オフィスドラマ:誤解が生む職場のハラスメント対策

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

poosan
職場でのコミュニケーション。
それは、誤解が生み出すハラスメントが生まれる場でもあります。
その誤解は受け取り方の課題によるもの。
受け取り方の歪みも合わさると〝ハラスメント〟と感じられることがあります。

相手の言動や態度を誤解してしまうと精神的な負担が大きくなりがち。
蓄積されるはずのないストレスが溜まることも…。
今回は、そんな誤解から生じるハラスメントについての対策を紹介します。

1. 誤解の具体例

職場の上司が「あれ?まだその仕事終わってないの?」と言ったとき、自分には「仕事遅いな!何やってんだよ!」と聞こえてしまうことがあります。

また、同僚が「お疲れ様」と言ったとき、自分には「私は先に帰るから、その仕事一人で頑張ってね~。」と聞こえてしまうことも。

こういった反応は「認知の歪み」が生じた事例に当てはまります。
そして、このことは自分の置かれた状況など含めた心理的作用がなせること。
よくあることで日常茶飯事。

認知の歪みについて問い合わせが多いこともあり下記にまとめています。
認知の歪みの種類とその分類

2. 誤解を防ぐための対策

オープンなコミュニケーション

誤解を防ぐためには、率直な気持ちで正確な情報なのか確認し合うこと。

「ちょっと待って、それって〇〇って意味?」と聞いてみるだけ。

相手の意図や気持ちをちゃんと確認しましょう。
少しの勇気で大きな誤解が解けるかもしれません。

感情のコントロール

ストレスや疲れが原因で感情が高ぶってしまうことがあります。
深呼吸やリラックスする時間を持つことで、冷静な判断ができるようになります。

心の中で「何故そう思ったのかなぁ~」と、やんわりとした言葉をつぶやきながら深呼吸。

信頼できる人の考えを聞いてみる

家族や友人、信頼できる同僚に考えを聞いてみる。
同調や同意を求めるのとは違いますよ。
自分と違う視点を伺うことができることが目的、
違う考え方を知ると視野が広がり視点が変わることも。

「ねぇ、私おかしいかな?」と聞いてみるのもひとつ。

そのことで客観的な意見をもらうことができて心が落ち着きやすいことも。
他者の視点を取り入れることで、自分の感じ方が本当に正しいかどうかを見極める手助けに。

なぜ、信頼できる人が良いのか

猜疑心が強くなる職場にいると、被害妄想スイッチが入ります。
話した後で、自分に不利な状況に陥ったと感じた際、話した相手が「チクった!」と疑いがち。
何の確認もせずに被害妄想や被害者意識が高まることで逆恨みを始める方もチラホラ。

心のなせることとは言えど、当事者になると自分の考え方が病的だとは気が付かないものです。
職場では暴れることは有りません。
ですが、外に出られなくなることや不信感に浸ることで自分の中の何かと戦い始めます。

3. 誤解が生じた際の対策

冷静に対応する

誤解が生じた際には、まず冷静に対応しましょう。
感情的にならず、事実に基づいて話し合うことが重要です。

もし感情的になってしまったら深呼吸。
感情的な話し合いは、どんなに歩み寄りの姿勢を持とうとも一方通行になりがち。
さっぱりうまくいきません。
私情を交えている自分を横におくことができたら再開しましょう。

とはいえ、ここに「認知の歪み」が入っていることも多々。
被害妄想スイッチは、経験値の浅さによる視野の狭さから生み出されます。
そこに産業カウンセリングを取り入れることで、心の縛りを解くことができるのです。

~ ちょっと余談 ~
セッションが半年ほど続いた方の言葉の殆どが下記のようなことを言われます。

自分が自分のことを一番わかってなかったことが今になってわかります。
最初の頃は、頭で考えて先に答えを知りたかったし、自分の心の縛りがどれほど強いか実感。
自己流が正しいと思っていたので変化が辛かったことを思い出します。

今では、自分で自分を縛っていたことが無くなっていく心の自由さを体感。
こんなに心がラクになるとは思いませんでした。
あの頃の自分に、もっと自由で良いんだよと声をかけて上げたい。
でも、きっと、あの頃の自分では耳を傾ける事ができず、わからないとは思うけど。
(^~^;)

建設的なフィードバック

相手に対して建設的なフィードバックを提供することで、誤解を解消し、良好な関係を築くことができます。
「その意見、ちょっときつい。けれど、実は役立つと思うんだ」と言ってみましょう。

相手の立場を理解する

相手の立場や背景を理解することで、誤解を防ぐことができます。
共感を持って接することで、信頼関係を築くことも。
「あぁ、上司もストレス溜まってるんだなぁ」と思ってみると、少しは楽になるかもしれません。

まとめ

誤解から生じるハラスメントは、誰にでも起こり得るもの。

対策には、適切なコミュニケーションと感情のコントロールを心がけることが一番。
誤解を減らすことで、より良い職場環境を作ることができます。
さぁ、明日も笑顔で心豊かに空の広さの心で過ごしましょう!
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専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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