英検1級道場-「リスニングとリーディングを併用して飛躍的な英語力向上を実現するクラス」第2期募集を開始しました
<上級者用-グループレッスン>
「リスニングとリーディングを併用して飛躍的な英語力向上を実現するクラス」
が進行中です
05/17(土)に第1クールが8名でスタートし、
07/05(土)に第2クールが11名で始まりました
いずれも私自身が申し込み第1号の生徒
11名中、私を含めて英検1級合格者が8名、あと3名があと1歩で1級合格に手が届く実力者です
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/seminar/5012988/☚上級者用クラスの詳細はこちら
このレッスンを担当してくださっている長岡先生は私の英語の恩師ですが、受講者のために3件のメッセージが寄せられています
これは、英語学習者全員に通じる話なので、紹介します
今回は第3回です
<「分かる」と「大体分かる」の差>
第1回は<語彙の習得について>
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5198189/
第2回は<英作文の限界>
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5199534/
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<「分かる」と「大体分かる」の差>
結論から言います。
英語の学習において「分かる」と「大体分かる」の間には雲泥の差があります。
通訳学校で講師をしていた頃のことです。
「大体分かります」という生徒の言葉を数えきれないほど耳にしました。
しかし、理解度をチェックするために突っ込んで聞くと、肝心な部分を理解していなかったり、勘違いの理解であったりというケースが大半でした。
人は、なぜしっかりと理解していないことを「分かった」と認識するのでしょう。
色々な考え方があるのでしょうが、「大体分かる」イコール「分かる」で自分を納得させた方が楽だからだと私は思います。
問題は、「大体分かる」が英語力向上の妨げになっていることです。
「大体分かる」とは、別の言い方をすれば「曖昧な理解」ということです。
曖昧な理解をいくら積み重ねても曖昧な理解のままです。
しっかりと理解した上で、知を積み重ねることが英語力の向上につながるのです。
具体的に英検1級の例で考えてみましょう。
英検1級の近くまで来たが、そこではねかえされるとか、そこはクリアーしたがその先に進めない、そういう英語学習者は山ほどいると思います。
なぜそうなのか。
その理由の1つは「大体分かる」のスタンスが邪魔をしているからだと私は考えます。
そう考えれば、英語力向上のためには「大体分かる」ではなくしっかりとした理解を積み重ねれば良いということになります。
他の言い方をすると、よく分かっていなことに関して調べたり、人に質問したりすることによって、「大体分かる」を「分かる」に変えれば良いということです。
少なくとも、私はそうやって英語力を高めてきました。
また、最近では、チャットGPTやGeminiといった非常に有効な手段もあります。
「人に質問する」と書きましたが、ここに1つ問題があります。
質問するためには、「分かること」と「分からないこと」の区別をつける必要があるという問題です。
分からないことが分かっていないと質問のしようがありません。
そもそも「分かること」と「分からないこと」の区別するためにはかなりの英語力を必要とします。
「分からないことを質問してください」と言われても、質問しようがない人はいくらでもいるでしょう。
私は、次の3つの条件がそろって、初めて「分かる」と言えると考えています。
・構文が分かること
・意味が分かること
・ロジックが分かること
逆に言えば、この3つの条件がそろっていないと「分かる」とは言えないということです。
英語を勉強する際には、常にこの3条件を頭の片隅に置いておいてください。
実は、第4の条件があります。
それは、読んだり聞いたりしていて「イメージが湧く」ということです。
平たく言えば、「こんなことを言っている」とか「こういう情景だ」ということが理解できるということです。
ただ、いつもこんな堅苦しいことを考えながら勉強していたら、勉強そのものに嫌気がさすこともあるかと思います。
楽しんで勉強できなくなるかもしれません。
そんな時は、適当に息抜きをすればよいと思います。



