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思考の迷路:結論の飛躍が導くミスリードの罠に沼るかも?

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
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前回の記事では、
あなたも知らずにやっている!?
レッテル貼りの影響と対策について紹介しました。

今回は、思考の迷路:結論の飛躍が導くミスリードの罠に沼るかも?
【過剰な推測と判断の歪み】の一つ、「結論の飛躍」について掘り下げます。

結論の飛躍とは、限られた情報や証拠に基づいて急いで結論を出すこと。
そして、結論の飛躍から心の中のワイドショーが始まる。
心のワイドショーの監督も主役もあなた。

昨日や今日の自分は一人芝居をしてやしないか。
冷静に自分を振り返る時間になればいいなぁと感じます。
では、さっそくこのテーマを解説しますね。

結論の飛躍ってなに?

結論の飛躍とは、情報が不十分な状態で速やかに結論を導き出す認知の歪み。
この思考パターンは、証拠やデータが不足している状況でも確信を持って判断をくだす。
このことが誤った結論に至ることが多いもの。

まるで、一枚のパズルピースを見ただけで全体像を把握しようとする力技のようなものです。
全体像は作ってみて初めて分かるもの。

ピース一枚や少枚数で、「きっとこんな絵柄かもしれない!」と結論の飛躍をするれば導く先はミスリード。
誤った結論による全く想定外の絵柄だったら、それは仕上がるはずもなく。
その上、力技でピースを入れたとしたらパズル完成の時間はかかりすぎる。

他にもご相談で良くある話も多くて。
仕事の場面だと・・・。
上司が顔をしかめた瞬間に、「自分の仕事が評価されていない」と結論を出す。
もしかして、くしゃみが出そうな時だったかもしれないのに・・・。

家庭の場面だと・・・。
パートナーが疲れているだけで、「自分に対する愛情が冷めたのではないか」と考える。
疲れているかもしれないって思うなら労って欲しいか、そっとしておいて欲しいですよ。

友人関係だと・・・。
友人が返事をしないことに対して、「もう自分とは友達ではない」と決めつける。
友人も自分の人生を生きている。
そして、あなたのように自分のことで手がいっぱい。
あなたの欲求を満たすために友達が存在しているわけではないでしょうに。

どれもこれもが、自分の考えたことについて、本人には一切確認はしていない。
それこそが一番の問題ではないでしょうか。

瞬時に自分で判断してして結論が飛躍していることには気づかずに思考の暴走スイッチON。
相手にとっては、「何の話???」と困惑するばかりですよ。

結論の飛躍の背後にある心理

結論の飛躍の背後には、私たちの脳が迅速に情報を処理し、リスクを回避しようとする働きから心理が生まれます。
早急に結論を出すことで、不安や労力を軽減しようとするようです。
ですが、この思考パターンが常習化すると、誤解や誤った判断を生む原因となりますねぇ。

結論の飛躍の影響と対策

ストレスの増加

結論の飛躍は、判断力のミスにつながることも多々。
思い込みによることで、ストレスを増加させる原因となります。
誤った結論に基づいて行動することで、無用な緊張や不安が生じます。

人間関係の悪化

結論の飛躍は、人間関係に悪影響を与えます。
相手の意図や状況を十分に理解しないまま判断を下すことも多々。
そのことで、勝手に誤解を生み、その誤解による言動で摩擦が生じやすくなります。

誤った意思決定

不十分な情報に基づいて結論を出すことで、誤った意思決定をするリスクが高まります。
結果的に、望ましくない結果を招くことは避けられないことも。

結論の飛躍の良い面

結論の飛躍にも、実は良い面があります。
迅速な判断が求められる状況では、素早く結論を出すことで迅速な対応が可能となります。
また、経験や直感に基づく判断が正確である場合もあります。

結論の飛躍を活かすアプローチ

十分な情報を集める

結論の飛躍を防ぐためには、十分な情報を集めること。
事実やデータに基づいて判断を下すことで、誤った結論に至るリスクを減らすことができます。

冷静な分析を行う

感情に流されず、冷静な分析を行うこと。
情報を整理し、客観的に評価することで、より正確な結論にたどり着くことができます。
とはいえ、これは一人では、客観的には評価は厳しい場合があることも知っていてください。

自分なりの冷静な分析を行ったとしても、知りすぎているあなたの脳みそは簡素化する事が常。
他の方の意見を聞くことで、更に冷静な分析が行われるものです。

~ちょっと余談~
冷静な分析って意外とできないものです。
私は、人の企画に関しては冷静に分析ができて喜ばれることが多い。
ですが、自分の企画は、冷静に分析しているつもりでも、やはりわかっていないのです。(笑)

そのため、必ず他人に見てもらうようにしています。
どんなに人に何かをお伝えする仕事をしていたって失敗はするものですよ。
そして、失敗しない完璧な人というものこの世に存在しません。
だからこそ、同じ方向を見ている人や目指している仲間って、とてもとても大事にしています。

仮説を検証する

自分が出した結論に対して仮説を立て、それを検証する姿勢を持つこと。
異なる視点から検討し、他の可能性を排除しないようにしましょう。

過剰な推測と判断の歪み:結論の飛躍まとめ

結論の飛躍は、限られた情報に基づいて早急に結論を出す認知の歪みです。
この思考パターンは、ストレスの増加や人間関係の悪化、誤った意思決定を引き起こすリスクがあります。

ですが、十分な情報を集め、冷静な分析を行い、仮説を検証することで、この歪みを強みに変えることだってできるのです。

次回のエピソードでは、【過剰な推測と判断の歪み】の「感情的決めつけ」についてお話します。
どうぞお楽しみに!

心のワイドショー:結論の飛躍で一人芝居 ショート動画
https://youtu.be/FAoXykG9etU

キャンペーン45分

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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

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