看板は“問い”を投げる存在:プチッチ起業家オフィス8月30日オープン

皆さんは、なぜある商品を選んだのかを考えたことがありますか?
私たちは日常生活の中で、多くの要因に影響を受けながら商品を購入しています。
特に、現代の消費者は広告、プロモーション、SNS、文化的背景など、多様な情報源から影響を受けています。
目次
気がついたら「欲しい!」という気持ちが高まり買ってしまう自分がいる。
このブログでは、自分がどのようにして購買意欲が高まっているのか探ってみましょう。
購買決定プロセスの仕掛け
昨日もお話した購買決定プロセスについて。
欲しいものがあるとき、私たちは以下のことを潜在意識の中に刷り込みされています。
そして、無意識にそのステップを踏んでいるんです。
さて、以下からは、表でもお知らせしている仕掛けについてもう少し深く書きますね。
心理的トリック:ブランドと広告の魔法
ブランドのロゴや広告は、私たちの心に強く働きかけます。
そうですねぇ。
ある有名なファストフードチェーンのロゴを見ると、つい食べたくなってしまうことはありませんか?
これには、ブランドイメージや長年の広告キャンペーンが影響しています。
広告は、私たちの感情や欲望を巧みに刺激し、無意識のうちに購買意欲を高めています。
例えて言うなら・・・
Appleの製品は、高級感と革新性を象徴することで知られています。
Appleの広告は、シンプルで洗練されたデザインを強調。
消費者に「これがなければならない」という感覚が強くなりやすいプレゼン。
また、店舗体験も重要です。
Apple Storeに行くと、高級感あふれる雰囲気とプロフェッショナルなサービスが受けられ、購買意欲が高まりますね。
産業カウンセラーの視点
広告やブランドイメージが消費者の自己肯定感や社会的承認欲求にどのように働きかけているかを分析します。
例えば、高級ブランドの購入は、消費者にステータスや自己満足感を提供。
その結果、自己価値を高める効果を見極めます。
経済的誘引:お得感に弱い私たち
セールや割引クーポンに惹かれて、必要のないものまで買ってしまうことってありますよね?
お得感は強力な購買動機となります。
特に、期間限定や数量限定といったプロモーションは、私たちに「今買わないと損」という感覚を感じさせています。
このことで、本来買う予定のなかった商品まで購入してしまうことも・・・。
例えて言うなら・・・
アメリカで有名なブラックフライデーセールは、消費者が大量に買い物をするイベント。
多くの消費者が大幅な割引を期待して店舗に並び、オンラインでもセール品を探します。
この「今しかない」という期間限定のプロモーション。
消費者に緊急感を与え、予定外の購入を促進します。
産業カウンセラーの視点
セールや割引のプロモーションは、消費者の恐怖心(FOMO:Fear Of Missing Out)を刺激。
FOMOは、他人が体験していることを逃すことへの不安を意味し、これが購買行動に強く影響します。
社会的影響:周りの人々の声に引き寄せられる
SNSや友人からの口コミは、私たちの購買行動に大きな影響を与えます。
多くの人が使っている商品やインフルエンサーが紹介する商品は、「良いものである」と無意識に思い込んでしまいます。
結果として、周りの人々の選択に引き寄せられて、自分も同じものを購入することが増えます。
例えて言うなら・・・
有名なインフルエンサーがInstagramで特定のスキンケア製品を紹介したことで、その商品が瞬く間に売り切れになった事例があります。
消費者は、信頼する人物が薦める商品に対して、より強い購買意欲を抱く傾向があります。
例えば、某人気YouTuberが紹介したコスメティックブランドの商品は、即座に在庫がなくなる場合もよく聞かれますね。
産業カウンセラーの視点
他人の意見や行動が消費者の自己認識や社会的アイデンティティにどのように影響するかを考察します。
人は社会的動物。
他人の行動や意見に影響され、自分の選択に自信を持つ傾向があります。
文化的背景:習慣と価値観が導く選択
文化や習慣も購買行動に影響を与えます。
例えば、日本ではお歳暮やお中元の習慣がありますね。
この習慣に合わせて贈答品を購入することが一般的。
このような文化的背景が、私たちの購買行動を無意識のうちに左右しています。
例えて言うなら・・・
日本には、お歳暮やお中元といった特定の季節に贈答品を贈る文化があります。
この習慣は消費者の購買行動に大きな影響を与え、デパートやオンラインショップでは贈答品コーナーが賑わいます。
特に、年末年始には多くの人が贈り物を購入し、販売数が急増することが一般的です。
産業カウンセラーの視点
文化や習慣が消費者の価値観や行動にどのように影響するかを分析します。
例えば、お中元・お歳暮になぜモノを贈るのかに遡ります。
長くなるので内容を割愛。
ざっくりと言うと、贈答文化は人々の社会的つながりや感謝の気持ちを表現する手段として機能。
それが企業戦略のひとつに変わり、消費者行動にも反映されているのです。
環境的要因:時と場所が購買を決定する
購買行動は天候や季節、場所にも影響されます。
例えて言うなら・・・
夏の暑い日には冷たい飲み物やアイスクリームの売り上げが急増し、冬の寒い日には暖房器具やホットドリンクがよく売れます。
また、ビーチに近いお店ではサングラスやビーチタオルが人気商品となります。
そういった店舗の立地も購買行動に影響を与えます。
産業カウンセラーの視点
環境的要因が消費者の気分やストレスレベルにどのように影響するかを考察します。
季節の変化や天候は、消費者の気分や購買意欲に直接的な影響を与える。
そういったことにも目を向けるから、目に付けば欲しいという気持ちになる。
欲しかったものが要求に沿って購入できると嬉しいと思う。
そのことで、「買えてよかった」という安堵や喜びとともに商品は売れていくのです。
季節イベントの具体例:ホワイトデーとバレンタインデー
ホワイトデーやバレンタインデーは、日本発祥の贈答イベント。
子どもの頃、バレンタインデーはありました。
ですが、ホワイトデーはありませんでしたもの。
私が記憶しているのは福岡の老舗和菓子屋「石村萬盛堂」が仕掛けをつくった。
「石村萬盛堂」はマシュマロ仕立ての「鶴乃子」で有名な和菓子屋です。
その和菓子屋がバレンタインデーのお返しに「マシュマロをあげる日」をつくった。
日本ではバレンタインデーには女性が男性にチョコレートやギフトを贈ります。
ホワイトデーにはそのお返しとして男性が女性に贈り物をする習慣ができたんです。
企業の戦略
多くのチョコレートブランドや菓子メーカーは、特別なパッケージや限定商品の販売を行います。
例えば、ゴディバやリンツなどの高級チョコレートブランドは、この時期に特に力を入れてプロモーションを展開します。
店舗のデコレーション
いまではだいぶん縮小化していますが、高度経済成長期は、ショッピングモールやデパートでは、バレンタインデーやホワイトデーの特設コーナーが設置されていました。
通常では買えないチョコが陳列されることで消費者の購買意欲を刺激します。
また、店内のデコレーションもイベントの雰囲気を盛り上げ長蛇の列。
そんな環境状況では「特別な日の贈り物」を意識させていたんですよね。
陳列の仕方も催事特設場所も売上に大きく影響するものでした。
当時は百貨店のディスプレイヤーと一緒に設置計画を立てることも。
購買意欲を促進するための心理面を考慮した動線や売れ筋商品。
そこでの見せ方を学ぶ機会がありましたねぇ。
SNSの影響
インフルエンサーや有名人が、贈り物のアイデアや購入品をSNSでシェア。
そのことで、多くのフォロワーがそれに影響されます。
これにより、特定の商品が急速に人気を集めることがあります。
産業カウンセラーの視点
季節イベントは、消費者の感情や人間関係に与える影響が大きいもの。
バレンタインデーやホワイトデーは、人々が愛情や感謝を表現する特別な機会として機能し、そのための贈り物が消費者の行動に直接的な影響を与えます。
投資という賢いお金の使い方ができるには
私たちがどのようにして買わされているのかを理解することで、より賢い消費ができます。
広告やプロモーションに惑わされず、本当に必要なものを選ぶことが大切。
また、他人の意見や文化的背景にも左右されない。
自分自身の価値観や必要性に基づいた購買を心がけることがあなたらしさ。
相手に対する配慮や気配り、感謝の気持や人とのつながりに対して価値観を明確にする。
そんな気持ちが自分の消費行動を見直し、投資行動に意識を向けるきっかけに。
その意識的な選択こそが買わされることでの無駄遣いを防ぐ。
本当に価値あるものに、企業を応援する気持ちで、適正価格を払う。
その気持ちと行為こそが企業を育てることになる。
あなたが命がけで働き得た大切なお金が企業を育てている。
だからこそ、消費ではありません。
投資と連携と協働の意識で自分のお金を使える人であること。
未来に賢い投資ができるセンスを身につける一歩を踏み出しましょう。
まとめ
本当に欲しいと思ったにしても、その商品やサービスを知らなければ買いようがない。
素敵に見せられた情報を知るからすごく欲しくなる。
また、繰り返し掲載される広告を見れば見るほど潜在意識の中に刷り込まれています。
ちなみに、事業主になる人は、自分が欲しいと思うもののニーズが高いと気がついたら自分で創る人です。
そんな自分の購買行動は発想の広がり方を振り返り、心理的な要因や外部の影響を理解することで、自己認識を深めることができます。
やがて、全部が全部とは言わないまでも、自分にとって本当に価値のあるものを見極める力を養うことにつながるのではないでしょうか?



