「もっと前向きに取り組んでほしい!」やる気が持続しない子どもへの問いかけ
皆さんは、飛行機の説明ビデオなどで、天井から降りてくる酸素マスクを付けるシーンを見たことがありますか。
機内では、非常事態の時には、まず酸素マスクが降りてくるそうです。
ここで、問題です。
酸素マスクが降りてきました。何らかの非常事態です。
あなたの隣には、あなたのお子さんが乗っています。
お子さんはまだ小さくて、自分ではうまくマスクを付けられません。
さぁ、あなたなら、まずどうしますか?
お子さんの酸素マスクを付ける手伝いをしてから、自分が付けますか?
それとも、自分が先に付けてから、お子さんの酸素マスクを付けますか?
実は、必ず守らなければならない順番があります。
それは、“親が先に自分の酸素マスクを付ける”ということ。
もし、親が酸素を確保できず失神してしまったら(失神するまで数十秒という話もあります)、お子さんを救うことが出来なくなってしまいます。
ですから、まず親が自分の安全を確保していなければならないんですね。
「まず、親の安全を確保する」
これは、実は緊急事態の時だけのことではなく、普段の生活でも言えることです。
例えば、体を壊してしまい病気になった場合。
高熱で寝込んでしまっただけであっても、お子さん達の為に生活を整えてあげることが難しくなりますよね。
親はつい、「まずは子どもの為に」という気持ちで、育児に、家事に、仕事にと、自分のことを顧みずに忙しく動いてしまいます。
かくいう私も、3人の子どもの母親ですから、そういうことが多々あります。
あなたは、いかがですか?
自分が疲れてしまって辛くても、ついついそのことに目を向けず(または気付いているのに)、やっぱり自分を犠牲にして、子ども達のことを優先してしまいがちではありませんか?
私に相談に来られる方の中には、子ども達の為に毎日時間に追われながらバタバタし、体も心もとても疲れているのに、「子どもの為に頑張らないと!」と、更に動き回っている方が多くいらっしゃいます。
そうして、心身の負担やストレスに対応することを後回しにした結果、そのストレスからくるイライラをお子さん達にぶつけてしまって、自己嫌悪になっていらっしゃるのです。
子ども達を守る為に、まず第一に大切なのは、親である「あなたの健康」です。
あなたは、あなた自身の健康に気を遣っていますか?
では、心の健康についてはどうでしょうか。
体の健康については、すぐに病院に行く方でも、心の健康に関してはなかなかそうもいかないことが多く、ストレスで体に不調が出るまで我慢してしまう方が多いように思います。
「病は気から」と言いますが、本当に、心と体は密接に関係しています。
ですから、心の健康も、しっかり整えてください。
まずは、軽いストレスを緩和する方法を見つけること。
趣味に没頭する時間だけは持つでも良し。
毎日みんなが寝静まった後にリラックス時間を確保し、1人で珈琲を飲むのもよし。
外をお散歩するも良し。
好きなお笑いを見て笑うも良し。
とにかく、ゆったりぼんやり過ごす時間を、毎日20分くらいで良いので、見つけてみてください。
そうはいっても自分でストレスを緩和するのは難しい!という時は、誰か人の手を借りることです。
ただ、「知り合いに言うのは気が引ける」とか、「それについて何を言われるか怖くて言えない」「言わないでほしい言葉を言われたら余計に落ち込むし…」と気になって、家族や知り合いに聞いてもらうことが難しい場合もありますよね。
私もそうでした。
そういう場合は、ストレスケアの専門家である心理カウンセラーに相談して頂けたらと思います。
良い心理カウンセラーと共になら、必ず心のストレスは軽くなります。
体に不調が出てしまうほどのストレスでも、心の為に薬を飲む前に出来ることがあります。
お子さんの為に、心も身体も元気なママでいられるよう、自分を大事にしてくださいね!