。
必死で消火活動にあたる中、あと少し遅れていたら本当に大火事になっていたかもしれないときくと「怖っつ!!!!」と、聞いていてぞっとした。
ガスバーナー事故は意外と多いと知る
整骨院の先生の話を聞いて、改めて調べてみる。
すると、ガスバーナーの事故は想像以上に多いことが分かった。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、2019年度から2023年度までの5年間で129件の事故が発生。そのうち9割が火災につながっている。さらに35人が重軽傷を負う結果になっている。
特に、事故の原因として多いのが以下の点。
・ガス漏れ(部品不良・締め付け不良など)
・傾けすぎて異常燃焼
院長先生の話を聞いて、事故が他人事ではないと痛感した。
2025年からの規制と注意喚起
こうした事故を受け、2025年2月6日からガスバーナーが「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」の規制対象となっています。
ただし、経過措置期間(2025年2月6日~2026年2月5日)が設けられ、この期間中はPSLPGマークのない製品の販売も認められている。
そのため、購入時には慎重に製品を選ぶことが必要です。
実際に起こった危険な事故例
過去に報告された事故例をいくつか紹介します。
Oリングの不具合でガス漏れ
2022年2月・愛知県。使用中にガスが漏れ、火災が発生。
原因はカセットボンベの接続部のOリングの収縮による不具合だった。
固定ねじの締め付け不良でガス漏れ
2023年8月・東京都。使用中にガスが漏れ、バーナーの火が引火して出火。
ねじの締め付けが甘かったことで、隙間からガスが漏れてしまった。
傾けすぎて異常燃焼
2020年5月・滋賀県。ガスバーナーを極端に傾けて使用した結果、異常燃焼が発生。
シンクに投げ込んでも燃え続け、カセットボンベが加熱 → 破裂した。
特に海外製品には注意が必要
NITEによると、特に海外製のガスバーナーで事故が多発している。
インターネットで購入する際、販売事業者に問い合わせようとしても連絡先が不明な場合があるため注意が必要だ。
安全な製品選びのポイント
・PSLPGマークやJIA認証マークがあるか確認する
・極端に安価なもの、日本語の取扱説明書がないものは避ける
・信頼できるメーカーかどうか確認する(国内販売業者かどうか)
安全に使うためにできること
購入時だけでなく、使用時の注意も重要。
・カセットボンベを装着する前に製品の点検を行い、異音や異臭がないか確認する
・点火はカセットボンベを立てた状態で行う
・異常燃焼が起きたら、すぐに適切な角度に戻す
まとめ:身近なアイテムだからこそ求められる安全意識
院長の話を聞いて、「安い≠安全」
今まで、私たちは法律や国の基準に守られてきている。
そしてそのことが当たり前になっている中で、越境商品がいかに基準が甘いかがわかる。
お得な商品が安全とは限らない
規制というのは事故があって初めて作られる。
そうなると外国製品に日本のような安全基準を期待してはいけない。
覚悟を持って使用する責任が出てくる。
安易に値段で決めて購入することのリスクを感じ、自己責任というところを改めて強く感じました。
何気なく使うガスバーナーも、間違った使い方をすれば、一瞬で事故につながる。
「少しくらい大丈夫だろう」という油断が、思いもよらない大惨事になることもある。
このような事故を少しでも減らすため、安全な使い方を知っておくこと。
そして消火器の準備も忘れてはならない。
最後に製品選びに慎重になることはとても大事です。
ガスバーナーが爆発したとき、もし着ている服が燃えやすい化学繊維だったら??
火だるまだって起こりうる。
本当にぞっとします。



