どうして不満と愚痴は止まらない？その行動心理と影響

職場や日常生活で、不満や愚痴が溢れる瞬間は避けられないもの。
では、なぜ人々はこれほどまでに愚痴をこぼすのか？
今回は、その行動心理と影響について楽しく掘り下げてみましょう。

愚痴りたい心、どんな心理？

不満や愚痴を言う人の心理には、こんな背景が隠れているかもしれません。

心のリフレッシュ

「もう、やってらんない！」と愚痴ることで、ストレス解消を図る心理。
一時的に楽になるものです。

一時的ですから、このことは終わらない。
そして、次第に感情を上乗せして、愚痴となる出来事や人間を攻撃してしまいがち。
自分の思った通りの行動をしないことで更に攻撃はエスカレートします。

同調してほしい欲求

「そうだよね」と誰かに言ってもらいたい心理。
他人と愚痴を共有することで、安心感を得る。
すこしでも同じ気持ちじゃないと感じることがあったら不安になるのも背中合わせ。

次第に同調圧力を生むために愚痴仲間作りが始まります。
愚痴の秘密結社を発足するのですが、愚痴を言っている本人は模範生。
ここに巻き込まれるのは素直な方。
愚痴や不満を言う人のことを真に受けてしまい不信感に苛まれます。

怪しい宗教団体のような愚痴にまみれた組織をつくっていくのです。

自己正当化

「あいつのせいで！」と、自分の行動や失敗を正当化するために愚痴ることがあります。
自分のミスを他者や環境のせいにして、心の平和を保つ戦略です。

「自分は間違っていない」という心理は、自己防衛や社会的認知、過去の経験などさまざまな要因が絡み合っています。
とはいえ、「あいつのせいで！」と口に出している段階で、単なる欲求不満のはけ口になっているだけ。

頑張っているから認めて欲しいと思う

自分が思った以上に頑張っている際、その評価が低いと感じた場合に愚痴や不満がフツフツと。
悲しさの裏返しは怒りに変わる。
承認してもらえない欲求不満の矛先は、私情と主観交えて自責か他責。

多いのは他責で愚痴をぶつけること。
自分で自分のことを認められない人にありがちな沼にハマります。
劣等感が強くて何かと葛藤している自信がない人に多いようです。

実は、こんな裏事情が…

不満や愚痴をこぼす人ほど、実はこんな問題を抱えていることがあります。
課題がわからないので、可愛そうだなぁと見ていて心が痛くなります。

問題解決が苦手

愚痴ることにエネルギーを使い、実際の問題解決に取り組めていないことが多い。

それはそうですよ。
自分が正しいと主張し、自分は変わらず相手にだけ「変わるべき」と暴君でいるんです。
その結果、気がつくと問題は棚上げされ、自分の課題は未解決のまま。

自己成長のチャンスを逃している

愚痴にエネルギーを費やすことで、自己反省や改善の機会を見逃してしまいます。
人間関係のダメージ 頻繁な愚痴は、周囲との信頼関係を壊しがち。
サポートや協力を得にくくなることも。

人間関係のダメージ

頻繁な愚痴は、周囲との信頼関係を壊しがち。
周囲のサポートや協力を得にくくなることも。
自分の側から人がいなくなることも見られます。

どうする？愚痴りたい人の対処法

実は、愚痴を言う人の殆どは、その愚痴の内容こそが自分の抱えている課題と気がついていません。

そして良くあることは
この人は自分のことを棚上げして、どの口が言っているんだろう・・・。
ということ。

大抵の人は、「自分は、できている！」って思いがち。
ですが、その行動は、さっぱりなんですよねぇ。。。

Σ(´∀｀；)

愚痴や不満を聞く側の対策は？

職場は隔離された場所。
だからこそ、愚痴や不満を言う人とも付き合わなければならない。
そんな時は下記を参考に。

話を聞いてあげる

話をきいてあげるだけ。
そして、「そっか、大変だったね。」と一言添える。
または、「あなた”は”そういった考えなんだね。」という承認。

大事なのは、あなたの考えであって私の考え方は別にあるという姿勢。
それ以上の深い関わりはしません。
それだけで相手は安心感を得られることがあります。

やってはいけないアドバイス

愚痴を解消するために具体的なアドバイスを提供しがち。
ですが愚痴を言っている相手にアドバイスをすると火に油を注ぐことになります。

ただひたすら、

この姿勢が大事です。

自分自身に火の粉が飛ぶことを回避

自分も不満や愚痴を言うことがないか振り返り反面教師にしましょう。
不満や愚痴を言う人というのは、自分の気に入らない事に対して怒りの矛先を変えます。
そのことで、愚痴を言う対象が自分に切り替わることも多々。
そういった場合の対処方法を見つけることも大切です。

まとめ：愚痴る前に考えてみよう！

不満や愚痴を言う人の行動心理には、
感情の発散、同感を求める心理、自己正当化などが関与しています。

ですが、愚痴を言うことにエネルギーを費やすばかりで、問題解決能力の不足、自己成長の機会の喪失、人間関係の悪化などの問題が生じがち。

建設的な方法でストレスやフラストレーションを解消し、自己成長や問題解決に取り組むことが大切なんです。

反面教師という言葉がありますよね。
人の振り見て我が振り直せってよく言ったもんです。