「今、ここ」を全力で生きる – 芭蕉の句に隠された人生のヒント
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
目次
デートマナーから相手の対応で色々な判断をしていた昭和世代
今回は昭和時代の「デートマナー」についてお話しします。
この話を読んでいる方が昭和終わりや平成生まれの方でしたら、きっと世代間で違う捉え方の違いや付き合い方のヒントになるかもしれません。
昭和のカップルたちは、デートの際に気をつけるべき礼儀やエチケットを大切にしていました。
今では少し古風に感じられることもあるかもしれません。
ですが、そのマナーには思いやりと優しさが詰まっています。
1. 時間厳守!待ち合わせは5分前行動
昭和時代、デートの待ち合わせに遅れることはNG。
特に男性は、待ち合わせ時間の5分前には到着していることが常識。
女性を待たせることは失礼とされていました。
そのため、早めに到着して待ち時間をドキドキすることもあったようです。
また、女性も時間厳守が基本。
遅れてしまう場合は前もって連絡を入れることが相手への配慮というマナーでした。
2. 手土産は感謝の気持ちを込めて
デートの際に、男性が女性に小さなプレゼントや手土産を用意することがよくありました。
花束やチョコレート、お菓子など、相手を思いやる気持ちを形にする工夫も抜かりなく。
また、女性もお返しに手作りのお菓子を準備することが一般的。
サプライズ的なことで互いの喜ぶ姿を愛でることもデートの楽しみの一つでもあったようです。
3. 食事の際のマナー:スマートなエスコート
レストランや喫茶店でのデートでは、男性が女性をエスコートすることが礼儀。
ドアを開けて先に通してあげる、席に案内してくれるといった細やかな気配りが求められています。
また、食事中の話題選びも重要で、あまりにプライベートな話やネガティブな話題は避けるのがマナー。
楽しい話題で会話を盛り上げることがデートの成功の鍵でした。
4. 電話での連絡:マナーとタイミングを考えて
デートの後、送り届けることが出来なかった場合は、男性が女性に電話をかけて無事に帰宅したことを確認するのが一般的でした。
しかし、電話をかける時間帯には注意が必要。
夜遅くになると家族に迷惑がかかるため、適切な時間を選ぶのがマナー。
また、電話での会話も短めにまとめることが求められ、お互いの時間を尊重する姿勢が大切でした。
5. 服装のマナー:TPOをわきまえる
デートの際の服装にも気を使うことが求められていました。
男性はカジュアルすぎないきちんとした服装を心がけ、女性もシンプルで清潔感のあるスタイルが好まれました。
特にデートの場所によって服装を選ぶことが重要。
高級レストランや特別なイベントには、それにふさわしいドレスコードを守ること。
そういった気遣いが、お互いにあった。
それは、自分が大切にしている人が周囲から変なふうに思って欲しくないという気持ちが溢れていたかなぁ。
終わりに
昭和時代のデートマナー。
相手への思いやりや気遣いは相手の立場を考えた小さな工夫が多かったのではないでしょうか。
その心遣いは今でも大切なこと。
自分の言いたいことばかりを伝え、眼の前にいる相手にさえ大事にしていると勘違いしている自分はいませんか。
自分を大切にするあまりに、当たり前のように相手を我慢をさせてしまうことは違うのです。
もちろん、相手が我慢していることを隠している場合はわかりにくいもの。
また、昭和世代のように、相手を思いやることが「当たり前」になってしまうこともつらい。
出来なかったときは「マナーがない人」と、自分の価値観を相手に押し付けてしまうことだってあるのです。
人付き合いでもっとも大切なこと。
気持ちを言葉に出して、互いの気持ちを共有しあえる関係を育むこと。
そんな付き合い方が何よりも素敵だと私は感じます。
さぁ今日はここまで。
次回は、昭和時代の「プロポーズの伝統」についてお届けします。