チュードルの分解掃除 解説 プリンス デイト サブマリーナ Ref.79190 ブルーダイアル 1990年代
分解掃除の手順は職人さんによっていろいろあると僕は思います基本は一緒ですが分解しやすい手順などがあったり点検個所がある場合などは順番を変えて分解掃除になることはあります。
この状態まで分解すると、リューズの切り替えの機構が残るのみです。この機械はこのリューズ機構が原因での修理もたびたびあります。たとえば、リューズが引けなくなって針合わせができなくなったとかリューズが抜けてしまうなどはここの原因が考えられます。
裏押さえという部品を外した状態です。形のへんな部品がありますがどの部品も形には意味がありこの形が摩耗によってやショックによって変形してしまうと正常な動作をしなくなります。とても小さな部品一つでも意味があります。ここの裏押さえ機構も汚れていましたので分解掃除のときにはきれいにしました
この状態になれば自動巻き機構の分解に入っていきます。まずは自動巻きローターをはずします。時計を振るとシャッシャと音がするのはローターの振った音だったりします。
自動巻き機構を外しました。自動巻きを外すと機械の心臓部が見えてきます。
自動巻きにはクラッチ車と言って同じ形の歯車が2枚並列に並んで巻き上げを右に左になっていますこのクラッチ車が両巻が片巻きかを決めます。
分解掃除をしていく段階で自動巻きの巻き上げテストはとても重要になります。自動巻きローターというのは巻き上げを効率よく行えるようにする為に重たく作っている時計が多いです。そのぶんよく動きます。動くという事は部品もヘリが早いのです。年に数回ローターベアリングという部品の交換をします。このベアリングはなかなか部品交換が大変になっている機種も多くて大変です。できれば交換したくないものの部品の一つです。定期的に分解掃除をして永く時計を使っていきましょう。
自動巻きの時計で振ったときの音がカチャカシャなどと聞こえたら警告音だと思ってください。
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なぜ分解掃除が必要なのか?最初に読んでいただけると時計のメンテナンスの事がわかります
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