自立型人材とは!
おはようございます。
福井の人事コンサルタント・社会保険労務士の北出です。
10月に入り、あちこちで台風が発生しています。
御嶽山の噴火もそうですが、災害は本当に怖いことを思い知らされますね、、、、
さて、それでは本日もお役に立てるノウハウをお伝えします。
現在、12月に労務セミナーを企画していますので、ご興味があればぜひ参加してくださいね。
詳細は来週のメルマガでもお伝えします。
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始末書の提出を拒む社員の対応
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今後数回にわたり、問題社員の対応についてメルマガで発行していきます。
「遅刻や居眠りを繰り返す社員に始末書の提出を求めましたが『提出する義務はない』と拒否されました。
始末書の提出は就業規則に記載があっても提出させることは難しいのでしょうか。」
まずは始末書の性質について確認しましょう。
始末書は、次の2つの目的があります。
1.反省や謝罪を促す
2.会社への報告
始末書の作成は、日付や時刻、起こした事象、またその内容について本人に反省や謝罪を
促すために会社が要求します。
二度と同じ過ちを犯さないことを誓わせるために提出させます。
社員の不始末について、始末書の提出を求めている会社も多いと思いますが、
実は法律上でいうと始末書の提出について決められたものは存在しないのです。
つまり、法的な拘束力はありませんので、
始末書を提出させるかどうかは会社の裁量にゆだねられています。
また、始末書を取るためには就業規則に始末書の提出に関することが明記されていることが前提となります。
それでもなお、始末書の提出を拒む社員もいます。
始末書には反省や謝罪を促すことが含まれているため、反省や謝罪という個人の感情に関することを
認めたくないという方もいらっしゃるのです。(困ったものですが、、、)
そこでそういう場合には、まず、始末書の提出を拒む理由を聞いてください。
そしてそれを記録として残してください。
その上で顛末書の作成を指示してください。
顛末書は、事実確認を確認するために提出します。
日付や時刻、起こした事象、またその内容について記載してもらうことは始末書と同様ですが、
顛末書には反省や謝罪などは必要ありません。
始末書は懲戒処分扱いになるのに対して、顛末書は業務報告です。
この業務報告さえもしない場合、会社の業務命令違反となり、これは懲戒処分の対象となります。
始末書には抵抗があるという方にはまずは、顛末書の提出を求めることも会社を守る大事なルールです。
ちなみに始末書や顛末書は直筆で提出させてくださいね。
【編集後記】
来年に向けてのスケジュール作成に入りました。
やりたいことまとめています(笑)