企業の永続的な成長には一人ひとりの自己肯定感が関わる
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
最後のアンコンシャスバイアスはビジネスにおいて影響があるものです。
事例を通じて、アンコンシャスバイアスがどのように職場や採用プロセスに影響を与えるかを理解が深まると嬉しいです。
ハロー効果
まず最初に取り上げるのは「ハロー効果」
これは、特定の長所を見ただけで、全体を良く見えるように感じる傾向を指します。
具体例
学歴や容姿への偏見: 学歴が高い人材や容姿が整っている人を優秀だとみなし、他の能力を見落としてしまう。
アンコンシャスバイアスの職場事例
アンコンシャスバイアスが職場でどのように現れるか、具体的な事例を見ていきましょう。
採用シーン
事例①: 外国人不採用の偏見
外国人であることだけを理由に不採用にするケース。
特に、外国人労働者をリスクやマイペースであると決めつけることがあります。
事例②: 文化系出身者の忍耐力に対する偏見
文化系出身者の忍耐力についての先入観から、彼らを採用しない傾向がある。
実際には、個々の人によって忍耐力は異なるので、この先入観は不適切です。
人事評価・育成シーン
事例①: 残業に頼る評価の偏見
日本の文化では、残業をする人が頑張っているとみなされがち。
ですが、実際には定時で効率的に仕事をこなす人も。
この偏見は、公正な人事評価を妨げる可能性があります。
事例②: 成果主義の偏見
直近の成果にばかり目が行きがちで、前半や年度初めに成果を出した人を評価しない。
これは、適切な人事評価を阻害します。
昇進や配置シーン
事例①: 外国人労働者への責任逃れ
外国人労働者に責任のある仕事を任せないという偏見。
外国人の個々の能力や意思を見落としてしまう可能性があります。
事例②: 育児中の女性社員の昇進の制限
育児中の女性社員が昇進候補から漏れる。
育児中であっても、仕事に対する意欲や能力は失われていないため、このような偏見は排除すべきです。
アンコンシャスバイアスへの対策と効果
最後に、アンコンシャスバイアスへの対策方法とその効果についてお話しします。
対策方法
アンコンシャスバイアスの認識: アンコンシャスバイアスについての意識を高めることが重要。
トレーニングと教育: アンコンシャスバイアスに関するトレーニングや研修を実施し、職場での議論を促進します。
意思決定プロセスの透明性: 意思決定プロセスを透明化し、偏見の影響を減らします。
効果
ダイバーシティとインクルージョンの促進: アンコンシャスバイアスへの対策は、多様性を尊重し、全員が活躍できる環境を作り出すのに役立ちます。
ハラスメントの予防: 偏見や差別を減らすことで、職場内のハラスメントや不平等を防止します。
生産性と業績の向上: 公正な評価や配置により、生産性と業績が向上する可能性があります。
まとめ
今回は、アンコンシャスバイアスの具体例について詳しく見てきました。
これらの偏見や思い込みは、職場の公正さや多様性を妨げる要因となるため、積極的に対策する必要があります。
アンコンシャスバイアスへの理解と対策は、組織全体の健全な発展に不可欠。
そのためには、個々の意識の向上だけでなく、制度やプロセスの見直しは急務です。
例えば、採用プロセスにおいては、候補者の選考基準を客観的な尺度で評価すること。曖昧な印象や先入観に左右されることなく、候補者の実力や適性を正しく評価する仕組みを整えることが求められます。
また、人事評価や昇進の際には、公平性と透明性を重視し、業績や能力に基づいて評価すること。
特定の属性や立場に左右されることなく、個々の実績と貢献度を正しく評価する制度を整えることが肝要です。
さらに、職場全体での意識啓発や教育プログラムの実施も忘れてはいけません。
アンコンシャスバイアスに関する知識を共有し、偏見や差別をなくすための取り組みを促進することで、より健全で多様性に富んだ職場環境を築くことができます。
組織がアンコンシャスバイアスに真剣に取り組むことで、従業員の満足度やモチベーションの向上、業績の向上など、さまざまなメリットが期待できます。
偏見や差別のない、公正で包括的な職場環境を築くために、今一度アンコンシャスバイアスへの対策を見直してはいかがですか?
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