地域メディアを活用したまちづくりの人材育成法
「ウォーターボーイズ」「スウィンガールズ」の矢口史靖監督作品「WOOD JOB 神去なあなあ日常」のロケ地巡りに行ってきました。
場所は旧美杉村(現三重県津市美杉町)です。15年ほど前に美杉村の商工観光課さんと仕事を一緒にさせて頂いていました。それ以来友人付合いさせて頂いている方が今回の映画の地元コーディネーターをされたという事でお誘いをいただきました。旧美杉村だけでなく、現在の津市の活性化に尽力されている方でとても熱い人物なのです。
映画のロケ地となった場所はほとんどが民有地だったこともあり、地元密着で活動をされている友人が地域と映画チームとの間を取り持ったという事でした。
現地に入って驚いたのが、行政が設置した案内看板だけでなく地域の方々が手弁当で案内板を設置されていて、また親切にロケの状況を教えてくださった事でした。
映画で使われた車両などは地元調達のものが多かったらしく、旧村民のボランティアで提供されたとのこと。そしてその車両は映画用に塗装やステッカーなどが貼られていたものをそのまま返却してもらい、所有者がコレクションすることなく一般の方に自由に解放されていて、観光客は自由に記念写真を撮ることができました。
それともう一つ驚いたのが、こういった映画やテレビのロケ地になったところでは雨後の筍のように土産物屋が乱立したり、幟が上がったりして、景観を台無しにすることがあるのですが、この旧美杉村では一切そのようなことがありませんでした。
また、遠方からも応援ボランティアさんが毎週駆けつけているらしく映画の宣伝をされていて、勝手連的にロケ地が盛り上がっているのです。
現在、当事務所でロケ地ツアーを企画中です。
中山間地の活性化を考えられている方は旧美杉村を訪問されては如何でしょうか?