定年退職をしたら再雇用を受ける
カウンセリングをしているとお母さまのご心配事は尽きません。
「受験やテストなど、本番で実力を出せる人と出せない人の差は何ですか?」と聞かれることがあります。
ずばり「メンタルの強さからくる差」ではないでしょうか。
実力を発揮するには、知識や理解力ではなく、このメンタルの差なのです。
ここぞという時に違うことを始める
やらないといけないとわかると力尽きてしまう。
緊張しすぎて意識が遠くがちがちになっている。
当然、実力を発揮することは厳しくなり、傍で見ていると「どうした!?」となってヤキモキする。
そんなお母さまの声を聞くことが多いです。
結果に必要なのは集中力
特に、メンタル力のなかでも結果を出すのに重要なのは「集中力」です。
「集中力が重要なのはわかっているが、どうしても周囲の雑音が気になって、目の前のことに没頭できない。」
「本当に集中力を自分でコントロールできるのか?」
「そもそも集中力とはいったい何だろうか?」
というお声も聞こえてきそうですね。
集中力とは「一つの物事に脳を集中状態にして取り組む力のこと」をいいます。
大人では、連続して集中力を維持できる時間は約90分間。
集中力を発揮するの時、脳の様々な部分を活動させますが、主に「やる気」や「覚醒」を司るA6神経と「達成感」や「満足感」を司るA10神経が、その中心となるそうです。
そして集中力にも遺伝子の気質により、持続性が大きく異なってきます。
イチローのような一流のアスリートや、科学者などはこの神経群が発達しているといわれます。
では、この集中力をどのように高めていけばよいか?
好きなことに没頭して集中力を鍛える
集中力は、何も直接的に勉強やスポーツで高めなくてもよいのです。
もちろん、勉強やスポーツが、大好きならばよいのですが、勉強が嫌い(やる気が起きない)な子どもに、その勉強で集中力をつけていくのは至難の業。
そこで、本人が大好きなことに没頭する場を提供することが必要です。
絵を描く。将棋やトランプなど頭を使うゲームをする。好きなスポーツをするなど。
但し、SNSサイトをずっと見ている、ロールプレイングゲームをしているなどの誘導型のモノに関しては、実はあまり頭を使っていません。どちらかというと集中力アップにつながりにくいとお考え下さる方が良いかもしれません。
つまり何か本人が日常で何かを自らで作り上げられるように没頭するものであって、お母さまが「ごはんよ」と呼びかけても、聞こえていないぐらいに没頭している。
そんな状態を、常につくっていけば、次第に、ここぞというときに実力を発揮できる集中力を身に着けることができるのです。
くれぐれもゲームやSNSなどをじっと見ていることとは違いますからご注意を。
フロー状態を大切にする
子どもが没頭できるもの、それが直接的に学習ではなくても、それを大切にしてあげてください。
没頭できるものをもっていると、心の状態もよくなってきます。
この心の状態を「フロー状態」ともいいます。
この「フロー状態」を自分自身でつくりだせるようになれば、ここぞというときに高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
今、子どもたちが没頭してやっていること、
例えば「ダンゴムシ見つけ」であっても、
「それに何の意味があるの?!」
なんて親は思わず、意味づけから離れて、没頭しているわが子に微笑んでください。
その時の子どもは「フロー状態」で、集中力をぐんぐん高めているのですから。
ダンゴムシがポケットから沢山出てきても、決して悲鳴を上げて叱ってはいけませんよ。