他人に変わって欲しいと望む感情や悩みを消化する方法 シリーズ1/6
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
自己関連付けのトラップにハマってませんか?
前回の記事では感情に振り回される判断:決めつけのリスクに沼る罠というお話を通じて「感情的決めつけ」について紹介しました。
今回は、自己関連付けのトラップにハマり本当の問題はどこにいったかわからなくなる。
そんな【過剰な推測と判断の歪み】の一つ、「自己関連付け」について掘り下げていきます。
自己関連付けとは?
自己関連付けとは、自分に関係のない出来事や状況をあたかも自分が原因であるかのように感じる認知の歪み。
この思考パターンは、自分に関係のない他人の行動や出来事を自分自身の評価に結びつけてしまうことが多いもの。
まるで、雨が振り始めたら、自分が何処かに行こうとしているから雨が振り始めた。「邪魔をされているのではないか?」と感じるようなものです。
他にもご相談で良くある話。
仕事の場面だと・・・。
同僚が機嫌が悪いとき。
「自分が何か悪いことをしたのではないか」と感じる。
家庭の場面だと・・・。
子供が学校で問題を起こしたとき。
「自分の育て方が悪かったからだ」と自分を責める。
友人関係だと・・・。
友人が連絡を控えているとき。
「自分が何か気に障ることを言ったのではないか」と不安になる。
この内容を読んでいるあなたはきっと気づくはず。
「それぞれの問題はそこじゃないよね?事実を確認しないのは何故?」と不思議になるかも。
ですが、自己関連付けスイッチがONになった当事者になるとさっぱり気づかない。
それが心のなせることであり、自分の思考が一瞬で沼にハマるものなのです。
自己関連付けの背後にある心理
自己関連付けの背後には、自己評価や自己効力感が影響しています。
自分を過度に責めたり、他人の行動や状況を自分の評価に結びつける。
そのことで、自己肯定感が低下しやすくなります。
この思考パターンは、自己評価の低さや過度な責任感から生じることが多いようです。
自己関連付けの影響
自己関連付けの影響
ストレスの増加
自己関連付けは、ストレスを増加させる原因となります。
自分が関係のない出来事を原因と感じることで、不安や緊張が高まります。
自尊心の低下
自己関連付けは、自己評価を低下させます。
自分を過度に責めることで、自尊心が低下し、自己成長の機会を逃してしまいます。
人間関係の悪化
自己関連付けは、人間関係にも悪影響を及ぼします。
相手の行動や状況を自分の評価に結びつけることで、誤解や摩擦が生じます。
自己関連付けの良い面とトラップ対策
自己関連付けにも、実は良い面があります。
自分の行動や影響を客観的に評価することで、他人に対して責任感を持ちやすくなります。
また、自分の行動を見直し、改善する機会にもなります。
自己関連付けを変えるアプローチ
感情と事実を区別する
自己関連付けを防ぐためには、感情と事実を区別することが重要です。自分が感じていることと実際の事実を分けて考えることで、より正確な判断を下すことができます。
冷静な分析を行う
感情に流されず、冷静な分析を行うこと。
情報を整理し、客観的に評価することで、感情に基づかない現実的な結論にたどり着くことができます。
自己肯定感を育てる
自己肯定感を育てることで、自己関連付けを減らすことができます。
自分の価値や存在を肯定し、自分を過度に責めないようにすることが大切。
自己関連付けのトラップ:本当の問題はどこに?まとめ
自己関連付けは、自分に関係のない出来事や状況を自分と結びつける認知の歪み。
この思考パターンは、ストレスの増加や自尊心の低下、人間関係の悪化を引き起こすリスクがあります。
ですが、感情と事実を区別し、冷静な分析を行い、自己肯定感を育てることで、この歪みを自分の強みにすることができるのです。
とはいえ、自分自身で感情が勝る。
その状態で感情と事実と区別するのは至難の業。
だからこそ、そんなときに産業カウンセリングを受ける事が効果的なのです。
みるみる頭の整理ができることで、気持ちがスッキリしていく爽快感を体感できますよ。
さて次回のエピソードでは、自意識過剰のミステリー:あなたに見せる思い込み幻想について詳しく見ていきます。
どうぞ、お楽しみに!
秋の風と黄昏時の糖質とパン依存注意報 ショート動画
https://youtu.be/GcQ5edbanwo