職場で自信を持つための自己表現力の秘訣
こんにちは!
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
業務改善&組織変革ホズスタジオ(Chi-ho'sstudio)
今回の記事は、協力の連鎖により組織がうまく回っている傾向の一つについて。
それは、上司からの相談がもたらす職場へのポジティブな波というものです。
これまで産業カウンセリングを実施して業務改善・組織変革を行ってきた際の見えてきた統計によるお話です。
協力体制がある組織の特徴
組織が活発に動いているところの人間関係には傾向があるってご存知でしょうか?
これまで、産業カウンセリングを通じて気がついたことの一つに、「上司からの相談を受ける部下」が多いところ組織では、横連携が取れやすいと感じています。
アメリカのリーダーシップ研究者スパローたちが行った分析によれば、上司からの相談を受ける部下ほど、同僚へのサポートが活発化するという逆説的な現象が見られていると発表があっています。
よっぽどのことを除いてですが、互いの関係性が好ましくなくとも、頻繁に相談を受けている部下は、同僚に対して前向きな協力を提供していると言うものです。
協力の連鎖が起こる2つの理由
この興味深い現象にはいくつかの理由が考えられます。
1.相談は謙虚で同時に戦略的な行動
部下を仕事に真剣に関与させ、建設的なアイデアを引き出します。
上司からの相談は部下の評価となり、その部下がリーダーシップの対象であることを示唆しているからかもしれません。
2.他者に頼られることは一般的に嬉しい経験
上司に頼まれることで部下は自らの価値を実感し、職場での存在感を高めます。
そのことで上司は部下の強みを見つけ安くなる。
それを活かして仕事に貢献することが期待しやすい条件が整いやすい。
相談をする際の注意点
反対に、「上司からの相談がもたらす職場へのネガティブな波」もあります。
それは、うまく行っていないこと、できていないことへ注目した相談です。
人を吊るし上げられるように、愚痴や不満などの否定的な相談を行っている場合は、高圧的な部下となり、組織で嫌われるような言動になりやすい。
拒絶の連鎖が生まれることで「仲間はずし」につながるような、ハラスメントを行いやすい傾向が見られています。
協力の連鎖:上司からの相談がもたらす職場へのポジティブな波についてのまとめ
部下の悪い面や足りない部分を見つけることも大切です。
ですが、ポジティブなリーダーシップは、悩み事を共有し、時には一歩引いて全体を俯瞰する柔軟性が特に必要になります。
柔軟で調和が取れるようにする高いところから俯瞰する感覚は、上司としての力量を発揮する重要な要素となるのです。