偏見のレンズ:心のフィルターで歪む現実
失敗は誰も気づかない
失敗は誰も気づかないって自覚していますか?
人から言われて、違うことに気がつくことはあっても、その判断が「失敗」だとは誰も気がついていないんです。
捉え方を変えると、そもそも「誰も正解を知らない」ということが現実。
なぜなら、どんなに上手く行っていても長くは続かないでしょう。
本当に正解だったら、世の中が変われども、上手くいかないことなんて無いんじゃないかな。
とはいえ、現代は正解を探してインターネットで検索することが当たり前になりました。
ですが、検索で得られる情報は所詮一般論ばかり。
また、今も昔も一つの記事をカットして、リライトして使いまわしばかり。
皆さんの間ではショート動画が一番わかり易いかもしれません。
誰かが放送した長いタイプの動画を必要なところだけカットして再配信するんですもの。
そのような使いまわしの情報を鵜呑みにする。
そして、あなたにとってのパーソナルな答えだと判断してしまうのは違う気がします。
・・・ということで、私たちが日々感じている「失敗」ついて目を向けてみます。
1. 結果を見直すときの心理
多くの人は、自分が取った対策が失敗だったとは思いたくない。
だからこそ、結果に満足しているかどうか問われると、自分の選択が間違っていたとは認めたくありません。
例えば、仕事でのプロジェクトがうまくいかなかったとき、「もっとこうしていれば良かった」と思いながらも、「仕方がなかった」と自分に言い聞かせることがありませんか?
言い聞かせていても何も変わらないのに言い聞かせたくなる。
不思議ですよね。
2. 「仕方がなかった」という言い訳
誰しもその時の立場で精一杯行動しています。
ですが、結果が思わしくなかったとき、「仕方がなかった」という言い訳がはじまるもの。
実際に、計画通りに進まなかったプロジェクトに対して、「あの時の状況ではベストを尽くしたんだ」と自分を納得させることがあるのではないでしょうか。
ですが、思わしくなかっただけで失敗ではない。
そして、自分の正解と思いたいことは、計画通りに進めたことへの達成感による自己満足。
それが果たして正解と言えるのか疑問です。
3. アドバイスを受け入れない理由
産業カウンセリングでよくあるのが「もう少し時間をかけて考えます」と言って帰るケース。
これは、具体策を取りたくない心理や自分の期待と違っていた場合にこういった回答が多いもの。
例えば、新しいプロジェクトに挑戦する際に、経験者からの助言を受け入れず、「自分のやり方でやってみる」と思うことがあるかもしれませんね。
それも悪くないと思います。
皆が回り道だと思っていても、自分にとっては必要は経験をしている段階なのですから。
その経験から、他人の気持ちに思いを馳せるスキルアップができるものです。
4. 過去の選択を振り返るとき
後になって「アドバイスを受け入れていたら…」と思うこともあります。
ですが、その時は自尊感情や恐怖心が邪魔をして素直になれなかった場合に多い。
例えば、友人からの助言を無視して、自分のやり方を続けた結果、問題が悪化してしまったことがあるかもしれません。
5. 聞くは一時の恥
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉があります。
自尊感情を捨てて他人の意見やアドバイスを素直に聞くことは、最善の道を選ぶために必要です。
例えば、新しいスキルを学ぶために、専門家の意見を取り入れることで、効率的に成長することができます。
まとめ
そもそも、人間というものは失敗に気づかない生き物。
ですが、もともとが誰もが正解を知らない。
正解だと信じ切っているだけ。
だからこそ、他人の意見を聞き入れる和らぐ心が必要。
経験者から学ぶ姿勢も大事。
ですが、やっぱり正解はみなさん知らない。
最終的には、自分の選択を振り返り、改善していくこと。
そのことで、より良い結果を得ることが一時的にできるだけです。
実際の生活の中で、自分の行動や選択を改めて見返して、「100%完璧なことはこの世に存在しない」という気持ちがあると、自分にとってより良い道を選ぶための方策が見つかるかもしれませんね。




