英検1級道場ー2024-2英検1級1次試験要約問題で合格点を取るための秘訣

山中昇

山中昇

テーマ:要約力強化のために

2024年度第2回(10月6日実施)英検1級1次試験を受験しました
要約問題の解答について、英検の模範解答を参考にしながら、検討してみました

■要約問題の問題文のポイントは以下の通り

◎第一段落
・発展途上国では、車の所有者が激増している
・先進国では、車の台数は頭打ちだが、燃費の悪いスポーツ仕様の車が増えている
・このため、ガソリンとディーゼル使用量が増え続けている

◎第2段落
・環境保護団体の人は、このトレンドを心配している
 ・ガソリンとディーゼルが枯渇すると車社会が成り立たない
 ・ガソリンとディーゼルの燃焼によりCO2が発生し(地球全体の15%)気候変動につながるため、車のCO2を減らさなければ気候変動問題が解決できない

◎第3段落
・科学者が化石燃料の代替燃料としてバイオ燃料を開発したが、生産性が悪いため、なかなか車には応用できない。そのため政府は補助金支出をしぶっている

■英検解答例に書いてある内容は上記のポイントをまとめたものとほぼ同じです

■英検の解答例では、文字数を以下のように減らしていました

      本文の文字数 要約の文字数
 第1段落   124字 → 22字    18%
 第2段落     75字 → 31字    41%
 第3段落   106字 → 45字    42%
 合計     305字 → 98字    32%に短縮

■以上の検討から、要約問題で高得点をとる秘訣は下記のようになると考えられます
①段落ごとに要旨をまとめる

②基本的に段落の要旨を1センテンスで書く。
ただし字数制限があるため1センテンスにせざるを得ないというだけのことで、1センテンスでなければ減点されるという意味ではない 。
実際に第3段落のまとめは、2センテンスになっている

③本文のキーワードは使いながら、できるだけ自分の言葉に置き換えて書く


2024-1の要約問題についても、同様の観点で検討しましたが、まったく同じことが言えます

要約問題は126点満点で32点を占めますし、要する時間も最低でも25分が必要です

対策に苦労している人はコンタクトください
コツをつかめるまでしっかりとサポートします

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下記は、ある受講者が解答欄に書いたものを再現したものですが、ポイントはしっかりしていると判断できます
表現も英検解答例ほどは難しくないので、こちらのほうが、私には読みやすく、理解しやすいです

Number of car owners have increased dramatically due to economic growth in developing countries.
Furthermore, in developed countries, inefficient-fuel sport utility vehicles have become popular, leading to continued rise in usage of gasoline and diesel.

Many environmentalists worry about depletion of finite fossil fuel and excessive CO2 emission.
Therefore, transportation should be addressed to tackle with climate change issue.

Scientists developed biofuel as a replacement to fossil fuels.
However, governments are reluctant to fund the production facilities due to the fact that the process is slow and inefficient.89

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算87回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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