妊活中の生理初日と排卵日の正確な計算方法
ミトコンドリアの役割
まずは前回の復習です。
ミトコンドリアとは?
ミトコンドリアとは、酸素を必要とするすべての生物の細胞にある小器官で、わかりやすく言えば細胞の機能を支えるエネルギー工場です。
私たちが生きていくうえでなくてはならないエネルギー(ATP)を、この小さな器官がつくりだしています。
体を動かす、呼吸する、食べる、考える、細菌やウィルスと戦うなど、すべての生命活動はエネルギーなしでは成り立ちません。
もしミトコンドリアが作り出すエネルギーが減ってしまったら身体は老化に向かいます。病気にかかる原因は、身体が老化してさまざまな器官に異常が起こるからだと言われています。
極端に言えば「病気」とはミトコンドリアが弱ってしまったり足りなくなってしまった状態のこととも言えます。
ミトコンドリアを減らさないことが健康のためにも老化防止のためにも重要であることがわかります。
ではミトコンドリアを増やす、または活性化するには?
いくつかの方法があります。
1 適度な持久的運動
1日2時間、有酸素運動を1週間続けると、30%のミトコンドリアの量が増えると言われています。
適度な運動は筋肉の量を増やしてくれることはもちろん、質も変えてくれます。
つまり、持久的な運動を継続的に行うことでミトコンドリアの量を増やすことができ、疲れにくい体を作ることができると考えられます。
2 断続的な寒い環境
寒い場所に行くと体が勝手に震えますが、これは筋肉の収縮により熱を生み出し体温を維持するため。これを「ふるえ熱産生」と呼びます。一方で「非ふるえ熱産生」と呼ばれる、運動に依存せず熱を作り出す仕組みがあります。
夏よりも冬のほうが体脂肪を燃やしやすいと言われる理由の一つもミトコンドリアの働きです。特に寒い環境下では褐色脂肪細胞の中にあるミトコンドリアが活性化し、より多くの熱を産生します。
3 ファスティング
ミトコンドリアは空腹時に活動が活性化すると言われています。
これは、空腹になると分泌されるホルモン「グレリン」によって、ミトコンドリアが働くためです。
ミトコンドリアを増やす・活性化するためには、飢餓状態を作ること。
つまり、エネルギーが不足している、必要である状態を作ってあげることで、ミトコンドリアを刺激することが可能になります。
ファスティングのやりすぎは栄養失調を招くこともあるので十分に注意が必要です。
他にもタウリンやビタミンB1などミトコンドリアの活性につながる栄養素などもありますが、やはり細胞そのものが元気でないとミトコンドリアは増えません。
おまけ
★細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアは、当然細胞が正常に働いていることが不可欠です。細胞が正常に働くためには、細胞同士の情報交換をスムーズに行う「糖鎖」が重要と考えられます。
いわば全国にある工場に指示命令を与え、コントロールしている「本部」が糖鎖なのです。携帯電話のアンテナのような役割を果たし、情報の発信基地になる糖鎖が正常に働くことがミトコンドリアの活性につながると考えられます。
マウス実験ではありますが、ある糖鎖を含む食品を与えたところ、肝臓の細胞のミトコンドリアが活性化したというデータがあります。
ミトコンドリアの質を上げて体を元気にするために「糖鎖」は不可欠です。
詳しく知りたい方は、ぜひ店頭にお越しください。適切な方法をお伝えいたします。