英検1級道場-70歳のシニア受講生奮戦す! 2025-1英検1級で1次試験合格、2次試験に挑みました

山中昇

山中昇

テーマ:シニアの英語

遅咲如来
今日は、70歳のシニア受講生からの投稿を紹介します

投稿をお願いした目的は二つ:
・英語力向上や英検合格に苦労なさっている皆さんへの励みにしたい
・これまでの勉強を総括した形で棚卸する機会とする

経過:
・2023/10/10から、週1回、80回のレッスンを受講し、2025-1英検1級1次試験を突破した
・06/23に1次試験合格を確認し、06/24~07/05まで毎日、11回、2次試験対策レッスンをした
・07/06に2次試験を受けたが、レッスンで練習したトピックを選んで対応し、結果待ち

毎週火曜日の朝07:00~07:45、1次試験で80回。2次試験で11回のレッスンをしましたが、これくらい、基本に忠実に、地道な努力を、ひたむきに積み重ねてこられた方は珍しいです

「基本に忠実に」「当たり前のことをあたりまえにやる」「研究を怠らない」
下記の体験記を読むと、そのことの大事さがよくわかります

尚、試験の得点は実力と完全に一体ではないということを強調しておきます

実力があるから試験に合格する----
一般的にはそうですが、試験には、意地の悪い質問や選択肢、採点者による甘い辛いのばらつきがあるので、高得点だったからといって過信することは戒めるべきです

逆に、得点が低かったからといって自分を低く見てはいけません
別の試験形式、別の採点者であったら結果が大きく変わっていたということは十分ありえます

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下記が投稿です

1・私について
現在70歳。退職組で、先生の他の生徒様と同じように、親の介護なども抱えています。
今から10数年前に準1級にギリギリで合格して以降は、英語の勉強はしていませんでした。

2・先生との学習
23年10月から先生のご指導を週1回受けておりました。

3・結果
5回目の挑戦で25年1回目の1次試験に合格しました。
本日7月6日に2次試験を受けて来ました。
結果は神のみぞ知ると言う感じです。

4・過去の1次試験の結果
 試験   CSE得点/CSE合格点
2023年3回 1970/2550
2024年1回 1993/2550
2024年2回 2026/2550
2024年3回 1992/2550
2025年1回 2063/2550(1次合格)

5・勉強したこと
先生から頂くプリント類はこなした上で、あくまでも試験対策として以下を励行しました。

5−1・単語
パス単のみ使いました。最初本を開いた時は頭が真っ白になりました。
記憶どころか、何一つ単語がわからなかったからです。

理由は膨大な量の単語を覚えるのに文章経由では時間がどれだけあっても足りないと思ったからです。従って試験対策と割り切りました。

毎日単語は最低で100、熟語も100忘れることなく復習していました。
時間がある時は1冊通したこともありました。覚えたと思ってもすぐ忘れてしまうので、結果何周したか覚えていないくらい本を回しました。

最初は何日やっても何一つ覚えられませんでした。それでも続けていると、ある日「あれ?覚えている!」と言う感覚に襲われました。
それ以降は、大変であることに変わりはありませんが、苦痛ではなくなりました。

よく、単語学習は努力だとか、根性だとか言う話が多いですが、恐らく脳科学の分野でも証明されているように、脳は不必要なものを覚えようとしないと言う傾向があるので、新しいことを覚えられないのだと思いました。全てのことを覚えていたら脳がパンクします。

従って、脳にはこれを覚えることが必要なんだと言うことを教え込まないといけません。それには覚えても覚えてなくても反復しかないと思っていました。
合格時は、20点/22点満点でした。

5−2・読解
旺文社の過去問しか使わず、文章を精読しました。

同じ問題を何度もやると覚えてしまうとも人に言われましたが、私には「老人力」が備わっています。つまりやったことをすぐ忘れてしまうのです。従って、毎回新鮮な気持ちで対応出来ました。

単語もパス単では全てをカバー出来ないと言われていましたが、この読解でも知らない単語は多く出るので、それを辞書を引いて調べることで、読解対策と単語の補完としました。

読解は単語のように毎日1つやろうと考えていたのですが、大変で結果的に出来ませんでした。
又、単語と同じように、英語読むことに対して脳の拒否反応がありました。

問題を毎日やれば、脳がこいつは今英語を勉強しているので必要だと思ってくれるとは思っていましたが、問題を毎日解くのは苦痛でした。少なくとも楽しくはありませんでした。一方で脳には英語をやらなければいけないと言うふうに騙さないといけません。

それで利用したのはペンギンブックやマクミランの外国人向けの易しい本です。
それも、レベル1とか2の本を図書館から借りて来て読んでいました。
これで英語を読むと言う行為が必要なんだと脳が騙された印象がありました。
合格時は11/13点でした。

5−3・リスニング
自分では耳は悪くないと思っていたのですが、さっぱり出来ませんでした。

先生にデイクテーションしかないとご指導頂き、ずっと毎日過去問をやっていました。
NHK BSで流しているBBCのニュースも毎日聞いていました。しかし常に結果は14−16/27の間でした。それでもずっと続けていました。

ある日BBCのニュースがある程度聞き取れるようになった印象がありました。
自分でも先生に習い始めた時と今では違うと言う感触もありました。

しかし、合格時の結果はなんと12/27でした。進歩はしていると思いますが、試験での結果にはつながりませんでした。

5−4・作文
ジャパンタイムズから出ている英作文問題制覇のみ使いました。

ここで学習したのは、型に当てはめると言うことでした。
つまり、まず結論を書き、理由を3つ書き又結論で終わると言うやり方です。
時間も限定されているので、こう言う形で対応することで、試験中考えることを少なくし、時間の短縮を考えました。

課題に対しては、必ず3つ理由を考えることを励行していました。
本の中の模範文は自分はこうは考えないと思うものは自分が思う形に変更しました。

この時に利用したのがchatGPTでした。先生から教えて頂いたのですが、自分で文書を作り訂正させました。これは非常に助かりました。
文章をipadで作り、それを手書きしていました。理由は試験は手書きだからです。

文字数は数えたことがありません。書き続けていると大体このくらいで200語と言う感触が出て来ます。回答用紙を全部埋めれば文字数は大丈夫と言う感じとなりました。

作文自体は苦手意識はなく、2024年3回では満点でした。しかし、同じように書いたつもりでも点数が上がらないこともありました。

作文は人間が評価するので、ばらつきはあると思っていました。試験に限らず人間社会は不条理の塊ですので、悲観も楽観もしませんでした。
合格時は26/32点でした。

5−5 要約
当初は本文にある単語、表現を使って短くしただけでした。その後、先生より模範回答をもとに要約を分析して頂きました。

そこで理解したのは、
模範回答では第一段落の要約が異常なほど短いと言うことでした。
一方、2、3段落は普通の要約になっていましたが、同じ単語は使われていないことに気がつきました。
以後これらを気をつけて作成しました。

合格時の点数は25/32点でしたが、作文と合わせて51点となりました。
試験対策は、上記を念頭に置く以外は、ほとんどしませんでした。

6.その他
かかった学習時間は余り意識していませんでした。細切れの時間を利用する
ことが多かったです。

集中することが出来た場合もある一方で、雑然と本を読んでいることもありました。何も出来ない日もありました。ただならすと1日2時間はかけていたかも知れません。

1年半毎日2時間かけたとすると365+(365/2)x2=730 時間になると思います。もしかすると、更なる細切れの時間も入れるともっと多かったかも知れません。

毎日やることは机に貼って、見えるようにして自分にプレッシャーをかけていました。
以上が私が約1年半先生のご指導を受けながらやって来たものです。
何らかのご参考になれば幸いです。
五輪の書

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算90回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

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