昭和時代の「結婚式の伝統」:人間関係構築のヒントを探る
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
現代では「成田離婚」は死語です
前回のコラムで書いた成田離婚。
成田離婚って何?と思った方も増えた時代です。
今日はちょっと風変わりな話題についてお話ししましょう。
知らない方は、知識として情報を得て昭和世代との会話についていけるきっかけになると良いなと思います。
成田離婚とは?
成田離婚とは、新婚ホヤホヤのカップルが、新婚旅行という一大イベントをきっかけにして、あっという間に別れることを指します。
1990年代に流行った言葉で、現在の「スピード離婚」の一種。
多くの国際便が発着していた成田空港の名を冠したこの現象。
なぜ流行語ともなるほどに話題にったのでしょうか?
旅行後、成田で「さよなら」?
新婚旅行から帰国し、成田空港に降り立った瞬間に「もう我慢できない!」とばかりに離婚に突入するカップルの話です。
理由は些細なことから、お互いの関係が崩壊。
そのことで結婚相手としての適性を改めて考え直す機会になったのです。
バブル景気の背景
バブル景気の時代、独身女性たちは「海外旅行でリフレッシュよ!」と海外を飛び回っていました。
一方、男性陣は仕事の鬼で国内で十分派。
海外に行く機会が少なかったんです。
日本では頼もしく見えた夫。
慣れない異国の地でトラブルに直面するとオロオロ…。
その姿を見て「こんな人と一生は無理!」と思った妻が口論に発展。
離婚の道を選んだケースが増えたのです。
恋は盲目とはよく言ったもの。
結婚に憧れて、理想で夢現。
何かしらのスイッチがリセットされたのでしょうねぇ。
すれ違いの理由
普段の生活スタイルの違いが、新婚旅行中に爆発することが原因とされています。
女性側は「新婚旅行=夢の時間!」とばかりに準備を万全。
現地での行動に男性側に期待する傾向が強いです。
ですが、男性側は「仕事が忙しいんだよ!」と準備もそこそこに、行ってみて始めてわかることばかり。
経験が豊富過ぎる女性の期待に応えきれず…。
お互いに自分のことを棚に上げて、相手に責任を押し付ける一面も。
結局、お互いの不満が爆発し、成田で「さよなら、バイバイ」となるわけです。
これは、仕事でも同じことですよね。
情報を知っているくらいで、何でも「できるつもり」になっている。
互いの過信と誤算が招いた怠慢を押し付け合うのです。
ヒント:人間関係のつながりを大切に
成田離婚を避けるためには、人間関係のつながりを大切にすることで避けられるものが多くありました。
互いの知らないことは話題を共有して始めてわかる
旅行前にしっかりとコミュニケーションを取っていたらどうでしょう。
お互いの期待や不安を共有することもできそうですね。
知らないことがわかれば下調べだってできる。
そして、相手に対する理解を深めることもできる。
知らないことは話題を共有して始めてわかるものです。
旅行中にトラブルが発生した際
冷静になることが一番。
話し合い、お互いの意見を尊重することが大切。
思いやりと理解を持つことで、新婚旅行が笑い話になる。
そして成田離婚を回避することができるでしょう。
情報収集は実際に足を運んだ人に聞く
さらに、友人や家族と旅行前にアドバイスを交換することも有効です。
彼らの経験談を聞くことで、予想外のトラブルにも対応できるかもしれません。
ネットの情報は宣伝広告で営利も多い。
また、1人がアカウントを複数持って拡散している場合も多く実際と違うことが多々。
情報収集には実際に足を運んだ人に聞くことで誤差も知ること。
そのことで気づかなかったことや盲点もわかるのです。
旅行は二人の絆を深めるチャンス。
楽しい思い出を作るために、相手を思いやる姿勢を忘れずに!
終わりに
どうでしたか?
成田離婚と聞くだけで、羽田じゃないんだ。
という気持ちが湧いたり、何のことだと思う時代です。
ですが、実際には新婚カップルにとって深刻な問題だったりします。
今では新婚旅行する意味があるの?なんて感じる方もいるかも知れません。
企業の営利目的で、流行に踊らされて人生見直しした昭和世代もいるわけで。
ですが、そういった経験が未来を見直すきっかけにもなっていることも。
流行とはいえ、経験したことは、人間の深みを増す財産となる機会。
自分が無駄にしなければ、無駄なことは何一つ存在しないのです。
あなたも目の前にいる人を思いやり、コミュニケーションを大切にして、素晴らしい関係を築いてくださいね。
次回もお楽しみに!