後編:グループトークの問題とそのスマートな解決策
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン:前回のおさらい
前回の記事で、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの基本的な概念と対策をお伝えしました。
今回は、それらをビジネスシーンでどのように使い分けて、より効果的なコミュニケーションを図るかについて深掘りしていきましょう。
もう一度おさらいクローズドクエスチョンとオープンクエスチョン
クローズドクエスチョンとは
クローズドクエスチョンとは、YesかNoで答えられる質問のことでしたね。
「今日はいい天気ですね。」
「最近忙しいですか?」
これらの質問に対する答えは「Yes」か「No」で簡単に返すことができます。
相手は答えを考える時間が短く、会話のテンポがスムーズになります。
質問する側も欲しい情報を素早く得ることが可能。
ただし、クローズドクエスチョンばかりだと、尋問や詰問になりがち。
注意が必要です。
オープンクエスチョンとは
オープンクエスチョンは相手の考えや感じていることを引き出す質問でしたね。
相手の意見や感情をより幅広く理解を深めることができます。
「今日はいい天気だけど、明日はどうなんでしょうか?」
この質問に対する答えは「Yes」や「No」では不十分。
相手は天気予報を見た結果や、自分の知識に基づいて答える必要があります。
オープンクエスチョンは、相手の近況や考えていることを通じて、言葉や感情をより深く理解することができます。
ただし、忙しい相手に無関係なことで広がりを求める質問をしてしまうと地雷を踏むことに。
「それ今私に聞くことですか??」とイラッとされることもありますねぇ。
そんな風に、時と場合、シチュエーションによっては、相手にプレッシャーを与えることもあるので使い方には注意が必要。
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの有効活用
ステップ1:クローズドクエスチョンで話のきっかけを作る
話の始めにクローズドクエスチョンを使うことで、相手が答えやすくなります。
これにより、会話のきっかけを作りやすくなります。
「最近、忙しいですか?」
このような質問で相手に簡単に答えてもらい、会話をスタートさせましょう。
ステップ2:オープンクエスチョンで会話を深める
クローズドクエスチョンで得た回答をもとに、オープンクエスチョンを投げかけて会話を深めます。
「どんな業務をされているんですか?」
「私は〇〇と〇〇だとできますよ。手伝いましょうか?」
「一人でされているんですか?」
オープンクエスチョンを使って相手の考えや感情を引き出し、会話を広げていきます。
そして、時折クローズドクエスチョンを挟むことで、会話のテンポを保つ、
そのことで、相手が答えやすい状況を作り出します。
質問の達人への道:続編!まとめ
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンはどちらも重要なツール。
状況に応じて使い分けることで、効果的なコミュニケーションが可能になります。
クローズドクエスチョンは答えやすく、会話のスタートに最適。
一方、オープンクエスチョンは相手の考えや感情を深く知るのに役立ちます。
会話の際には、これらの質問をバランスよく使い分けることが重要です。
デキるビジネスパーソンは、無意識に質問方法を使い分ける
あの人、デキると思う人いますか?
こういった方の中には、前段階で質問を使い分け情報収集力が高い人が含まれます。
相手から的確な回答を引き出すため、あるいは自分の考えを深めるために、場に適した質問方法でコミュニケーションの効率を高めている力が高いのです。
そして、その事を息を吸うように、できるようになっていることこそが質問の達人。
頭で考えて、意識しないと対応できないうちは、見習い生徒の状況。
まだまだ、毎日の実践が必要な証拠です。
マスターは一日にしてならず
質問力にしても何にしてもマスターへの道は、一日にしてできることではありません。
一回上手くできたとしても、次は失敗する場合だって当たり前。
何度も上手くいかない経験を積み重ね、うまくいった実例を沢山増やしていくこと。
次第に、体得していると瞬間の判断力が養われ、自然な流れでできるようになるのです。
それまでは、練習の繰り返しです。
ただし、企業や組織の中にいる人は、質問の達人を目指すことを望まれているわけではありません。
そもそも仕事ができる人を望んでいる。
その際、質問をすることも当たり前の場合も多々あります。
論点がズレないようにご用心くださいね。
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