日系米国人の誇り:ダニエル・イノウエの挑戦と栄光

私たちは日々の買い物の中で、知らず知らずのうちに心理的なトリックに引っ掛かっています。
店内の雰囲気や商品配置、価格戦略など、すべてが巧妙に設計されているのです。
今回は、消費者心理学の観点からのお話。
どのような要素が私たちの購買意欲に影響を与えているのかを探ってみましょう。
店内環境が購買意欲に与える影響
音楽と照明効果が人の動きに与える影響
店内で流れる店内のBGMや照明。
意識していますか?
音楽と人の行動
店内で流れる店内のBGMや照明は買い物客の気分や行動に大きな影響を与えています。
静かなクラシック音楽が流れている店内では、お客さんはゆったりと商品を見て回りやすくなります。
一方で、アップテンポな音楽が流れると、買い物時間が短くなり、衝動買いが促進されています。
むか~しむかしのお話。
とある百貨店で10代の頃にレジ担当でアルバイトしていた頃がありました。
そのお店は、ある時間になると草競馬の曲が流していて。
その音楽が流れるとお客さんの動きが活発になりレジに人が並ぶわけです。
不思議に思ってレジを締めた後に、記録紙をチェックしているとやはり音楽が流れた時間帯の売上は上がっている。
何気なく年齢層や男女の流れ、曜日別の記録をメモに取っていると色々な事がわかるわけです。
その情報を欲しがったのは主任や主任代行。
音楽が人の行動に影響し、売上が上がることの影響を2年間記録に残していました。
照明も重要な要素
その他にも照明も大事。
明るい照明は商品を際立たせ、お客さんが商品をよく見えるようになる。
一方で、柔らかな照明はリラックスした雰囲気を作り出し、ついつい時間を忘れて商品を見てしまうことがあります。
コンビニの店内照明って明るいでしょう?
あの明るさは1500デシベルほど。
昼間の明るさと同じ照度。
そして人間は明るいところに行く性質があります。
・・・そう、暗闇の中に昼間の明るさのコンビニ。
吸い込まれるように入ってしまう人々。
コンビニは人間ホイホイなんです。
BGMや照明の工夫によって、店舗は消費者の購買意欲を巧妙にコントロールしているのです。
知らず知らずに引き寄せられるマーケティングのテクニック
カラーマーケティング
色は感情や行動に大きな影響を与えます。
例えば、赤は緊急性や興奮を感じさせるもの。
セールや特売品のラベルによく使われてますよね。
一方で、青は信頼や安心感を与える色なので、銀行や医療機関のロゴに用いられます。
商品の配置
商品を目立つ位置に配置することで、消費者の注意を引きやすくなります。
例えば、スーパーのレジ付近に置かれている小さなお菓子やガム。
待ち時間に手に取られやすいように配置されているんですよね。
サンプル提供
試食品や試供品を提供することで、消費者に商品を試す機会を提供。
そのことで購買意欲が高まります。
また、実際に手に取って使ってみる。
そのことで、商品に対する信頼感が増し、購入の可能性は更にアップ。
価格戦略
「1980円」のような価格設定は、2000円よりもはるかに安く感じさせます。
このことで心理的に購買意欲を引き出します。
他にも3つ買うと1つ無料といったキャンペーンも、消費者に得をした気分になる効果があります。
口コミやレビュー
他の消費者の意見やレビューは、購入意思決定に大きな影響を与えます。
ポジティブなレビューが多い商品は信頼されやすく、購入される可能性が高まります。
ストーリーテリング
商品の背後にあるストーリーを伝えることで、消費者との感情的なつながりを構築。
例えば、地元の農家が育てた新鮮な野菜のストーリーを伝えることで、消費者はその商品に対して特別な価値を感じやすくなります。
まとめ
私たちは日常の買い物の中で数多くのマーケティングのトリックに影響されています。
店内のBGMや照明、商品配置、価格戦略、口コミ、ストーリーテリングなど、さまざまな手法が巧妙に組み合わさり、私たちの購買意欲を引き出しています。
こうした手法を理解することで、私たちも少し賢く買い物ができるようになるかもしれません。
クチコミ・レビュー代行業は違法
・・・そうそう、こういった話を書いている時に忘れてはならない景品表示法。
その中で、最近のクチコミ・レビューは信用に値していないこと。
例えば、店舗を経営している事業者が、口コミ投稿を代行する業者に依頼して、自分の商品やサービスに関するサイトの口コミコーナーにたくさんの口コミを書き込ませていることが在宅ワークで募集されていることをよく見かけます。
この口コミコーナーに口コミを書き込んだら報酬が発生する行為は犯罪の片棒を担ぐ行為。
理由は口コミサイト上の評価を操作し、本来はそこまで好意的な評価が多くない商品やサービスを、あたかも多くの消費者から高い評価を受けているかのように見せかけることにつながる。
そのことで、口コミを操作して偽の高評価をつくり出すことになるため、消費者を誤解させる行為となるため法律で禁止されています。
勿論、在宅ワークで口コミ投稿を一回いくらかで募集されていてもやっちゃダメですよ。
違法なんですから。
違法だと知らなかったと言えど、違法は違法です。
笑って済ませられない事態を自ら引き寄せないように。
そういったことを知ったら次回の買い物の仕方も変化が生まれそうですよね。
これらの心理的なトリックに気をつけながら、自分自身の購買行動を観察してみてください。



