幕の内弁当化するまちづくり
なんでもやってみたけれど
まちづくりに関する相談で一番多いのが「まちづくりに関して何でもやってみたけれど、結局どれもうまくいかず
止めてしまったものもたくさんあります。」
というものです。
また「高いお金を出してコンサルタントを頼んだけれど、契約期間中は面倒をみてくれたのに契約が終わると全くフォローしてくれなかった。」というのもよく聞きます。
「何でもやってみた・・・」という話を細かく聞いていますと、その何でもというのは「補助金や助成金が出るプロジェクト」がほとんどなのです。
「〇〇市さんがやっているようなことをうちの市でもやってみよう。補助金も出るし」という感じです。
まちづくりコンサルタントの選定は間違っていなかったか?
またコンサルタントの契約期間が終わったらサポートがなかったというのも原則当然です。ただ、コンサルタントは自立してまちづくり活動を続けていけるような仕組みをつくらなければなりませんので、コンサルタントにお金を出してすべてを頼んでいると思い込んでいると、コンサルタントがサポートしてくれなくなったように見えてしまうのでしょう。
場合によっては、その依頼したコンサルタントが継続して活動ができるような仕組み作りまでコンサルティングをしていなかったとすれば、コンサルタントの選定が間違っていたかもしれません。
すでに“まちづくり”で何をつくろうとしているのか?でも述べましたが、「何をしたいのか?」がはっきりしていないと、このようなことが起きる可能性が高いのです。
それでは、様々なことをやったとしてもうまくいくはずはないのです。
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