「24年前に購入したソファーの修理が可能かどうかご連絡しました。」
「こんなにキズが付いてしまった応接テーブルも直りますか?」
西条市・O様からお問い合わせをいただきました。
修理作業前/塗装修理のためお預かりしました。
O様の応接セットのテーブルは、およそ30年くらいお使いで、主材料がナラ集成材(無垢材)ですので、もちろん塗装修理ができます。
永年の使用で、こんなキズが数多く入ってしまってました。
修理作業中①/天板の研磨作業
この応接テーブルは、脚が固定脚で取り外しができませんので、テーブルの状態のまま、天板研磨用のレベルサンダーの定盤に固定しました。
番手が#60→#100→#240の研磨紙を使い、古い塗装面を研磨しましたので、生地が出てツルツルの状態まで仕上がりました。
ナラ集成材ですので、明るい木と暗めの木が入り混じっています。
修理作業中②/下地着色作業
着色仕上げの塗装作業は、始めに下地着色をしていきます。
目的とする色合いと、研磨後の生地の色合い、家具の日焼け度合いを考えて、下地着色の色を決めていますが、この時が一番緊張します。
修理作業中③/ウレタン樹脂塗装
続いて、天板を塗装室へ移動させて、ウレタン樹脂塗装の工程へ移りました。
ウレタン樹脂塗装は、塗装する木材によって工程が異なりますが、ナラ集成材の場合は、サンディングシーラー×3回→適度な調色作業→ウレタンフラット×3回を基本としています。
もちろん、1回の吹き付け作業毎に、#400の研磨紙にて軽く研磨して、次の吹き付け作業をしています。
このうちの調色作業時は、永年使われて退色している色から新しい時の色を想像しての作業で、一番緊張するんです。
修理作業後/O様のテーブルが完成しました。
このような工程を経て、O様の応接テーブルの塗装修理が完成しました。
ナラ集成材の応接テーブルらしく、上品な色合いに仕上り私としても自信作になりました。
「これが私のテーブル!きれいにしていただきありがとうございました・・・。」と、O様からもうれしいお言葉もいただきました。
O様、ご依頼いただき、ありがとうございました。