隣の家が境界ぎりぎりに建った。壊してもらえるのか
お隣との土地の境目のことで、もやもやしていませんか。
「塀がこちらに少し入っている気がする」「親から相続した土地の境が、どこか分からない」「売りたいけれど、境界が決まっていないと言われた」——土地の仕事をしていると、こうしたご相談をよくうかがいます。
多くの方が最初につまずくのは、トラブルの中身ではなく、「そもそも誰に相談すればいいのか分からない」ということです。今日はそこを整理します。
結論: 境界の「位置」の話は、土地家屋調査士の仕事です
土地の悩みは、相談先が分かれています。ざっくり言うと、こうなります。
- 土地の境界がどこかをはっきりさせたい → 土地家屋調査士
- 相手と争いになっていて、交渉や裁判が必要 → 弁護士
- 土地の名義変更(相続の登記など) → 司法書士
- 土地を売る・買う → 不動産会社

境界の悩みは、実は「争い」になる前の段階がほとんどです。「どこが境界か、はっきりさせたい」——この段階なら、土地家屋調査士に相談するのが近道です。境界をはっきりさせると、もめごとの火種が消えてしまうことも多いです。
相談すると、どう進むのか
はじめての方には、だいたい次のような流れをご案内しています。
1. お話をうかがう
今の状況と、困っていることをお聞きします。この段階で「実は測り直すまでもない」と分かることもあります。
2. 資料を調べる
法務局にある地図や測量の記録、過去の登記を調べます。土地には、様々な「記録」が残っています。
3. 現地を測る
実際の土地を測量し、記録と照らし合わせます。
4. お隣に立ち会ってもらう
境目の確認は、お隣の方との立ち会いがとても大事です。ここが一番気をつかうところで、私たちのような専門家が間に入る意味が大きい場面でもあります。
5. 境界のしるしを入れ、書面と図面を残す
確認した境界に杭などのしるしを入れ、測量図と書面を残します。口約束だけの境界は、年月がたつと、ほとんどの場合揺らぎます。記録に残すところまでが、境界を「決める」ということです。
費用の目安
土地の広さ、隣接する土地の数、資料がどれだけ残っているかで変わるため、一律には言えませんが、住宅地の一般的な土地で境界を確定する場合、数十万円規模になることが多いです。
「思ったより大きい」と感じるかもしれません。ただ、境界が決まっていない土地は、売るとき・相続で分けるとき・家を建て替えるときに、より大きな費用と時間の問題になって返ってきます。だからこそ、まず今の状況でいくらかかりそうか、見積もりの前の「見立て」からお伝えするようにしています。
次の一歩
「うちの場合はどうなんだろう」と思ったら、土地の場所と、気になっていることだけで構いません。状況をお聞かせください。ご依頼を決めていなくても、料金だけ知りたい方も、どうぞ。ご相談のあとに総額をお伝えし、ご承諾をいただくまで作業には入りません。北九州を中心に福岡県内で対応しています(法務局の資料から読み解くご相談は全国)。
ご相談の入口は、この記事の下にまとめてあります。


