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【保存版】資産運用シミュレーション早見表。ぱっと見で100万円、1,000万円の増え方がわかる

資産運用を始めたいと思っても、どんな方法があるのかわからない。気をつけておくべきこと、知っておくべきことがあれば、あらかじめ知っておきたい。また、そもそも資産はどれくらい増やせるのか?ここでは資産運用の種類や運用に際して知っておきたい基本的な事柄、そして、資産はどのくらい増えるかについて解説します。

資産運用の必要性

資産運用の必要性を感じる人が増えています。ある調査によると、自身の老後を見据えた40代の増加がもっとも多く、また、20~30代の若い世代の増加も目立っています。

現在、日本の大手銀行の預金金利は超低金利になっています。また、年金制度への不安もあります。資産運用の必要性を感じる人が増えているのは、こうしたことを背景にしたものでしょう。

しかし、欧米において資産運用はごく一般的なことです。ライフプラン(人生設計)とも結びついていて、自分たちが暮らしていくために「当たり前にあるもの」といった認識です。

資産運用にはさまざまな方法がありますが、まず基本的な資産運用の種類を確認しておきましょう。

資産運用の種類

1:株式投資

資産運用の中では、経験のあるなしを問わず、もっともポピュラーな方法でしょう。国内外の企業の株を購入し、購入時より株価が上がれば利益になります。反対に株価が下がれば損失になります。

リターンがある反面、リスクもあるということですが、投資においては「リスク=危険」ということではありません。株式投資であれば、リスクは株価の「振れ幅」のことです。

2:債券投資

債券投資は、債券を購入し、資産を増やす方法です。「債券」とは「借用証書」のようなものと考えればいいでしょう。国債であれば、国債を購入することで、国にお金を貸すということです。お金を借りた国は返すときに利子をつけて返します。社債であれば、債券を発行した企業にお金を貸すということです。返すときに債券を発行した企業が利子をつけて返すことになります。

ただ、日本の国債であれば、国が破綻して利子ももらえず元本も返ってこないということは考えられませんが、企業の場合は経営がうまくいかず破綻してしまうというリスクがあります。これは、日本の国債にくらべリターンが期待できる外国債券についてもいえます。

3:投資信託

投資信託は、多くの人=投資家からお金を集め、集まったお金を資金運用のプロであるファンドマネジャーが国内外の株式や債券などに投資し、そこから得られた利益を投資家に分配するものです。投資の鉄則の一つに「リスクの分散」がありますが、投資信託の商品はあらかじめリスク分散が図られており、また、少額で始められることから、投資初心者にも始めやすいと言われています。ただし、リスク分散を図っていても、それで万全とは言えません。運用がうまくいかないというリスクはあります。

4:REIT(不動産投資信託)

REIT(リート)は、投資先を不動産に定めた投資信託です。多くの人=投資家からお金を集め、そのお金でオフィスビルやマンション、商業施設やホテルなどを購入し、そこから得られる賃料などの利益を投資家に分配するものです。不動産投資は物件選びが重要ですが、その点もプロに任すことができ、少額から始めることができます。ただ、実物の不動産投資に比べ価格変動の度合いが激しく、また、投資先の不動産が地震などで災害をこうむるなどのリスクもあります。

5:iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、「自分で作る年金」です。「個人型確定拠出年金」の「個人型」は「自分で」ということ、「確定拠出」は「毎月一定の金額を拠出する」ということです。何に対し自分で拠出するかといえば、iDeCoで用意されている運用商品(定期預金、保険、投資信託)にです。定期預金や保険は、元本割れのリスクはないものの金利が低いためリターンは期待できず、投資信託は元本割れのリスクはあるもののリターンが期待できます。「自分で作った年金」は、60歳以降にもらえるようになります。また、毎月の拠出金は全額所得控除の対象なり、利益も非課税というメリットがあります。

6:外貨預金

外貨預金とは、日本円ではなく外国の通貨で預金することです。例えば、1ドル=100円のときに預金し、1ドル=120円になったときに払い戻しを行えば、単純計算で20円の為替差益が出ます。一方で、1ドル=100円のときに外貨預金を始め、その後、1ドル=80円になれば20円の為替差損が出ることになります。外国の預金金利は日本の銀行に比べ好金利が期待できます。つまり、外国預金は為替差益と好金利による資産運用です。なお、外貨預金には手数料がかかります。預金する際も、引き出す際もかかるため、出入金をなるべくおさえる、手数料の低い銀行を選ぶ、といった工夫が必要です。

「利率」と「利回り」

資産運用における「複利」と「期間」、そして「積立」についてのシミュレーションを見てきましたが、ここで「利回り」について確認しておきましょう。

利回りとは、「投資金額に対する利子も含めた1年あたりの収益の割合」のことをいいます。

例えば「年利率4%、額面金額100万円」の債券を100万分円購入したとしましょう。この債券は「年利率4%」ですから、利子は1年間あたり「100万円×4%=4万円」になります。

さて4年後、この債券が104万円に値上がりし、そのとき売却したとします。すると「104万円-100万円=4万円」の売却益が出ます。そして、利子は1年間あたり4万円ですから、4年間で「利子4万円×4年=16万円」です。つまり、4年間の収益は「売却益4万円+利子16万円=20万円」です。これを1年あたりにすると「収益20万円÷4年=5万円」。利回りは「1年あたりの収益5万円÷購入金額100万円=5%」ということになります。

一方、債券の価格は値下がりすることもあります。例えば、上記の債券が4年後、96万円に下がったとします。そのとき売却したとすれば「100万円-96万円=4万円」の損になり、4年間の収益は「4年間の利子16万円-損益4万円=12万円」です。これを1年あたりになおすと「収益16万円÷4年=3万円」。利回りは「1年あたりの収益3万円÷購入金額100万円=3%」ということになります。

最適な利回りは5%~9%を目安に

では、これから資産運用を始めるという場合、利回りについてどう考えたらいいでしょう。

「利回りは低いよりは高いほうがよい」とは誰もが考えることです。例えば「利回り20%」で単純計算をすると、元本500万円の場合、10年で3096万円、20年で1億9168万円になります。元本1000万円では、10年で6192万円、20年では3億8338万円という途方もない数字になります。「途方もない数字」ということは、現実的ではないということです。

もちろん「利回り20%」と銘打った金融商品も存在はします。しかし、それが長期にわたって継続するということは、現実的には考えられません。

一般的には、個人投資家は「利回り10%を目標にするのがよい」とされています。利回り10%で計算すると、元本1000万円の場合、10年で2594万円、20年で6728万円、30年では1億7449万円という計算になります。ただ、これもまた理想的ではあっても、個人投資家にとっては実現が難しい数字といえるでしょう。

資産運用は現実的である必要があります。これから資産運用を始める人にとって、目安となる利回りは5%~9%といえるでしょう。

これは株式投資やインデックス型投資信託(日経平均株価やTOPIXなどの指数と同じ値動きをするように設計された投資信託)の市場平均と同じ程度ですから、個人投資家にとって現実的な目標といえます。ただ、より堅実にリスク分散を図りながら投資を行う場合は、年利3%~5%となるでしょう。

なお、投資の世界には「72の法則」というものがあります。金利の複利効果を利用して「資産を2倍にするのにかかる期間」が簡単にわかる計算方法です。計算式は「72÷金利」です。

例えば「100万円を2倍の200万円にしたい。金利は3%であれば何年かかる?」という場合、「72÷3=24」、つまり24年かかるということになります。金利5%であれば「72÷5=14.4」ですから約14年、金利10%では「72÷10=7.2」で約7年かかるということになります。

反対に、ある年数で運用資産を倍にするのに必要な利回りを知りたいなら、「72÷2倍にしたい年数」という計算式で導くことができます。つまり、100万円を10年で2倍の200万円したい場合であれば「72÷10=7.2」で、利回り7.2%が必要ということになります。3年で2倍にしたい場合は「72÷3=24」ですから、利回り24%が必要ということです。

押さえておきたい単利と複利

資産運用を始める際、おさえておきたいのが「単利」と「複利」の違いです。元本を100万円、金利を年5%として、単利と複利の違いを見てみましょう。

単利の場合、利息は常に元本にのみ生じます。この場合、元本100万円ですから利息は常に5万円です。運用開始後の1年目は、「元本100万円+利息5万円=105万円」となり、2年目はこの105万円に利息5万円がプラスされて110万円。3年目も同様に5万円がプラスされて115万円、4年目は120万円、5年目は125万円になります。そして、10年後には運用成果150万円、20年後には200万円ということになります。

これに対し、複利は利息を元本に組み入れて計算していきます。「元本+利息」に利息が生じるということです。つまり、運用開始後の1年目は単利と同じく「元本100万円+利息5万円=105万円」ですが、2年目はこの105万円が元本になります。そして、利息は105万円×5%=5万2500円ということになり、2年目の「元本+利息」は110万2500円になります。そして、3年目には、この110万2500円に対して利息が生じることになり、利息は「110万2500円×金利5%=5万5125円」。3年目の「元本+利息」は115万7625円ということになります。

このように複利の場合は、利息を元本に組み入れて計算していきますから、4年目の運用成果は121万5506円になり、5年目は127万6282円になります。単利と比べると7万6282円多いことになります。そして、10年後の運用成果は162万8895円となり、20年後には265万3298円ということになります。複利の効果は長期になるほど大きくなります。

資産運用シミュレーション(元本100万円の場合)

元本100万円:利回り1%~14%の一括投資のシュミレーション

元本100万円を元手として利回り1%、3%、5%、7%、10%、14%で最長10年までのシュミレーションを算出しています。

利回
り率

1年後

3年後

5年後

7年後

10年後

1%

1,010,000円

1,030,301円

1,051,010円

1,072,135円

1,104,622円

3%

1,030,000円

1,092,727円

1,159,274円

1,229,874円

1,343,916円

5%

1,050,000円

1,157,625円

1,276,282円

1,407,100円

1,628,895円

7%

1,070,000円

1,225,043円

1,402,552円

1,605,781円

1,967,151円

10%

1,100,000円

1,331,000円

1,610,510円

1,948,717円

2,593,742円

14%

1,140,000円

1,481,544円

1,925,415円

2,502,269円

3,707,221円




資産運用シミュレーション(元本500万円の場合)

元本500万円:利回り1%~14%の一括投資のシュミレーション

元本500万円を元手として利回り1%、3%、5%、7%、10%、14%で最長10年までのシュミレーションを算出しています。

利回
り率

1年後

3年後

5年後

7年後

10年後

1%

5,050,000円

5,151,505円

5,360,677円

1,072,135円

5,523,111円

3%

5,150,000円

5,463,635円

5,796,370円

6,149,369円

6,719,582円

5%

5,250,000円

5,788,125円

6,381,408円

7,035,502円

8,144,473円

7%

5,350,000円

6,125,215円

7,012,759円

8,028,907円

9,835,757円

10%

5,500,000円

6,655,000円

8,052,550円

9,743,586円

12,968,712円

14%

5,700,000円

7,407,720円

9,627,073円

12,511,344円

18,536,107円




資産運用シミュレーション(元本1000万円の場合)

元本1000万円:利回り1%~14%の一括投資のシュミレーション

元本1000万円を元手として利回り1%、3%、5%、7%、10%、14%で最長10年までのシュミレーションを算出しています。

利回
り率

1年後

3年後

5年後

7年後

10年後

1%

10,100,000円

10,303,010円

10,510,101円

10,721,354円

11,046,221円

3%

10,300,000円

10,927,270円

11,592,741円

12,298,739円

13,439,164円

5%

10,500,000円

11,576,250円

12,762,816円

14,071,004円

16,288,946円

7%

10,700,000円

12,250,430円

14,025,517円

16,057,815円

19,671,514円

10%

11,000,000円

13,310,000円

16,105,100円

19,487,171円

25,937,425円

14%

11,400,000円

14,815,440円

19,254,146円

25,022,688円

37,072,213円




まとめ

資産運用には、はじめにご紹介したようにさまざまな方法があります。

運用に際しは、単利と複利の違い、利回りなど知っておくべき事がらがありますし、それらを含めてリスクとリターンについても検討すべきです。なぜ検討すべきかといえば、資産運用はライフプランをもとに行うべきものだからです。

ご紹介した資産運用の方法はごく基本的なものですが、この他にもFXや先物取引などハイリターンを期待できる運用方法もあります。自分のライフプランを考え、シミュレーションを行い、プランに合った資産運用を行っていきましょう。

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