怒りに振り回されない:人間関係のストレスとの付き合い方
私たちは日々の生活の中で、さまざまな不満や愚痴をこぼすことがあります。
それは小さなことから大きなことまで、さまざま。
ですが、なぜこんなにも不満や愚痴が絶えないのでしょうか?
今日もその心理や影響について探ってみましょう。
人の不幸は蜜の味
劣等感が強い場合は、人の不幸を知ることで、自分だけじゃなかったと安心。
不安感が強い場合は、同じ境遇や弱みを持つ人同士が援護し合うための同調者を育てる。
排他感が強い場合は、嫌悪する人を排除するために自分が優位になるよう報復をおこなう。
この行為こそが、人の不幸は蜜の味心理。
自己防衛的な感情以外にも自分の快楽のために感じる感情です。
心歪みが強ければ強いほど、相手が苦しむことに対して喜びや達成感が強まる。
そして、自分の思った通りに相手が変わり、不幸になることに対して強い快楽を感じます。
被害者を生み出すモンスターの誕生
この行為は、自分の欲求不満が解消されるまで終わることはありません。
自分の言った通りのことが実現したとなれば、愚痴や不満を述べることの拍車がかかる。
あることないこと被害妄想を強めた挙げ句、次々に被害者を生み出すモンスターになるのです。
その心理を探るとしたら以下の3つの要因があります。
1. 期待と現実のギャップ
人生はいつも期待通りにはいかないもの。
例えるなら
新作映画がひどい続編だったり
ランチが予想外にまずかったり
自分が一生懸命頑張っているのに、否定されたみたいなことを言われたり
自分の知っていた世界観が、環境が変わったばかりに音を立てて崩れたような気になったり
これらの小さな失望が積み重なると、不満はどんどん増えていきます。
2. 愚痴のループ
不満や愚痴を言うことで、一時的にスッキリすることがあります。
このカタルシス効果は、まるで心のデトックスのようです。
ですが、それが習慣化すると、逆にストレスを増大させることも。
例えば、同僚とのランチタイムに愚痴を言い合うことで、かえって仕事へのモチベーションが下がることもありますね。
それ以外にも、愚痴を言うことで、嫌いな人を更に嫌いになることにも。
中には、必要以上に感情を高めて攻撃的になることで自分が加害者になることも。
愚痴を言わないとなんだか落ち着かない…そんな時ありませんか?
愚痴と不満の洗礼はあなたの心に影を落として、暗い気分を汚染させます。
3. 負のスパイラル
健康面では、ストレスが溜まると不眠や食欲不振といった問題を引き起こします。
また、人間関係にも悪影響を及ぼし、ネガティブな空気が周囲に広がります。
そのため、バランスを保つことが大切。
うっかりすると、自分自身が「職場のネガティブ製造機」になってしまいますよ。
不満との上手な付き合い方
それでは、不満や愚痴をどうやって上手に対処すればいいのでしょうか?
以下にいくつかの実践的な行動の一例を紹介します。
感謝のリストを作る
日常の中で感謝できることをリストアップしてみましょう。
ポジティブな面に目を向けることで、不満や愚痴の頻度を減らすことができます。
え?
宗教かよって?
( ¯⌓¯ )
まぁ、感謝のリストは心のエクササイズみたいなもんですからね。
そういう人ほどこそ、くれぐれも霊感商法には走らないでくださいね。
運動を取り入れる
身体を動かすことでストレスを発散し、気分転換が図れます。
特に自然の中での運動はリフレッシュ効果が高いです。
時間がない?
やる気が出ない?
_(-ω-`_)⌒)_≡3
まあ、ソファーとリモコンが恋人なら仕方ないかも・・・。
気持ちを変えると、少なくとも一緒にヨガマットにデートするくらいはできるかも。
愚痴から離れるチャレンジタイム
意識的に「愚痴を言わないチャレンジタイム」を設定してみましょう。
その間、自分の感情に向き合い、冷静に考える時間を持つことで、状況を客観的に捉えられるようになります。
え?
相手の言動が気に入らないんだ!
私は正しく常識で考えるとわからない相手が悪いんだ!
…イライライライラ…(# `꒳´ )…イライライライラ…
・・・って思う方もいるのはわかりますよ。
とはいえ、ちょっと立ち止まってみよう。
この状況を変えるために何ができるか
を考えてみることが先では?
自分がスーパーヒーローであるかのように行動してみましょう。
ただし、マントは不要です。
まとめ 不満と愚痴の心理:なぜ止まらないのか?
不満や愚痴は誰もが抱えるもの。
ですが、それにどう向き合い、どう対処するかが先ではないでしょうか。
ポジティブな面に目を向けたり、運動を取り入れたりすることで、少しずつあなた自身のストレスを減らすことができます。
また、愚痴から離れるチャレンジタイムを設けて冷静に状況を見つめ直すこと。
新たな発見や改善策が見えてくることもあります。
日々の生活をより豊かにするために、ぜひ試してみてください。
時々コラムの意見も頂戴しています
・・・あ、最後のほうに「ぜひ試して」と書くと、「思想を押し付けられた!」と教えてくださる方もチラホラ。
そういった方はこのブログを読まなければ感情的にならないものです。
とはいえ、不満や愚痴を感じようとも、イライラしながらでも読んでくださるのです。
となると、このコラムのファンの一人。
お気持ちに対しての産業カウンセリングの無料対応はいたしません。
ですが、お読みくださり、心から有り難いと感じています。
産業カウンセラー鎌田の体験談や心の声を取り扱う社会人の再就職支援や社会人教育の苦労話を含めて、これからも書いていきます。
今日もお読みくださり心から感謝申し上げます。



