英検1級道場-一文がやたら長い英文解釈はこうします―ニューヨークタイムズ記事の実例②
当たり前すぎて笑われてしまいそうですが、英語と日本語は、単語だけでなくて発想、組み立てが全く異なる言語です。
最近、多くの受講生に次のような話をしています。
英語は、いきなりS、V を言ってそのあとに、5W1H の様々な情報(部品)を数珠つなぎにくっつけていくイメージです。
例えば、
I am planning to go to the Ueno zoo tomorrow to see Panda with my mom using Yamanote line.
日本語が堪能な外国人でも、英語の発想から抜けきらないために、
「私はいくつもりです、上野公園へ、明日、パンダを見に、お母さんと一緒に。。。」
というふうなしゃべり方をします。
ちなみに、小さい子供にとっては、英語の方が話しやすいはずです。
テレビでよくアナウンサーが、子供にインタビューしていますが、まさに一問一答形式です。
子供は、質問を受けると、その質問だけに答えていきます。
さて、先ほどの英文は、日本語だとこうなります。
「私は明日、上野動物公園に、母親と、パンダを見に、山手線に乗って、行くつもりです。」
つまり日本語は、S が先頭にくると、次に 5W1H の情報が数珠つなぎに入り、最後に動詞 V でくくるイメージです。
日本語が堪能な外国人から、自分の日本語に文法的な間違いがあるかどうかきかれるのですが、私はいつもこう答えます。
「文法的には正しいです。でもそう言わないのです。日本語ではこういうのです。」
上記の文はほんの一例ですが、日本語と英語の違いを端的に表している、わかりやすい例だと思います。
私たちは、英語学習をするときに、英語と日本語ではこれだけの違いがあるのだ、ということを意識して、勉強する必要があります。
言い換えれば、正しい日本語の形式で英語をしゃべろうとすると、しゃべれなくなります。
英語を流暢にしゃべるためには、まず S , V を言い、そのあと 5W1H の様々な情報(部品)を順番にくっつけていくイメージでしゃべると、途端にしゃべりやすくなります。