英検1級道場-一文がやたら長い英文解釈はこうします―ニューヨークタイムズ記事の実例②
急がば回れ! まず基礎を固めましょう
1級に合格したいとの思いで訪ねてこられた方がおられます
塾で、中高生に2級を教えておられるそうです
受講前の懇談で、リスニングと読解をざっくりとテストしました
いつも通り、トラッドジャパンのディクテーションもお願いしました
私の判定は、「現状では、準1級合格もむつかしい」でした
そのことを率直に申しあげ、そのうえで受講開始なさったのですが、私が(基礎力養成のために出す)課題だけでは不安であり、1級の過去問も取り組むべきではないか(自分自身で、もしくは、私が出す課題に含める形で)との意見表明があったので、下記のように答えました
多くの悩める人に共通する話なので、私と本人以外には誰のことなのかわからない形で紹介します
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山中です
お金を頂戴してレッスンしている、責任ある立場ですので、包み隠すことなく、率直に私の見解をお伝えします
明日、試験がありますが、ディクテーションや読解の出来から判断すると、今の〇〇さんは、準1級合格も難しいかもしれません
この状態で1級の過去問をやる積極的な意味が見出せません
今やるべきことは、リスニング、読解で基礎力を固めることです
私は、それを目的として課題を出しております
ですから、まずは、出した課題を軽々とクリアできる力をつけるべきなのです
その力がつけば、1級過去問も自然と解けるようになります
自動車運転で例えると、〇〇さんは教習所内で基礎をしっかり固め、完璧な運転ができることに集中すべきです
そうした中で、〇〇さんは、早く道路に出て運転しなければならないと焦っている感じです
教習所内でしっかり運転できるようになったら、道路に出ても大丈夫ですし、その後は道路で様々な経験を積むことは意味があります
ですが、今の〇〇さんはそうではありません
私は、このような見解のもとに、責任をもってしっかりと〇〇さんを引っ張っていきますが、ご判断はお客様がなさいます
ご不満であれば、更新せず、ワンサイクルで終わらせる選択肢をお客様に与えています
今朝アップした記事の後半部分が参考になるかもしれません
記事に登場する中年女性は、英検2級、TOEIC705点レベルですが、1級レベルまで成長したいと頼ってこられた方です
点検したら、基礎がかなり弱かったので、3級から鍛え治した結果、準1級合格レベルに達し、現地紙も読めるまでに成長しました
http://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/4364/
下記もご覧ください
http://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/4346/
http://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/4333/
以上