英検1級道場ー英検挑戦を続ける私自身の戦いの記録をお伝えします<第1回>
今月からレッスンを開始した受講者が居る
TOEICリスニングは490点平均で、満点に近い
一方、リーディングは410点平均で、本人は、「リスニングは問題ないが、リーディングが弱いので鍛えたい」との思いで、訪ねてこられた
最初の懇談で、事実は逆であることを証明した
原因は、TOEICの試験形式に問題があるのだ
TOEICリスニングは、設問と選択肢が初めから印刷されているので、それを先読みして、関係がある箇所だけを待ち伏せしていたら、内容が1割くらいしか聞こえていなくても、正解が得られるのだ
リスニング力を過大評価し、誤解を生んでいる、典型的な例だ
英検の過去問を宿題に出して、解いてもらったが、リスニングは、34点満点で15点しか取れていない
不正解箇所を精査したが、要するに、設問に該当する箇所がしっかり聞こえていないために正解が選べていないのだ
英検の問題は、内容が理解できていれば、正解を探すのは容易だ
この受講者は、英文解釈は優れており、読むと完ぺきにわかるのだ
つまり、読めるけど、聞けないのだ!
TOEIC成績が示すものとは全くの逆なのだ
公平を保つために言っておくが、TOEICに出てくる英文、放送は極めて正常であり、優れている
その試験形式が誤解をうむということだ
この受講者には、「得意な」はずのリスニングで、出直し的な学習を求めたところだ