顧客本位の業務体制へはまだまだ遠い!?保険業界の実態から
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
今日は日経新聞からこの記事を紹介致します。
日経新聞1/7朝刊 「ハイテク新薬、1億円超も 遺伝子治療などさらに高騰」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200107&ng=DGKKZO54064700W0A100C2EE8000
以下引用
1度の利用で数千万円する超高額薬に注目が集まるなか、2020年以降は1億円を超える薬も登場する見通しだ。1億円超えが予想される、ノバルティスの遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」は保険適用が見込まれ、患者負担は抑えられる。半面、ハイテク新薬の価格高騰は続き保険や税の負担は増す。医薬の技術革新を促しつつ、医療保険でどこまで負担すべきなのか。医療保険制度の改革議論にも一石を投じそうだ。
引用終わり
昨年は白血病の高額薬(3349万円)である「キムリア」が保険適用され話題になりましたが、今年も高額薬の保険適用が進みそうです。
記事にあるように、高額薬の高額化は更に進み、なんと「1億円超」の薬も保険適用されそうです。
高額薬というと、がん治療のものが多いのですが、今回保険適用になりそうな「ゾルゲンスマ」は遺伝子疾患に対する治療薬です。
※記事中の今後販売が見込まれる高額薬では2/3ががん治療薬です。
ご存知の通り、日本の健康保険制度では高額療養費制度があり、保険適用される薬はどんなに高額でも患者の自己負担額は抑えられるので安心して活用できますが、こういった高額な新薬をどんどん保険適用させていくと、今後健康保険制度が持続できなくなる可能性もあり、最近はキムリアもそうですが、保険適用される高額薬は小児がんなど若い方向けのものであったり、難病であったり患者数の少ないものを優先しているようです。
とはいえ、医療の高度化に伴う高額化や今後益々進む高齢化も踏まえて考えれば、このままの状態を継続するのではなく、健康保険全体の制度改革を行い、安心できる医療保険制度を維持して欲しいところですね。
※私は健康保険制度があるから民間保険会社の医療保険はある程度貯金があれば不要とアドバイスしていますが、制度変更で変わる可能性もありますし…
健康保険制度に限らず、こういった技術革新であったり、社会情勢であったり、「変化」は絶えず起こっています。
古い制度や考え方では対応できないことや「想定外」が起こってしまう可能性が高いので、私たちも情報に触れ、常にアップデートしていきたいものですね!
今日もありがとうございました。