ハーバード大学の学生が選ぶ本に見る、未来のビジネス志向
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
2024年の新入社員は、「Z世代」と言われています。
この世代は、昭和世代とは全く違う環境下で育っています。
そのため、従来の働き手とは異なる環境で育ち、独自の価値観や経験を持っていることに理解をしておく必要があります。
彼らがどのような教育を受け、どんな社会的影響を受けてきたのか客観的に把握すること。
そして、これまでの社員教育に違った角度からの変革をもたらす方向性を定めます。
本記事では、そんな2024年の新入社員の特徴や育て方のポイントについてのヒントを提供します。
2024年の新入社員を取り巻く環境
新入社員の傾向を理解するには、どのような環境で育ったか振り返ることが大切。
教育、親子関係、社会経済の3つの側面から新入社員の特徴を自覚しましょう。
例えば、昭和時代に私達がよく使っていたモノは全く必要がなくなったものが沢山あります。
そのことを把握しておくことができていますか?
例えば、固定電話。
固定電話対応で自然に学んでいた対人関係構築力から生まれる接客対応力などは未成熟。
他人の家に訪問しても家族はいないことも多い。
自分と同じ年齢の人付き合いは得意でも、それ以外の人との付き合いは格段に減っています。
学校教育について
2024年の新入社員は、小学校から「ゆとり教育」を受けて育ってきた世代。
ゆとり教育は、従来の詰め込み型の教育を見直ししました。
そして、個性を伸ばすことを重視する制度として導入。
当初は学習指導要領の削減によって、子どもたちにゆとりを与える狙いがありました。
そのことから競争心が薄れ、個性を発揮しづらい場面が生まれたとも言われています。
また、運動会で全員が一緒にゴールするように変化し、調和を重視する傾向になりました。
また、子どもの頃からSNSが日常的な会話ともなり、使いこなしています。
そのため、コミュニケーションの方法もこれまでとは違います。
そのことから、SNSを通じたいじめが表面化しづらいこともあり、陰湿な側面も。
会社の中で陰口などもSNSが拍車をかけることもあり、ちょっとした様子を読み取ることが必要となりました。
親子関係
2024年の新入社員の両親は、バブル崩壊や激しい受験戦争を経験しています。
そのことから、個性を重視し、子どもと友達のような関係を築くことが多い傾向。
両親が受けた管理教育への反発から、子どもには自由を尊重する方針を採るケースも増えています。
社会や経済の変化
新入社員は、不安定な社会経済の中で育ってきています。
そのことから、働くことに夢を見る傾向は薄く、経済は不安定なものと認識しています。
またバブル崩壊やリーマンショック、阪神淡路大震災や東日本大震災など、多くの災害や経済的ショックを経験。
年功序列や終身雇用のような伝統的な価値観よりも、能力重視の雇用を求める傾向があります。
能力重視の一つがわかりやすいのは、インターネット誘導型広告もアルバイトの一つに入ります。
企業で働くということよりも、インターネット広告収入を増やすための手法が出回っていることもあり、頭を使って収入を得ることに意識が向くため労働への捉え方は変化。
また、スマートフォンやSNSが普及により、コミュニケーションは間接的。
対面でのリアルタイムな交流よりも、SNSを使った遠隔のやりとりが日常です。
このため、空気を読むことを優先し、本音は親しい人にだけ伝えることが多くなりました。
企業が新入社員を育てるためのポイント
企業が新入社員を育てるには、まず彼らの価値観を理解することが重要。
個性を尊重し、働き方やコミュニケーションスタイルの多様性を認めることが必要。
時代変化に伴った特性やバックグラウンドを考慮し、柔軟な社員教育を行うことで、より効果的な組織づくりが可能となります。
明日は、令和の新入社員の傾向について書きます。
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