新入社員が考える理想の上司
おはようございます。福井の社会保険労務士 北出慎吾です。今週末と来週にかけてGWに入りますね。昨年まではコロナでなかなか外出が出来なかったので、今年こそは旅行に行こうと思っている人も多いのではないでしょうか。いいパフォーマンスを発揮するためにも休む時は休むという姿勢は大切です。天気が良くなることを祈って・・・。
4月となり会社にフレッシュな人材が入社しているところも多いと思います。定着して戦力になって欲しいと思う経営者、人事担当者の方は多いと思いますが、公益社団法人全国求人情報協会が2021年卒新卒者を対象として、第1回調査(入社前:2021年3月)および第2回調査(入社約半年後:2021年11月)を実施し、新卒入社者の入社時及び入社約半年後の就業意識の実態を発表しました。サマリーは以下の通り。
1.新卒者の入社前・入社後の就業意識の変化については、入社前に「転職志向」であった人の約3割が入社後に「勤続志向」に転じている
2.入社後の就業意識と適職意識の関係性については、「自分はこの会社で仕事をするのに向いていそうだと感じた」人の約9割は、勤続志向
3.適職意識と仕事環境の関係性については、指導担当に業務以外のことも相談している人の半数以上が、適職意識を持っている
今回の調査によって中央大学大学院戦略経営研究科(ビジネススクール)の佐藤博樹教授は、企業として新卒社員の定着を重視するのであれば、採用活動に加えて、採用後に新卒社員が【適職意識】を獲得できるように職場環境を整備することが重要となる。新卒社員が入社後に【適職意識】を持てる職場環境の特徴は、
・現在の仕事や将来の仕事に加えて個人的なことも相談できる機会や相談者がいること、
・先輩が後輩を指導する雰囲気があること、
・お互い助け合う雰囲気があること
【適職意識】獲得にプラスになり、他方で
・人手不足や納期などにいつも追われている職場
・恒常的な残業がある職場は【適職意識】獲得にマイナスとなるとしています。
採用しても定着しなければ意味がない。それはほとんどの経営者、人事担当者の方が思っていることです。今の若い人たちの心理状況を理解しつつ、教育指導は適切に行う。そのために社内でどのようなことを行うか、1on1や定期ミーティング、職場内の活性化のための仕組み、レクリエーション、メンター制度、など自社に合った方法で取り組む必要がありますね。上層部もベテラン社員も一丸となって行っていきましょう。
必要な研修のご相談はいつでもお待ちしております。
最近はオンラインでの相談も増えていますので、ぜひこちらから。
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福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社
【編集後記】
GWの天気が気になるところですが、前半は雨、後半は晴れの予報が出ていますね。農家の方は田植え日和。