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鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

『~してくれない』が引き金に:怒りの爆発とその対処法

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
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今年は心の否定的スイッチが入りやすいのか、非常に多いですねぇ。
産業カウンセリングを通じて、スイッチがオフに出来た方は気も晴れ晴れ。
そうでない方はドンドン追い込まれている。

そのため、認知の歪みに意識を向けられるように。
そして、知らず知らずのうちに入る否定的感情のスイッチをオフにして、心の立て直しに用立てられるといいなと願いつつコラムを書いています。

やってくれることが当たり前と思う心理

今日のお話は、過去の経験から「やってくれることが当たり前」という自分の価値観と経験の押し付けについて。

誰しも一度は「~してくれない」という気持ちから怒りを感じたことがあるのでは?
この感情は、期待が裏切られたと感じたときや、自分の期待する要求が満たされないときに強く生じます。

その状況をもう少しわかりやすく伝えると、自分の理想の押し付けから来ています。
その上、自分の理想という期待に対して、相手が「やってくれる」ことが当然だと強く思い込んでいることも多い。
そうなると、期待外れだった場合、必要以上に相手に対して攻撃を始め不満を増幅させてしまいがち。

よく考えてくださいね。
あなたの期待はあなただけのもの。
相手があなたの期待に応えるメリットがあるのか。

期待外れから、必要以上に相手に対して自分の期待を満たすために攻撃する事が続けば、相手は萎縮するばかり。
そして、顔色を伺って琴線に触れないように本当のことを言えなくなります。
また、機嫌が悪いあなたを避けて関わり合いたくないと思う心理が作用します。

辛いときも嬉しいとき変わらない態度で寄り添って共に歩んでくれるような、本当に大事なことを伝えてくれる方は去ってしまいます。

そうですねぇ。
もう少しわかりやすく言うと、アンデルセンの童話「裸の王様」を思い出されてください。
童話の内容、おしゃれ好きの王様が旅の裁縫師の詐欺にあったお話にスポッとはまり込むようなものです。

~ちょっと余談~
裸の王様の話を知らない方もいるかも知れないので概要を少し。
ある国に旅人である裁縫師がやってきました。
その巧みな話術も相まって、王様はじめ全員がありもしない洋服が見えている振りをしなければならなくなったことから大金を払うことに。
結局、正直だったの子どもから「王様は裸で歩いている」と言われて、騙されていたことに気がついたというお話です。

とはいえ、こういった裸の王様と周囲のような方は多いですよ。

何故かと考えると、全部が全部とは言わないまでも、顔色を伺う教育にふれる機会が多く存在していて、受け身で行動する事が当たり前になりがち。
他にも仲間外しにあいたくないからこそ、自分の気持ちを偽り心の中と違うことを伝えて、良い人のフリをする習慣が身についているからかもしれません。

こうやって読み物として読んでいるときは、客観的に物事を捉える事ができたとしても、当事者として渦中に浸ると、全く見えなくなるもの脳機能と動物の本能のナセル技。

トゲがあるなぁと感じる方は、あなたの思考がそうさせている。
「そうだな」とスッと受け止められる方も、あなたの思考がそうさせている。
全てはあなたの思考次第。
受け止め方は十人十色、百人いたら百通りの捉え方があるのです。

では、この怒りがどのようにして攻撃的な行動に繋がるのか、その心理について詳しく見ていきましょう。

「~してくれない」という気持ちとは?

「~してくれない」という気持ちは、他人が自分の期待や希望に応えてくれないと感じたときに生じる感情。
この感情は、失望や不満、そして最終的には悲しさが裏返り怒りに繋がることが多々。
根底には、自分の期待を相手が「~してくれない」という押し付けの心理が存在します。

他にもどんなことがあるかを例えて言うなら
仕事の場面だと・・・。
同僚が自分の提案を真剣に聞いてくれなかったら、無視したと感じ「自分の意見が尊重されていない」と怒りを感じる。

家庭の場面だと・・・。
パートナーが約束を守ってくれなかったら、「他のことを優先させるのは、自分が大切にされていないからだ」と感じて怒りを爆発させる。

友人関係だと・・・。
友人が送ったLINEの内容に直ぐ返事がなかったら、「自分のことなど、どうでも良いと思っているんだ」と感じて攻撃的になる。

産業カウンセリングをしている不思議。
どうして相手に確認をすることなく、勝手に妄想したことで感情的になるのか。
こういったことを「独りよがり」というのです。

怒りの背後にある心理

怒りの背後には、いくつかの心理的要因があります。
・期待が裏切られたと感じることで、自己評価が低下し、自尊心が傷つく。
・他人からの承認を得る欲求が満たされないと感じる。
そのことで、孤立感や不安が増し、それが怒りとして表れることもあります。

攻撃的な行動に繋がる理由

怒りが攻撃的な行動に繋がる理由は、自己防衛の一環として他人を攻撃。
その多くは、自分の感情を正当化しようとするから。
攻撃的な行動は、一時的に自分の感情を発散させる手段として機能します。
ですが、長期的には人間関係を悪化させるリスクを伴います。

『~してくれない』の影響

ストレスの増加

怒りと攻撃的な行動は、ストレスを増加させる原因に。
怒りを感じることで、心身に負担がかかり、健康に悪影響を及ぼすことも。

ですが、この前文を読んでもらうと気が付かれる方もいるかと思います。
相手へ確認することで、解消されるものばかり。
「独りよがり」に感情が動いているわけなので、その自分を受け入れることからがストレス対策の入口です。
そのことからも、そもそも、「あるはずのないストレス」を自分で作っていると自覚しましょうね。

人間関係の悪化

攻撃的な行動は、人間関係に悪影響を及ぼします。
相手を攻撃することで、信頼関係が損なわれ、誤解や摩擦が生じます。
とはいえ、この人間関係の悪化も勘違いから生まれています。
相手は、どうして攻撃的なのか、あなたの理想の押し付けの段階で迷惑な話になります。

自己評価の低下

『~してくれない』と怒りを感じ続けることで、自己評価はどーんと低下します。
自分の感情をコントロールできないと感じることで、自信を失いがちになります。
自己評価が下がると、「あの人はいいな、私だけ不幸」というような悲劇の主人公スイッチON。
底なし沼にハマってしまって抜け出すことに一苦労。
・・・ですが、相手に質問することや確認するだけで、底なし沼にハマる必要は無かったかもしれません。

『~してくれない』気持ちを調和するアプローチ

自分の思い込みを押し付けずに、相手と会話しましょう

気持ちや感情を調和するために、被害妄想を解消しましょう。
その際、自分が何に対して怒りを感じているのかを理解することから。
そのコトを踏まえて、相手の気持ちを聞いてみる、真意と意図を確かめることで独りよがりの自分に気がつくことができます。

『~してくれない』という気持ちは、あなただけのモノ。
相手はあなたの身体の一部でもないので、互いに理解し合う姿勢があってはじめて、自分の行動を省み改める事ができます。
ましてや、『~してくれない』という期待は、相手にとっては重すぎる。
自分でやったらいいじゃないかという口論のタネにならぬよう、押し付ける気持ちに向き合うことも必要です。

『~してくれない』気持ちについてまとめ

「~してくれない」という気持ちから怒りをあらわにして攻撃する心理は、期待が裏切られたと感じることや他人からの承認欲求が満たされないことに起因します。

この感情を調和するには自分の思い込みを押し付けずに、相手と会話しましょう。
全てはシンプルなんです。
複雑にしているのはあなた自身。

また、感情的になることを自分が率先して作り上げているだけ。
そのことを自覚するだけで自分の心を穏やかにすることは今直ぐにできること。

次回のエピソードでは、他の心理的なテーマについて詳しく見ていきます。
お楽しみに!

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

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