面接で”情緒不安定なときはありますか?”と聞いてもいいの?

北出慎吾

北出慎吾

最近のご相談は、メンタルヘルス不全の内容が本当に多いです。
そんな中、
「メンタルヘルス不全があるかどうか、面接で聞くことはできないの?」
と質問を頂くことがあります。
結論としては、
「ぜひ、聞いてください。聞かないから、本人も言わないのです。」
とお伝えしています。
とは言いながらも中々、面と向かって
「うつ病になったことはないですよね?」とは聞きにくいものです。
そんな時は、健康状態についての質問項目を記載した質問票を作成し、
メンタルヘルスの項目を入れて面接時に記入してもらうことをお勧めします。
また、その際、
「記載したくない箇所は記載しなくても構いません。」
というスタンスにすることも大事です。
「答えたくない」と言われた場合でも「答えたくないんだな。」と受け止め、
採用時の判断材料の1つとします。
応募者は、会社に入りたい一心で、神疾患の病歴を隠し、「健康」と
虚偽報告をすることも考えられますが、会社に申告していない既往歴が
発覚すれば、入社時の虚偽申告になるので懲戒処分を下すことが
可能となります。
質問票は次のような内容を記載します。
・過去に大きな病気にかかったことはありますか?                   
・過去、2年間で通院した病名は?                          
・前勤務先での過去2年間の病気による休業は?
 (年次有給休暇を含む)      日くらい
・過去、定期健診等で異常を指摘されたことは?
な い  ・  あ る
  ある場合は、その理由と結果は?
・過去、ウツ病などの精神的な病気にかかったことは?
な い ・  あ る
  ある場合は、その時期と現在の状況は?
・最近、気持が落ち込んだ(気持が滅入った)時の原因は?
・最近、健康面で気にかかることは?   
な い ・  あ る
採用時に応募者の体調を聞くことは、プライバシーの問題では
ありますが、会社としての安全配慮義務を前提としたリスク管理です。
ぜひ今度から実践してみてください。

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北出慎吾
専門家

北出慎吾(社会保険労務士)

北出経営労務事務所

顧問契約(労働・社会保険の書類作成、手続き代行)や給与計算業務だけではなく、会社を発展させ、リスクから守る就業規則の作成、人事評価制度の構築や社員研修などを得意としている。返済不要の助成金提案も好評。

北出慎吾プロは福井テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

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