リーダーシップの役割や目的を再認識
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
職場の中で、上司に対して不満を抱えている部下は多いもの。
「いちいち聞かないと教えてくれない」
という苛立ちを産業カウンセリングの際に良く伺うことも今時期のあるある。
毎年、毎年、人や内容が変われども、「いちいち聞かないと教えてくれない」は繰り返し。
そういったこともあり、部下が感じる上司への気持ちをちょっと楽しく紹介します。
1. 丸投げされても…困ります!
上司が「この仕事、自分の判断で進めていいよ」と権限を渡してくること、ありますよね。
上司はひと通り教えたつもりかもしれません。
ですが、部下にとっては一大事。
「うわ、そんな判断を自分に任せるの!?」と心の中で大混乱です。
教わったことを実践して初めて「あ、そういうことか」と理解することも多い。
わからないことがポンポン出てきます。
「そこまで教えてくれていないくせに丸投げされても…」と、不満を抱えるのも無理はありません。
さらに、そんな上司は仕事の責任までも丸投げしていると不信感に心は動きます。
部下は「間違ったことをしたくない!」と必死で何度も確認に来るわけです。
アドバイス
部下に丸投げする前に、まずは段階的に指示を出してみては?
最初は小さなタスクから始めて、少しずつ部下の判断力を育てていくことに意識を向けましょう。
待つ時間が自分にとって試練と思うこともあるかもしれません。
ですが、部下の上司になってから始まった時から、関係構築のはじまり。
互いの関係は、どんなに経験年数があろうとも、言わずもがなお互いにとっては新米上司と新米部下です。
慣れない間柄の関係構築なのですから時間がかかるのは当然。
もしも「いつも同じことを言っているのにわからない」と思っているならば、部下にあっていない手法をだと気づきましょう。
自分のやり方に一工夫するコトにも意識を向ける必要があります。
2. もっと経験からの注意点・アドバイスが欲しい!
「効率良く仕事を進めてみることを考えると良いよ。」と言われても、部下は「もうちょっと経験からのアドバイスが欲しいんですけど…。」と感じているかもしれません。
部下だって効率よくやりたいけど、すべてを把握しているわけじゃありません。
「何がわかっていて、何がわからないのか」すら手探り状態。
その不安な心持ちでいるところに、アドバイスもなしに「やってみて」は無理と拒絶することは当然です。
また、「自分のやり方に自信がないから教えて欲しい」と思っているのに、上司がノーリアクションだと、「この上司、教育手抜きじゃん?」と不満を抱えることも必然。
アドバイス
部下には具体的な事例を交えてアドバイスをするといいでしょう。
「前にこんなケースがあってね」と、自分の経験談をシェアするだけでも、部下の理解度がグッと深まります。
注意点は、上手く言ったことを強調しすぎるあまり、自慢話になってしまうことも。
経緯を話すことに意識を置くことが大事です。
3. 試されている気がする…
日本の企業文化には、「わからないことは自分で聞け」「仕事は見て盗め」という古き良き(?)慣習がまだまだ残っています。
部下は「わからないことを放置すると、指示待ちのダメ部下認定される!」とビクビクしていることも。
聞かないと教えてくれない上司に対して、「試されてる気がする…」とプレッシャーを感じて、質問を連発するのも理解できる話。
アドバイス
部下に安心感を与えるためには、
「ここまでやってみて。完璧かそうでないか気にしなくていいから、この時間までにできているところを教えてね。」
と時間を決めておくことは、お互いにとって思った以上に大切です。
質問する時間が設けられる安心感を持つ部下。
上司も何処までできているのか気にすることも軽減し、求めているものがズレがある際も速やかに軌道修正ができます。
そんなフレンドリーなちょっとした一手間。
部下の質問しやすさは大きく変わります。
まとめ
以上、先輩や上司が後輩や部下を教育・指導する際に気をつけたいポイントを3つ紹介しました。
部下のモチベーションや職場のチームワークを高め、仕事の成果を上げるのは先輩や上司の腕の見せ所。
心当たりのある方は、ぜひこの機会に改善です。
新しい観点から、違う手法をプラスしつつ、職場の雰囲気をアップデートしてみてくださいね。
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