この時期だからこそ力を入れたいこと
おはようございます。福井の社会保険労務士/シナジー経営の北出慎吾です。桜の開花が待ち遠しいですね。今年の桜の開花予想は、3月25日。満開は4月3日です。綺麗な桜の下で、食べるご飯とお酒は最高ですね^^
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社会保険労務士として多くの企業の労務管理に携わって18年。近年、経営者の皆様から
「せっかく採用した若手がすぐに辞めてしまう」
「理由は家庭の事情だと言われたが、どうも腑に落ちない」
といったご相談をいただく機会が増えました。
今回、非常に興味深い調査レポート(株式会社ハッカズーク実施)が発表されました。そこには、経営者が直視しなければならない「現場の真実」が残酷なまでに浮き彫りになっています。
●退職者の約9割が「本音」と「建て前」がある
調査によると、退職者の実に88%が、会社に伝えていない「本音の退職理由」を抱えたまま去っています。会社に告げる建前の理由として最も多いのは「家庭の事情(48%)」ですが、本音では「家庭の事情」はわずか13%に過ぎません。
●若手が突きつける「成長」と「諦め」のサイン
特に深刻なのは20代の若手層です。本音の退職理由として、20代が30代以上の8.5倍も多く挙げたのが「成長の実感がなかった」という項目です。彼らにとって仕事は単なる「生活の糧」ではなく、「自己資産を築く場」です。今の職場で得られるスキルやキャリアが見えないと判断した瞬間、彼らは冷徹に次の場所を選びます。
さらに、20代が本音を言わない理由のトップは「上司に話しても理解してもらえないと思った(65%)」でした。これは、現場のマネジメント層に対する明確な「拒絶」であり「諦め」です。経営者が「うちは風通しが良い」と思っていても、現場の最前線では、若手が口を閉ざし、静かに去る準備を始めているのです。
●「再入社」を拒むのは、条件の悪さではなく「未解決の課題」
近年、退職者を貴重な人的資産として捉え直す「アルムナイ(退職者)」の活用が注目されています。しかし、この調査では、約90%の人が「本音の退職理由が解消されていない職場には再入社を検討しない」と回答しています。つまり、給与を上げたり役職を用意したりといった表面的な「条件の改善」だけでは、一度離れた優秀な人材は戻ってきません。辞めていく社員が抱いた「この会社では成長できない」「上司と話しても無駄だ」という根本的な不満を組織として解消しない限り、人材流出の蛇口は閉まらないのです。
では、経営者が取るべき「大事な一手」は何でしょう。人が定着する会社には共通点があります。次のことを参考にぜひ自社を見直してみてください。
1.退職面談の形骸化を防ぐ
退職が決まった後の面談を直属の上司だけで終わらせていませんか?「本音」は、否定されない安心感があって初めて出てくるものです。人事担当者や、時には経営者自らが、第三者的な視点でじっくり耳を傾ける場が必要です。
2.「キャリアの可視化」を仕組み化する
若手が「成長の実感」を持てないのは、多くの場合、今の業務が将来にどう繋がるかのロードマップが見えていないからです。研修制度や評価制度を整えるだけでなく、日常のマネジメントの中で「君のこの仕事は、将来こう活きる」というメッセージを伝え続ける仕組みが必要です。
3.現場マネジャーの教育
上司が「聞き役」として機能していない組織は、必ず人材が枯渇します。指示命令のプロではなく、部下の本音を引き出す「対話のプロ」としてのスキルをマネジャー層に植え付けることが、2026年以降の労働市場を生き抜く経営戦略の核心となりつつあります。
ぜひ、当社に採用定着、そして研修のお手伝いをさせてください。
今回のメルマガで参考にした資料はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000255.000030026.html
【編集後記】
事務所の近くの公園には大きな桜の木があります。毎年桜の季節になると、満開の桜で癒されます。今年も待ち遠しいですね。



