英検1級道場-2016-3英検1級/準1級2次試験実況中継 2/22 23:00現在

山中昇

山中昇



英検1級道場で学び、2016-3英検1級/準1級2次試験に挑んだ受講生から試験の模様を伝えてもらいました
誰のものかわからない形で編集して紹介します
みんなで学びあいましょう

■サポートしてきた私自身の戦闘詳報
http://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/4737/←ご覧ください

■600キロの距離を超えてサポートしてきた高校2年生
トピック: 芸術にもっと公的資金を使うべきか?
質問 欧米の美術館に行って感動したが、日本の芸術のレベルは欧米より低いのでは?
学校教育での芸術教育は子供にどう影響するか?
あなたが数学の先生で、美術の先生が芸術への資金削減でやめることになったら、なんと声をか ける?

用意していたトピックではなく、論拠の説得力にはやや不安ですが、一通り喋ることはできました。

■30キロの距離を超えて受講したサラリーマン
【場所・時間】 麹町女子中高校 12時50分集合の組、12時30分に現地到着、1時間待ち。
【面接官】 ネイティブ男性+日本人女性
【選択テーマ】 グローバル化は発展途上国に役立つか?
(スピーチ)
理由1:経済的に役立つ  貿易量・先進国からの投資が増えるため
理由2:途上国の政治的発言力が高まる 先進国↔途上国間での移動が高まるため
☆最後の文を発言しているところで時間切れ。

(質疑)
・2番目の「移動が高まる」とはどのような定義か(日本人女性から)
  互いに自由に行き来できることため
・政治的発言力が高まるとは(日本人女性から)
  先進国と発展途上国が、互いに顔を合わせて話をすることで意見を通し安くなる云々
・グローバル化で個々の国の文化が薄まる?ことが指摘されているが
 どう思うか(外国人男性)
  教育を通じて、お互いの文化を学ぶ

2番目の理由は自分でも弱いと感じたとうり、日本人女性から怪訝な顔をされ、適当な理由をこさえたので、内心ひやひやでした。

前回(6-6-6-6:591点)も聞きなれないクイーンズ・イングリッシュの女性試験官から細かく突っ込まれ終始怪訝な顔をされたので、今回はどうなるでしょうか。

■600キロの距離を超えて受講した女性
今回もまた、緊張の波にのまれてしまいました。
トピックを選ぶ段階で焦ってしまい、得意ではないにもかかわらず、一番最初のトピックである、国の歳入を増やすために
消費税を上げることはフェアであるか、を選びました。
最初は上手く答えていましたが、後半支離滅裂になってしまいました、
後から考えると簡単に答えられる質問だったのにと、不甲斐ない思いで落ち込みました。
心が折れそうですが、少しゆっくりして立ち直りたいと思います!!

■850キロの距離から受講を続けている女性(1回合格し、連続を狙っているのですが苦戦中)
Topic1:Is globalization good or bad for developing countries?

I believe globalization is good for developing countries for the following three reasons.
First, free trade allows developing countries to promote their economy. Free flow of labor and natural resources creates huge job opportunities.
Second, interaction between developed countries and developing countries gives developing countries protection from strong countries against the international threats, which developing countries are susceptible to.
Third, we can protect tradition and culture in developing countries by strict regulations.
For these reasons, I believe globalization is good for developing countries.

試験官外国人:あなたの言ったstrict regulationにはどんなものがあるのか。
     I think the UN can set a valid standard or yardstick, for example, not to cut trees in developing countries. Deforestation cannot be allowed today.

試験官日本人:先進国は発展途上国を助ける義務かあるか。
(聞き取れず聞き返した)
     Yes. Developed countries must help developing countries. Developed countries colonized developing countries in the nineteenth century. As a result, developing countries are in the state of poverty today.

試験官外国人:日本を訪れる外国人が増えているが、英語は重要か。
     Yes. English is very important to communicate with people around the world.

試験官日本人:大企業は英語を社内公用語にすべきか。
(shouldが聞き取れず聞き返した)
     No. I don't think so. Educating employees to speak English(時間終了)

■500キロ離れた関西在住の男性
<集合から面接までの待ち時間>
・大阪YMCAに2時集合。1時30分に到着しましたが、もうすでに教室がいくつも埋まっていました。
・控室で1時間待ち、3時ごろに面接室に案内されました

<面接>
・面接官は、メインが日本人、サブが外人
・自己紹介では、自分の仕事のこと、自由時間の使い方など

・5つのトピックから、唯一トレーニングしたことのある「日本は、移民の受け入れによって労働力不足を解決できるか」を選びました。
緊張のせいか、与えられた1分間でうまくアイデアがまとまらず、ショートスピーチでは、
①国内では外国人の犯罪が増えているから移民を認めるべきではない
②多くの若者が職につけていない現状。まずは若者を優先すべき
の2点をまとめて話しました。2分でなんとかまとめましたが「労働力不足」について触れていないのが悔やまれます。。。

その後の質問
Q:外国人の犯罪を心配するのはわかるけど、すべての移民受け入れはNGなの?
A:まずは国籍のチェック、あとは指紋などもしっかり記録すべきだと思います。

Q:じゃ、労働力不足はどう解決したらいいの?
A:高齢者の定年年齢をあげれば良い。60歳から70歳へと。だってアクティブな高齢者多いからなどなかなかつっこんだ質問が多かったです。

なんとか沈黙にならないように切り返しましたが、途中トンチンカンな応答が多かったと思います。
質問内容を聞き返すことで少し考える時間をとればよかったかなと。経験不足ですね。

あまり手ごたえや達成感がなく「あれもう終わり?」「もうすこし挽回させて。。」という感じで終了しました。
合格の確信はありませんが、練習した中からある程度の実力は出せたかなと思います。
しかし全体の感想としては、もう少しうまく話せたのになと。やはり余裕がないとダメですね。

まずはここまでこれた自分を褒めてやろうと思います。  ←山中注:その通りです、グッド!!!!!

■準1級を受験した男性
英検準1級二次試験、無事終わりました。
出来としては、一応質問に答えましたが、
なんとかなっているかも、と言う印象です。

内容は、最初のナレーションでsevere weather increasing. と言った内容でした。
オチは、ホテルを増築したら、
ホテルからの海の眺めが見えなくなったと言う客からのクレームがありました。
質問として、①あなたが男性ならどう考えるか?②客にどう対応すれば良いか?③ちょっと話が飛んで、個人は、地球温暖化を防ぐ事に貢献できるか? その場合どの様に?④新聞に掲載されている企業をミスリードした記事は防げるか?と言う質問でした。
③は、ゴミの量を減らす、公共の交通機関を利用してCO2の排出を減らすと答えました。
④は、企業が透明性を持ち、説明責任を果たす事で、新聞に掲載されるミスリードする記事の内容を防ぐことができると回答しました。

合格を願っています。

■2009年の元受講者から報告がありました(1児の母)
試験会場は東京の麹町学園女子中学高等学校、試験官は、外国人は研究者風のおじいちゃん、推定60〜70代。こもった話し方だったので質問が聞き取れるかどうか不安でしたが、リスニング力が弱い私でも、はっきりわかったので、アメリカの方だったのかな❓と思います。日本人は、20代⁉️と思われる、かなり若いイケメン男性。まるで大学教授とゼミの学生かのようなお二人でした。

入室し、自己紹介で2歳の息子がいる専業主婦です、以前は〇〇と〇〇をしていました。数年後にまた仕事復帰したいです、というと、

日本人試験官「数年後とは、お子さんがどんな状態になっている時ですか?」

私「息子が幼稚園に入ったら、少しずつ仕事を再開したいです」

日本人試験官「息子さんが保育園に入るのは難しくないですか?」

私「とても難しいと思います。ただ、私が息子を入れたいと思っている幼稚園は延長保育をしているので、そこにお願いできたらいいと思います(事実と違いますが、説明が煩わしいのでそう言いました)」

そして試験が始まり、トピックカードが。
「Are family values today as important as in the past?」が‼️
後の質疑応答でも、家族のことなら答えやすいと思い、迷わずこれにしました。
一応すべてのほかのトピックにも目を通したのですが、緊張のあまり全然覚えていません
すみません
しかし、どれもみたことあるようなものだったので、過去問を練習していたら間違いない、と思いました。

2分間スピーチでは、
「家族は昔のように重要ではないと思います、以下3つの理由で。
1つは、両親がむかしと違って共に忙しくなり、ガイダンスや道徳を教える時間がなくなっています。親は、自分の仕事、子どもの世話、自身の年老いた親の世話、3つの重荷を背負っています。
2つ目は、家族の形態が変わっています。
昔は祖父母と暮らす家族が多く、子供達は伝統や社会のルールを祖父母から学んだりしましたが、今はその機会は少ないです。
3つめは、子供達を取り巻く環境が変わっています。学歴重視の教育になり、個性をのばすことはあまり尊重されません。学校での成績が悪い子供は、ストレスがたまって非行に走ることもあります。
結論として、両親の忙しさ、家族の形態の変化、子供達の環境の変化から、家族の価値は以前より重要ではなくなっています。」
というようなことを話しました。
話し終わる少し前に、2分間のタイマーがなり、慌てて最後まで話しました。

外国人試験官「家族の価値は重要ではなくなったといいましたが、人々はそう思っていると思いますか?」

私「いえ、重要だと思っていますが、私達を取り巻く環境がそれを難しくしています。
しかし、家族のきずなを深める努力を私達はしていかなければいけません。」

外国人試験官「両親は、そのためにどんなことができると思いますか?」

私「季節の行事を祝ったり、祖父母や親戚を訪ねたり、学校や先生とよい関係を築くことに努めたり。両親が忙しくても、できることはたくさんありますし、そのために時間をさかなくてになりません。」

日本人試験官「忙しい両親のために、政府ができることはありますか? 保育所の増設でしょうか?」

私「保育所の増設は、政府にとって急務です。
しかし、両親はもっと地域に頼ってもいいと思います。 たとえば、私の住む地域にはファミリーサポートというシステムがあります。 小さい子供を持つ親と、地域の人、子育てを終えた方などのマッチングサービスです。子供を、地域の方に数時間預かってもらえます。私自身も利用し、その間英検の勉強をしたりしていました。こういったサポートをもっと進めていけたらいいと思います。」(後で思い返すと、政府が、と聞かれているので、政府がファミリーサポートに補助金をだせば、とか言えたらよかったです)

外国人試験官「子供を取り巻く環境の変化と言っていましたが、他にどんなことが変わりましたか?」

私「テクノロジーの進化により、インターネットサーフィングやコンピューターゲームに時間をかける子供達が増えています。メディアからの悪影響、性や暴力の描写に長く触れることは、子供達のモラルを低めています。」

外国人試験官「学校が、子供達のためにできることはなんですか?」

私「道徳の授業をもっと増やしたらいいと思います。今はなかなか学べる機会がないので。」

ここで時間切れとなりました。

2週間の猛勉強の成果がでて、すらすらと言葉がでてきた、と自分では満足しているのですが、結果はわかりません…が、もし受かっていたらとても嬉しいです!
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トピックカードですが、
Should education emphasize on corporation, or competition?
というのがありました。
初めてみた感じでしたが、教育系なので一瞬こっちにしようか、と思ったのを思い出しました。

他、面接のやりとりで、子供を取り巻く環境、でこんなのもあったな〜〜と思い出しました。

外国人面接官「学歴重視の教育と言いましたが、それを改善するにはどうしたらいいですか?」

私「国際バカロレアのシステムに注目しています。生徒たちは最初に全てを学んでから、テーマを決めてプレゼンテーションをします。先生方は、一方的に教えるわけではなく、生徒たちのパートナーとなって、プレゼンテーションをつくりあげていきます。そんな教育がいいと思います。(後から思えば、今の日本の教育に足りないcritical thinkingが鍛えられるので、とまとめたらよかったです。しかし、たまたま国際バカロレアが息子の将来の教育にいいかな〜と思って本を読んでいたので、話せるチャンスがあってよかったです!)

改めて思い返すと、スピーチの細かいところまで、かなり聞かれるのですね。トピックに恵まれました…トピックの運不運があるな〜〜と思いました。


■名古屋で受験した受講生  *山中注:トピックカードは私の会場で使ったものと同一のようです
10時15分集合枠で面接室に入ったのは11時30分頃。
面接官は日本人の男性と外国人の女性。

簡単な自己紹介の後、すぐにスピーチへ。
選んだトピックは、1.Can censorship be justified in a democratic society?
その他のトピックは、
2. Is the fossil-fuel era coming to an end?
3.犯罪者の人権は守られるべきか。
あと二つは忘れました。

1分間の準備中に、「検閲は行われるべきではない」との立場からポイントを考えたのですが、
これだ!というものが見つからずに、なんとなくの思いつきでスピーチをした感じです。
反省しきりの内容になり、ご報告するのも恥ずかしいかぎりです。
1つ目のreasonとしては、「民主主義国家では、言論の自由は守られなければならない」を挙げ、
具体例として、米国で最近大統領に選出されたトランプ氏は過激な発言をしているということを言った時点で、
自分が何を言おうとしているのか分からなくなる。
2つ目のreasonは、「中国や北朝鮮でといった国では検閲が行われ、国民は正しい情報が得られない」を挙げ、
結論めいたものを言っているうちに時間切れ。

その後のQ&Aで、やりとりをしている中で
「ああ、こういう観点から話せば良かったのか!」と気づかされるような質問をもらいました。
Q「検閲されていると感じる時はあるか?」
Q「検閲をしなればならない状況は考えられるか?」
A「インターネットでの児童ポルノなどの犯罪を取り締まる時など」
Q「最近の米国の大統領選で、偽の情報が出回ったが、どう思うか?」
A「フェイクニュースに関しては、しかるべき機関が真偽を確かめて、その結果を公表すべきだ」など。

■横浜で受験した元受講生
横浜聖光学院 12:50集合

受験した三回の中では最低の出来です。試験官は日本人も外人も女性でした。質疑応答でpost-truthと言うのを聞かれましたが、それって何ですか??

スピーチよりもインターアクションの方が重視される試験に変わって来たような気がします。これもコミュニケーション能力重視傾向の影響でしょうか?

二日たって、状況を復元してみると、「メデイアは政治に影響を及ぼす。理由①インターネット時代の到来とともに、情報伝達が驚くべく迅速化した。例えば2010年にチュニジアから起こった「アラブの春」において、人々はSNS(フェイスブック、ツイッター)を使って、瞬時の生きた情報を世界に発信した。メデイアは政治に及ぼす。(ここで、「ついに、新メデイアは旧政府を倒した。)の一文を入れればよかった。)
理由②メデイアはしばし、政府に悪用されている。北朝鮮や中国などは公然とまたは秘密裏に・・・(ここから何故か次のセンテンスが出て来ず、まずいと思いコンクルージョンに逃げ込み、5秒ほど余して終了。)

質疑応答①(外人)「ブッシュ大統領は最近、メデイアを自分の宣伝活用に使用しているがどう思うか?」
小生が「Really? 」と尋ねると、外人の中期おばちゃんは、「すいません。トランプ大統領でした。」と訂正した。
(小生回答)「彼は脅し屋なんですよ。最初相手を脅しておいて、そこから妥協点を見つけていくという彼の政治的手法です。」

質疑応答②(日本人)「post-truthというのをどう思いますか?」
(小生回答)「時は全てを解決する最善策と言うように、人々は忘れることができます。例えばナチのホロコーストなど忘れてはいけないことでも・・・」(実はpost-truthと言う言葉を知らず、適当に答えた。)

質疑応答➂(日本人)「言論の自由と言うものがありますが、それを抑圧することをどう思いますか?」
(小生回答)「言論の自由は尊びますが、その言動が国家を揺るがすようであれば国家は抑えるべきだと思います。例えば30年前のオウム真理教事件のようなケースです。(ここはtake precedence over~を使って逃げ切った。)」

質疑応答④(外人)質問しようとしたところでタイムアップ。

帰りの電車の中では「ああいえばよかった。あれが抜けた。なぜに詰まったのか?」等、タラレバ感満載の今回の二次試験でした。

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山中昇(英語講師)

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英検1級1次・2次試験に通算85回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom使用)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問につき、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

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