出来ない自分を「ダメやつだ」と感じる人へ
この社会では、
「みんな大抵はこう進むだろう」というような
“基本の道筋”のようなもの=いわゆる「当たり前」が存在します。
例えば、
乳幼児の頃に保育園か幼稚園に行く。
その次は、6年間、月曜から金曜まで、毎日小学校に通う。
そして、3年間、また、月曜から金曜まで、中学校に。
ここから、ある人は高校へ3年間通い、ある人は就職する。
その後、高校に行った人は、進学か就職かを選ぶ…というように。
けれども、その「当たり前」といわれる道筋を、全員が通るかというと、
もちろん、そうではありません。
不登校になり、学校にほとんど通っていない方も居るでしょう。
また、卒業して働くことにしたけれど、色々な理由で仕事を辞めてしまった方も。
その選択が、ご本人とご家族のどちらにとっても、
「良い選択だった」という認識である場合は、
いくら少数派であっても、
その後もしっかり自信を持って、生きていけるでしょう。
けれども、ご本人の希望とは裏腹に、
不登校になったり、仕事を辞めてしまった場合、
その方が自信を失ってしまうことが、よくあります。
あなたが、もし世間でいうところの「当たり前」と違うことをしていて、
それが自らの強い意志ではなく、「仕方なかった」というような選択の結果で、
しかも、周りの方々から、「今の道ではなく、当たり前の生活に戻って」と
言われ続けてしまった場合…
そんな中で、“確たる自信”を保つことは難しいかもしれません。
私のクライアント様の中にも、
いわゆる「当たり前」の道筋から離れてしまったことで自信が持てず、
「当たり前」と思う道を進んできた方達との間に
なんとなく壁を感じてしまう…というお話を聞きます。
「当たり前」と思われる道を歩いてきた人達は、
自分とは違う世界の人のように感じる…
中には、
「彼女が欲しいけど、長年不登校で引きこもっていた男なんて、
普通に学校に通っていた子からしたら壁を感じて、無理なんじゃないか」
と言ったクライアントさんもいらっしゃいました。
でも、視点を変えて、考えてほしいのです。
その行動には、必ず何か事情があったはずです。
理由となる状況があったはずです。
あなたは、その状況を乗り切る為に、
その時のあなたにとって最善の方法をとったはずなのです。
困難な状況下にあった、その時のあなたには、それが最善の策でした。
それ自体、プラスに働いたはずです。
マイナスなんかじゃないはずです。
何故って、そのお蔭で今のあなたは、この世に生きて、毎日を送れているからです。
困難な状況を乗り切ったということです。
辛い毎日を経験している人は、その分、成長をしています。
学んできています。
何事もなく過ぎたように見える日々だとしても、
必ずあなたの人生の糧になっているのです。
それにあなたが気づいていないとしても。
でも…このままでは嫌だ、と思いますか?
もしそう感じるなら、今、この時から、少し違う選択を試してみればいいのです。
「ほんのちょっとだけ」違う選択をしてみるのです。
その方法は、その人それぞれにあった形がありますから、一概には言えません。
ただ、視点を変え、小さな選択を変える一例としては、
例えば、
いつもなら、同じ年頃の子と話すのは気が引けるから、「うん、うん」と
うなづいてばかりいる。
でも、
今日は一言だけ、「そうなの?」とか「知らなかったなぁ」と、いつもと違う反応で返してみよう。
いつもなら、友達が集まって話す場を苦痛に感じてしまうけれど、
今日は、いつもより少しだけ長く一緒に居て、友達の話す癖を見つけよう。
(話を聞いていないことがばれてもいいのです。
ばれないようにやるのもゲームみたいで楽しいかも❣)
いつもなら、身体が拒否して、来た道を帰ってきてしまうけど、
今日は帰り道を一本変えて、そこに何があるか、新しい発見をしてみよう。
などなど、
しょうもな~…と思えるようなことでいいから、いつもと違うことを選んでみるのです。
人生は、小さな小さな“選択”の積み重ねで出来ています。
そして、その“選択”は、あなたが快適に生きられる為になされるべきです。
他人の目を気にするのではなく、自分の目を気にしてください。
他人の評価を気にするのではなく、自分自身の評価を気にしてください。
小さかったあなたの選択も、
思春期のあなたの選択も、
大人になったあなたの選択も、
あなたが「あなたの為に」した選択は、全て「最善の選択」です。
だから、
まずは、自分自身に「よく頑張ったね」と
良い評価をしてあげてください。
「当たり前」なんかじゃなくて、いいじゃないですか。
「当たり前」なんかに流されなくて、いいじゃないですか。
「当たり前」じゃなかったからこそ、良かったこともあるんです。
あなたの「当たり前じゃなかったからこそ、良かったこと」は何ですか?
ぜひ、私にも聞かせてください!