英検1級道場ー英検挑戦を続ける私自身の戦いの記録をお伝えします<第1回>
(以下の内容は、ご本人様から承諾を得ております)
私の元生徒の1人、 英検一級 "苦節25年、2勝74敗のあの方"と言えば、もうご存知の方もいらっしゃるとは思います。
度々、このコラムにもご登場いただいている下鶴さんです。
私のファイルを整理していると、下鶴さんがレッスン受講当時提出してくださったディクテーションの原稿が出てきました。(2010/02/11)
紙面の都合上、詳しくは紹介できませんが、要するにめちゃくちゃです。
be動詞が聞こえない、and と inを間違う、a と the が全部おちる、たまに聞こえても、間違っている、throughと enoughの違いもわからない、などの基本的な点が全くと言っていいほどできていないディクテーション作品であり、私から指摘された箇所が、赤ペン先生で言うと、真っ赤の状態だったのです。
さらに、当時、レッスンを受けていただいていた時は、リスニングパートは、27問中5問くらいの正解率でした。その状態を裏付けるのが、上のディクテーションです。
もっとびっくりする話があります。
その下鶴さんが、2020年第2回(2020年10月10日実施)の単語問題では 24/25 できたのです。
このことからもお分かりいただけるように、『努力すれば必ず報われる』です。 結果がでるのです。
苦手だったリスニングと単語を努力して克服し、60代で英検一級に合格し、今は予備校で生徒に教えるまでになったのです。そして、今では英作文がすっかり得意になり、英検が終わるとすぐに英作文を書いて送ってくださいます。
英検一級レベルへの到達の道は、決してやさしいものではありません。むしろ”苦”の方が多いのです。
下鶴さんは、レッスンをスタートされたレベルから、最終的に2勝74敗するまで、どれほどの努力をされたことか。
1次試験に71連敗
72回目に1次試験に合格(1勝71敗、2016-1)
2次試験に3連敗(1勝74敗、2次は後がない)
4回目で2次試験に合格(2次は1勝3敗、トータルで2勝74敗)
下鶴さんの汗と涙が目に浮かびます。
努力は、皆さんを裏切りません。1日1日の積み重ねです。塵も積もれば山となる、というではありませんか。
勉強してマイナスになることはありません。
次はあなたが成功する番です!
自分の可能性を信じて、地道に、こつこつと取り組みましょう!
私は、それ以外の方法を知りませんし、誰も教えてくれないので、それしかないのだと思っています。