心を整え、予期せぬ縁を掴む
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
心の距離を縮めるには時間がかかる
今日は少し趣向を変えて、産業カウンセリングについてお話しします。
実は、私は人の心を完全に理解するのは困難だと感じます。
「えっ?産業カウンセリングのプロなのに?」と驚かれるかもしれません。
ですが、考えてみてください。
世の中の大半は自分が自分のことを勘違いしている方々ばかり。
そういった方の心を真に理解することは至難の業なんです。
時間もかかりますし、本人が気がついていないので拒絶が先。
正直なところ、人の本音を完全に理解するのは簡単ではありません。
このブログを読んでいる方々も、「自分らしさ」とは何かおわかりですか?
もしくは、自分の考えている「自分らしさ」が本当のものだと言い切れますか?
これまで5千人を超える方々の産業カウンセリングをしていても、
「自分は浅かった事に気が付きました」
「自分の常識は非常識でした」
「なんだか、気がついたら恥ずかしいなぁ」
「知らないって幸せだね」
など、勘違いや思い違いに気が付かれる方々ばかり。
だからこそ、産業カウンセリングが必要なのです。
ですが、不思議なことに、産業カウンセリングを受けると良い方程こそ、変な先入観と偏見や思い込みの強さから、産業カウンセリングを受けることはされない。(笑)
反対に、信じているものを疑うチカラがあり、反省と改めるコトを繰り返せる能力をお持ちの方が率先してご利用されるのです。
そうなると、格差だけはドンドン広がるんですよねぇ。
直接会うことの重要性
特に、メールや電話での相談では、その方の本当の気持ちを理解するのは難しいことがあります。
産業カウンセリングでは直接会って話すことが重要だと感じています。
理由は、その人の表情や仕草、声のトーンなどの非言語の観点から多くの情報を得ることが必要だからです。
ある相談者はメールでは「職場の問題で困っている」とだけ書いていました。
ですが、実際にオンラインで顔を見てお話をすると職場の問題ではありませんでした。
涙ぐみながら話している姿を見て、深刻な悩みを抱えていることはわかっても、本当に困っている内容は、全く違うことに本人が気がつくわけです。
3回ほど産業カウンセリングをおこなうと、相談者本人が心の奥底にある本音を少しずつ理解できるようになります。
できていることや喜べたことは全て吹っ飛んで、苦しいことや自分がやりたいと思っている事が思い通りにできないことだけに強く執着している不毛な心の戦いをしているのです。
信頼と疑いのジレンマ
相談に来てくださる方が正直に話してくださっていると信じています。
そのため、最初から隠し事があるとは思いません。
ですが、つじつまが合わないことが出てくると、そこに何かが隠されているのではないかと感じることも多々。
ある相談者が「お金がなくて生活が苦しい」と悩んでいたのに、別の日にSNSで楽しそうに日帰り旅行に行っている写真を公開していたり、産業カウンセリング中に野球の試合を見にいって推しプレイヤーの話を喜んで伝えてくださるわけです。
このような矛盾に気づいた時、私の心の中で信頼と疑いがせめぎ合います。
本当にお金がなくて生活が苦しいのだろうかと。
占いと産業カウンセリングの違い
私たち産業カウンセラーは時には相談者にとって耳の痛い現実を伝えることも仕事です。
そうそう一つ不思議な事例があります。
再就職支援の受講者が「事務職希望」と言ってきました。
どうも、職場で上手くいかないので、占い師に転職を相談したそうです。
そうすると、占い師から事務の仕事など細かい作業の仕事が向いていると言われたそうです。
そのことで事務の仕事をしようと転職活動を始めたそうです。
ですが、お話を聞いていると事務の仕事に対してご存じないことをお伝えすることに。
事務について、会社が募集している人数と仕事を探している人数を交えて現実をお伝えし、方法などの提案をしたところ、予想外のことだったらしく、大きなショックを受けられました。
参考画像は下記
福岡:職業別の有効求人・求職状況(令和6年10月)
占い師はお商売です。
相談者が喜ぶ答えを提供することで好かれ、リピートにすることが大事。
そもそも、占いとは、「悪いことは外して良いことは当てるため」にみなさんが動くからそうなることが多い。
ですが、私たち産業カウンセラーは時には辛い現実を伝えることもある。
そして、相談者の成長の機会を促す役割を担っています。
再就職支援の受講者も、厳しい現実を受け入れた後、数年経って感謝の言葉をもらえることが多いのです。
対面での深い理解
直接会うことで、その人の本当の気持ちを理解することができるという点では、対面の重要性を強く感じます。
メール相談では一方通行になりがちで、相談者の本心が伝わりにくいことばかり。
また、相手の心模様で受け取り方が全く違うもの。
直接話すことで、その人の表情や態度から多くの情報を得ることができ、より認知の歪みを取り払って適切な思考の整理ができるものです。
認知の歪みとは?序盤の解説とその重要性
まとめ
人間関係を改善するためには、直接会うことが大切。
メールや電話では伝わりにくい本音や気持ちを理解するためには、何度か会って話すことが被害妄想や勘違いを防いでいきます。
私たち産業カウンセラーは、時には厳しい現実を伝えることがあります。
ですが、それは相談者の成長を願ってのこと。
心の距離を縮めるために、直接会う機会を大切にしていきましょう。
忘れることは幸せなこと ショート動画
https://youtube.com/shorts/UOc6BuRu4rQ