“何もしていない自分”を責めたくなったときに読む話

「愚痴ってばかりの友達がいると正直疲れる」と思ったことはありませんか?
その愚痴の背後にはどんな本音や心理が隠れているのでしょうか?
今回は、愚痴に隠された真意を探り、本音に気づくきっかけを提供します。
愚痴の背後にある本音とは?
愚痴とはただの不満の発露ではなく、実は深いところにある本音が隠されています。
「この仕事、本当に疲れる!」という愚痴の本音。
「もっと認めてほしい」という欲求が見え隠れ。
「あの人、本当にイライラする!」という愚痴の本音。
「私が望んだ通りに動きなさいよ。」という気持ちが込められていることも。
愚痴が示す心理状態
愚痴や不満を通じて、その人の心理状態を理解することや読み取ることは可能。
また、ストレスや不安が高まる心理状態だと、愚痴が増える傾向があります。
他にも、愚痴を言うことで他人との同調や同意を得たいという欲求も見受けられます。
・・・そうですねぇ。
職場での嫌なことを共有することで、同僚との結束感を生み出す事ができる手段にもなる。
中でも、自己顕示欲が強い人が愚痴るときは、他者を貶めることでストレス発散。
他には、自分に自信がない人だと、愚痴に賛同する人たちを組織しがち。
その集団の中で安心感に浸り、自分と考え方が違う人を排除するための同調圧力集団を組織します。
愚痴とマウント
愚痴の中には、他人に対するマウント(優越感を感じたい気持ち)が隠れていることも。
マウントとは、相手が自分より劣っていることを通じて、自分が相手よりも優秀だとアピールする言動や態度のことです。
例えば「普通にやればできるはずだけど・・・。」
「どうして(あなたは)できないの?私はできるわよ。」という本音がありますね。
他には「うちの会社は大きいから、~はすぐに動かないんだよね。やれやれ。」
「うちの会社は大きいんだよ。人もいっぱいいるんだよね。羨ましいだろう。」という会社自慢を通じて自分が才能ある人アピールしたい気持ちに受けとられますね。
あなたの劣等感が強ければ、更にマウントの威力は増大するほどの愚痴というマウントです。
自分の愚痴を振り返る
そういったことを知ると自分はどうか?と気になる方もいるかも知れません。
そういった方は以下を参考に。
愚痴を振り返ることで、自分の本音に気づくことができます。
どのような状況で愚痴を言っているのか、その背景や感情を見つめ直すこと。
これにより、自分の真の欲求や不満の原因が明らかにすることができます。
例えば、「私はこんなに忙しいのに、あの人は何もしていない!」という愚痴の裏。
「私はあの人よりも頑張っているのよ。(私を)もっと大事にしなさいよ!」という本音が見え隠れ。
そうすると、大事にして欲しい気持ちや労って欲しい自分に気づくことができますね。
愚痴をポジティブに変える方法
他にも方法はありますよ。
愚痴をただ発散するだけでなく、建設的な意見や行動に変える方法を取り入れるといいですね。
例えば、問題を具体的に挙げ、それに対する解決策を考えること。
そういった事が、愚痴が建設的な考えや意見に変化します。
また、愚痴を面白おかしく表現することで、笑いを通じて気持ちを軽くすることもできます。
「この仕事、本当に疲れる!」というと、自分で疲れを増幅させがち。
「この仕事で忍耐力を高めてる。長距離選手になれそう!」という発想だったら、少し気持ちが楽になるかもしれません。
まとめ
愚痴には、自分でも気づいていない本音や心理状態が隠されています。
愚痴を振り返り、その背後にある真意を理解することで、自己成長や問題解決の手助けになるのです。
次に愚痴を言いたくなった時、少しだけ立ち止まって、自分の本音に耳を傾けてみてください。
そして、笑い飛ばしてみるのも一興です。
とはいえ、愚痴を言う心理が発動している時は、笑い飛ばすことは厳しいもの。
笑い飛ばし方がわからないからこそ、もやもやしているわけですから。
どうぞ、産業カウンセリングを受けることを始めてください。
今日もまた一人、心の呪縛が解けて足取り軽くなった方が生まれています。



